出会って5秒でバトル 主人公サイドの「正義」を確保するキャラとしてのユーリの重要性(2) イノセントな存在のヒロイン
【ネタバレ】
※コミックス既刊分のストーリーの重要なネタバレ
主人公はクロへの反撃で、
クロからの殺意を持った攻撃を相手に返すという形で殺人を行ったけど、
ユーリはたしかまだ人を殺していなかったような気もする。
イチとの戦闘は、部分的に3対1だったうえに
激しいどつき合いの結果としての消耗によるもので、
戦闘によってイチが死ぬことの認識が
ユーリに十分あったとは考えにくいのでノーカウント。
殺人は大きな一線だ。
この一線を超えたキャラは倫理的に低い評価を与えられ、
読者からの支持も落ちる。
そういう点でも、手を汚していないユーリの存在は
主人公サイドの「正義」を確保するうえで重要だ。
ちなみにデスゲームものが主流になれないのもこれが原因だと思う。
登場人物が殺人を行うことに対する読者の倫理的な反発は根強い。
そうでないと人間としてまずいと思うしね。
/単行本、アキラ