ローローリップ 感想(2)/ヤングジャンプ23号/シンマンGP2018 〈読み切り〉
全部読んでも世界の全体像についてわからないところが多すぎる
意図的に伏せてあるのだろう
枝葉を削ぎ落として読み切りとしての作品の完成度を高めるためではなく、
作者の中にはしっかりした設定があるけど連載を睨んで出し惜しみしている印象
そういうところから、読み切りというより連載のプロトタイプっぽさを感じる
長年の現状として、読み切りは実質的に連載の叩き台だし
新人作家は連載を獲得するために必死だから仕方ないのかもしれないけど
こちらとしては物語の切れ端じゃなくて読み切りを、
つまり1話である程度完結しているものを読みたい
読者と読み切りを描く新人たちとのミスマッチ
これはメジャー商業誌共通の構造的な問題だと思う
80点
※新人の読み切りとしては、の評価
タイトルも世界観もいまいちわからない点が多いけど
画力、キャラたちの内面・外見の造形力、構成など
漫画を描く能力は全体的にそれなりに高そうだ