きみのこと少し知ってた。
そして、何もかも知らなかった。

空に降った、流れ星。
追いかけたのは、疚しいだけの下心。
きみのこと少し知ったよ。何もかも空っぽのまま。

あぁ何気無い言葉で繋ぐっていうのは、いつまでもあなたがあなたのままでいることの言い訳にはならないんだ。
走り出した心は止まらなかった、誰も望んでいなくても、飛び立たずにはいられなかった。
想うってこんな風に残酷なんだ。

「その先に何も無いって分かっても、正しい道を選べる?」

いつもと同じ問いで、いつもと同じあなただった。
ありがちな後悔や塞ぐための涙では、この夜を越えることはできないんだ。

ああ、自分の心、だけで、こんなにもいっぱいになってしまうんだね。
暖かい食卓は行ってしまうよ。