あぁ、妬ましい。





パラジクロロベンゼン
(C6H4C12)
防虫剤に使われる化学物質。



そこまでしか知らない。
そこまでしか意味はない。
だから、意味は****で。
この歌には意味も罪もない。



ただ「拒絶」という言葉だけが、頭でぐるぐると回っている。



だから僕はそれを書き消すように正義を盾に、拒絶を書き消す。
それでも消えなくて、それもこの「世界」の掟と規則のせい。
ああ、あの野良猫は掟と規則に溺れたんだ。
あの見下した目はもう僕を見ることさえしない。




答えの出ない自問自答。
何を「拒絶」するの?
ゴキブリ?犬?猫?牛?豚?
世界?掟?規則?

自分?それとも、君?



ねぇ、僕は何が間違っているのかな?

「君が違うんだよ」と君に感情を押し付けても何も変わらないけど、心の奥で拒絶していた。

「君はそれで満足なんだね。」

僕は君が笑ったのをみて、わざと突き飛ばした。



正義が良いもの。
悪は悪いもの。

だけど、それは客観意識でしかなくて。



「正義から見たら、悪は悪だけど、悪から見たら、正義は悪だ。」


聞こえないふりをするのは勝手だけど、悪を叩いているのは一体どっち??
もう何にもわからない。





僕は何をしてるとか、
僕は何のために生きてるとか、
全て「拒絶」でしかない。

僕は意味を知らないとか、
僕は何の為に歌うとか、
全て「****」でしかない。




だから狂っても、歌っても、踊っても、叫んでも、喚いても、笑っても、妬んでも何も変わらない。

認めたくない。
認めたくない。
だけど、それは現実で。




妬ましい感情なんて「嫉妬」だけど、それは本物の感情でしかない。



この感情が嘘じゃないなんて、認めたくない!!




(嘘のない感情は「妬み」だけ。)

パラジクロロベンゼン/鏡音レン