「ねぇ、大ちゃん」


奨悟が俺の家に遊びに来たいと言ったから喜んで歓迎した

泊まりたいって言ったから俺は奨悟を泊めてあげた


奨悟はいい子だ
座長として立派だし何より真面目で一生懸命な頑張り屋さんだ

俺と奨悟は役柄もあって結構話したりする

歳はかなり離れているがこうして礼儀正しくて可愛い奨悟とプライベートで話すのは嫌いじゃない

むしろ好きだ



けど俺には大事な人がいた
もう別れてしまって二度とよりを戻すことはないであろう相手が

奨悟はそれを全部知っている

芝居に集中出来なくならないように話をきいてくれた
俺の代わりに泣いてくれた

奨悟は優しい奴
何度も相談した
もう一度会いたいとか、抱きしめたいとか





俺は残酷だったんだ







「ねぇ、大ちゃん」


僕は大ちゃんの家に泊まった
大ちゃんは僕を信頼してくれててたくさんたくさん相談してくれた

僕も大ちゃんにたくさん相談した

すごく二人とも仲良しなんだ

だからこうして泊まりたいって言っても許してくれる
大ちゃんの家はあの人しか泊まることが出来ない場所なのに




僕は大ちゃんが思ってるより子供じゃなくて、もう中3にもなったし大人に囲まれて仕事してるから色んなことを知ってる

僕だって男だから夜の事情だって知ってる

だから大ちゃんがあの人と何したかなんて容易に想像がつく
例え僕や大ちゃんと同じ男だとしても



わかってる。大ちゃんはあの人が好きなだけで男が好きな訳じゃないんだ

でも、



「ん?なに?」


ベッドの上に座って寝る前にお話していた途中


幸せそうにあの人の思い出を語る大ちゃん

ふわり、いもしないあの人の香りがした気がした


「すき」


僕は身を乗り出して大ちゃんにキスをした



やっぱり僕は子供なんだ







「すき」


笑ってあいつの話をしていた途中だった

幸せだったあの頃を奨悟にも知って欲しくて


なのに名前を呼ばれて返事をしたらキスされた


多分初めての、ぎこちないキス

ぎゅっと目を瞑って鼻が少し当たったようなキス



俺は一瞬混乱した



すぐに離れた奨悟にかける言葉が出なかった



「大ちゃんは、やっぱ気づかなかったよね?」
「奨悟…?」
「ずっと大ちゃんのこと見てたけど、大ちゃんにはあの人がいるから」


俺は、奨悟になんて残酷なことをしてたんだろうと今気づいた

薄々そんな気はあるのかなとは思っていた

けど奨悟に限ってそれはないとも思っていた

ずっと側にいてくれたからそんな気はないはずだって言い聞かせてたかもしれない


だって俺にはあいつしかいないと思っていたから






「ごめん…」

謝んないで
僕が悪いんだよ大ちゃん

だって大ちゃんはきっと良い友人だとか可愛い後輩だとか思ってくれてたはずだから

それに大ちゃんにはあの人がいるのを知っていて好きになった僕が悪いし


けどもう耐えられない

大ちゃん、大ちゃんって心の中で何度も呼んでるけど大ちゃんはあの人の方を向いてるから

別れてもずっと大ちゃんの心はあの人の所にあるから


「ごめん大ちゃん…俺、諦めるから。大ちゃんを困らせたくないや」


言いたかったんだ
大ちゃんの心が少しでも僕を向いてくれたら、ってほんの少しの希望


けどそんな困った顔させたい訳じゃないから



今日僕は少しだけ大人になれたかな







「今の全部忘れていいよ大ちゃん。ごめんなさい」



奨悟、違うよ奨悟


奨悟の気持ちは全部受け止めるよ
だって俺の残酷な悩みを全部受け止めてくれたんだから


でも俺にはあいつしかいないんだ


だから、ごめん





今は





「奨悟、ごめん。俺は応えられない、でももし後三年してもその気持ちが変わらなかったらまた俺にキスして。そん時はもっと大人になった奨悟の気持ちに応えるから」

「大ちゃん?」

「だから今は、さ」



奨悟の小さな顎を優しく包んでキスをする



ん、って小さな溜め息をもらした奨悟が真っ赤になって俺をみた


「三年後にはもっとうまいキスをしてくれるように、ってね」


「大ちゃんずるい…!」






大ちゃんは大人だから子供な僕ではまだ不釣り合いだから?
だから今は報われないんだろうか


大人になれたらまた大ちゃんに告白するよ
今度は鼻がぶつからないようなキスをするから






未来の君に、
(大人になったらもっとイイコトしてあげる)
(大ちゃん変態!)










わー!
なにしてんの私!orz


結局シリアス悲恋とみせかけらぶおちかよみたいな←

奨悟好きすぎてなんか良すぎるよキャラが^^

あの子は色々知ってるとみせかけてべろちゅーまでしか知らないとよい!←
きっと夜の事情なんてまじべろちゅーまでしか知らないよあのこ!



三年後のらぶらぶもかきたいなあ

いや、ホント大ちゃんが個人的にはキモい
そして奨悟は天使!


ちょっとどうしようもなくてサーセンwwwww

因みに心の中の奨悟の一人称は僕なんですが会話では俺です

ブログとかは僕ですがやっぱプライベートは俺なのかなあっていう予想をもとに←

かわゆすー(結局それ


なんかほんとどうしようもなくてすんません…わー!(逃げた