あの頃はあまりの絶望に死にそうになっていたのに、絶望がなければないで、私は生きていけないのだ。
母からのメールを開くときはいつも不安になる。便りがないのは良い便りとはよく言ったものだ。
私の胸のうちで息を潜めていた絶望がまた産声を上げた。心臓がなくなってしまったような心許なさが左胸を覆う。
家が私を捨てたかったのではなく、私が家から逃げたかっただけだと、どうしてもっと早くに気がつかなかったのだろう。
ずっと助かる方法を探しているんだ。私の少ない家族がみんな幸せになる方法を探しているんだ。
うんざり、だなんて口にしたら罰があたるよ。
恐ろしいことなんて言葉にしたくない。そしたら嘘だってことにならないかな。
虚無感