転がります。





今日も明日も明後日も、
まだまだ先は見えません。
失敗しても失敗しても、間違え探しにもなりゃしない。


届かない夢でも、
届かない色でも、
「何か」が見えるまで、私は転がり続けるの。




「もういいかい?」


そう聞く君に答えるのは、



「まだですよ。まだまだ先は見えないから。」




その一言。
何かがどうにかなるまで。
もう一回。もう一回。
まだ見えないの。
もう少し。もう少し。
「問題ない。」
とそんな呟きは言葉に入らない。溢れる言葉が溢れないように、
私は息を止めるの。




私はどれだけ傷ついてもいいの。
どれだけ私が擦りむけても、切れても、腫れても。


それだけじゃあ、何も変わらない。


先が見えないと意味なんてない。




だから、先が見えることを信じて。
「言葉」と「無口」と「笑み」に意味を奏でながら、私はまた一人宣言する。




「私は今日も転がります。」




(溢れる言葉と溢れそうな涙を止めるように、私は息を止めるの。)

ローリンガール/初音ミク