今日は犬の命日で、だけど真夜中、この間死んだ猫が夢に出てきて、にゃあにゃあ鳴いて、母親にしがみついていて、ごめんねって謝罪してる内に目が覚めた。やっぱり恨まれてるんだろうかって、なんかもう、犬にも猫にも申し訳なくて涙が出た。怨んでなきゃ、わざわざ夢に出てこないわな。抱き上げた俺の腕の中で必死にもがいて、母親の腕の中に逃げ込んで、母親の腕に縋りついて。最期に会えたのが俺だったのが、厭だったんだろうな。母親に会いたかったんだろうな。犬にしても、多分最期に会ったの俺なんだよな。ごめんね…ごめんね二人とも。本当にごめんね。ダメな家族で、本当にごめんね。今日はずっと雨だったよ。天の国は、晴れてるかな。二人とも歳でよぼよぼだったけど、天の国では元気に走れ回れてるよね。ごめんね。本当にごめんね。きっと、いつかまた、誰かがそっちに行くと思うけど、それまで二人、仲良くね。本当にごめんね。ダメな人間で本当にごめん。二人とも、大好きだったよ。