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BLじゃない話



・共学の話
・BLじゃないけど女装はしてる
・(何を書きたいのか)よくわからない話
・無駄に長い




ありえねぇ!

入学してあまり日の経っていない四月某日俺は果てしなく後悔していた。




晴れ渡った月曜日、だけど俺の心はひたすら曇り空。誰だよこんなん考えたの。
“女子用”の制服をにぎりしめながらそんなことを呟いた。
むしろ叫びてぇよこんちくしょう。

「紛れも無く悠ちゃんだよ。勝負にのってきたのは」

向かいに座っていたクラスメートでもある隼人がシレッと言いやがった。知ってんだよ。でもあえて、そこはノレよ。
けどあの時の俺はどうかしてた。現代文の実力テストで点数の高かったほうが低いほうの言うこと聞くっていう勝負をしたんだよ。見た目チャラ男だったから絶対勝てると思って挑んだけど呆気なく負けた。俺81隼人……96。詐欺だと思ったね、人を見掛けで判断してはいけないことを学んだ15の春。

「早く着なよー」

そんで結果的にバツゲームとして女子用の制服を着ろなんて言われるし。てか急かすんじゃねぇ!変態か。

「そういや、なんでこんなの持ってんの?」
「……とある筋から」

……うわぁ、なんか怖い。

「さぁ、早くこれ着て」
「似合わないから嫌だ。他のにしてよ」

俺は抵抗真っ最中。

「平気絶対似合うから」

そんな力強く断言されても全然嬉しくない。

「あ。ちなみに今から放課後までそのカッコでいてね」
「はぁ!?」

やばいってそれは。
今3時間目終わったばっかだし。これで授業受けろとか鬼かよ。

「大丈夫だって。ここ指定の制服だったらスカートでもズボンでも問題ないから」
「男がスカート着る時点で問題ありまくりですから」
「悠可愛いから全然許容範囲だって」
「俺の意思は?」
「バツゲームなんだからそんなものは必要ないの。それに俺にテスト負けた時点で悠の人権は抹消されてるから」

ひでーよ。
爽やかな笑顔で言い切られた!

「早くしないとバツゲームもう一個増やすよ」

無言で睨んでいたら隼人は制服のポケットに手を突っ込みハンカチのようなものを机の上に置いた。

「な、なにこれ」
「さぁ、開いてみよう」

言われるままにそれを目の前で広げ……そして激しく後悔した。

「……!」

どっからどう見てもまごうことなき女物の下着だった。なんでお前、こんなのがポケットに自然に入っちゃってんだよ。まじこえぇ。

「顔真っ赤にしちゃって可愛いなぁ。……でも早く着替えてこないと……まあわかってると思うけどこれも穿かしちゃうよー」

俺自ら、とワキワキと指を動かしてる。
やばいからそれ、まんま変態以外にありえないから。

「…………わかった」

とりあえずこの長い長い間に俺の決意を感じ取ってほしい。

「じゃ早く着替えてきて。ゆ・う・ちゃん!」

今この時ほど隼人を殴り倒したい時なんてないと思った。



「遅刻だぞ。な、ら……奈良…か?」

トイレで着替えて教室に戻って来た途端に進藤先生(世界史)にいぶかしげに名前を呼ばれた。

「そーです」

邪魔な毛を振り払いつつ返事をする。
奴から渡された袋の中にはご丁寧ウィッグまで入っていた。黒髪のロングのリボン付き。どこまで用意周到なんだよ。

「どうしたんだ、その格好は。……ついに目覚めたのか?」

『目覚めたのか』なんて酷すぎる。

「違います。これは、隼人が着ろって…」

俺がそう言えばまるで汚物を見るかのような目で進藤先生は隼人を見遣った。

「いやいや、悠理くんが着たいって言って」
「誰がんなこと言ったぁぁぁ!?」
「落ち着け、奈良」

馬鹿なことを言う隼人に思わず襲い掛かろうとしたら進藤先生に首根っこを掴まれて止められた。

「先生離して!こいつ殺らなきゃ!今俺がここで殺らなきゃ!」
「その気持ちはわかる。だが落ち着け」
「悠ちゃん、大胆発言だね。犯るなんて。でも俺は犯られるより犯りたいなぁ」
「字がチゲェんだよ。死ねぇ!」

もうやだこいつ。なんで友達なんかになっちゃったんだろう。

「とにかく。今は授業中だ。席に着け、な?」

あ、でもなんか進藤先生の笑顔を見たらちょっと癒された。すげぇ。先生は荒んだ俺の心に水を与えてくれる女神だ。
これが単純思考回路の現金な奴と言われる所以かもしれないけど。

「さ、悠子ちゃん席座りな」
「もうお前は口開くな」

アホなことを吐かす隼人に進藤先生のげんこつが落ちた。
そしてそのまま授業は受けた。
なんかもうに背中に感じる視線は凄かった。俺の背中に穴空けるつもりか、こんちくしょう。



「かーわいー格好してるわね」

昼休みになり周りからの視線が減りホッとして机に突っ伏していたら頭の上から声が降ってきた。

「…んだよ、海奈」

見上げれば楽しそうに笑う金岡海奈がいた。いつもは可愛いと思う笑顔も今は俺のイラつきを増長させるものでしかなかった。けど海奈は不機嫌な俺を気にもとめず机をくっつけ弁当を広げ始めた。

「ん〜?そりゃお弁当食べに来たのよ。あとその制服汚さないでって言いにきたの」
「……まさか、これ…」
「あたしの。ってもスカートだけだけどね。上って自分のでしょ?」

まぁ確かにここのはシャツやセーターは男女兼用だから上は自分のだ。
だけど、待て。

「なんで、隼人に渡したんだよ」
「ノリ?」

悪びれもせず言われた。それも即答で。なんだかもう怒る気にもなれなくなってくる。

「あ、怒りの矛先あたしに向けないでよ」
「……」
「ま、どーせ隼人に負けるわきゃないってタカ括ってたんでしょ?隼人って見た目ちゃらいし」
「……」
「あ、図星?」
「ははっ、もうやめてあげれば?」

あまりに的確過ぎる海奈のツッコミのせいで言葉に詰まっていたら隼人が海奈の後ろから声をかけてきた。助かったけどムカつく。

「悠理、元凶がきたわよ」
「カナちゃん酷いなぁ元凶だなんて」

隼人は苦笑いしながら俺の横の席に座った。

「ほら悠。これ食べて元気だして」

そう言い購買で買ってきたらしいコロッケパンとカレーパンを俺の机に置いた。
こんな格好させた張本人が言うセリフじゃないだろう。それに食べ物で俺の機嫌が直るとでも思ってんのか、ちくしょう。
パンは貰うけど。別にパンには罪はない。

「だったらこれ脱がせろよ」
「まっ、カナちゃんがいる前で俺に脱がせて貰いたいの?悠理ってスキモノだね」
「馬鹿は黙りなさい」

海奈が呆れたような顔で言えば「冗談だよ」と言ってパンにぱくつき始めた。

「でも悠ちゃんマジで似合ってて可愛いしずっとそれでいいと思うよ。ね、カナちゃん」
「まー確かに似合ってるわね。……ムカつくぐらい」
「ほらほらー」

なにがほらほらだ。
俺はそんなことを思いながらコロッケパンに噛り付いた。


「そういや海奈。このスカートどうやってサイズ調整すんの?」
「ウエストきつかった?」
「ん、逆。緩くてさー」
「……」
「いった!なんで殴んの!?」
「悠ちゃん。デリカシーなさすぎ」

SS




大河のお姉ちゃん::1



インターホンの音で目が覚めた。遮光カーテンの隙間からキラキラと入り込んでくる日の光に目を細めながら視界が捉えたのは成瀬のどアップで、これだけ鳴っているのにすやすやと寝息を立てていて一向に起きる気配はなかった。
枕元の時計を見れば時計の針は11時を指している。起きるには十分な時間ではあるが明け方近くまで色々と酷使されていた身体はだるくて仕方なかった。
しかしインターホンは鳴りやむ気配を見せない。連打ではないがそれは一定の間隔で押されていて俺の行動を急かしているように聞こえた。

「へーへー今出ますよー」

仕方無しに悪態を付きながらベッドから出て立ちあがれば腰に鈍痛が走る。
昨夜は気を失うようして眠ってしまったが幸い後処理はしてくれていたようなのでそれ以上の悲惨な状態にはならずに安堵した。俺はとりあえず昨日脱がされ放り投げられたままのジャージの下だけを身につけ玄関に向かった。

「ったく、うっせーな……」

怠い身体を叱咤し会長へシフトチェンジ。だが扉を開ければその先に立っている人物のおかげで今まであった身体のだるさと眠気は一瞬にしてどこかへ吹っ飛んだ。

「おはよう」

楽しげな声とともにピース。そして俺硬直。いやいやいやいやいや。俺はまだ夢を見ているのか?
思わず目を擦る。

「……夢?」
「いいえ現実よ、会長さん」

その人物――姉さんはしてやったりといった表情を浮かべながら笑った。

「……とりあえず中入って」

混乱しながらも廊下で喋るわけにもいかないと思い招き入れる。

「お邪魔しまーす」

姉さんは良い部屋住んでんのね、なんて言いながら遠慮の片鱗も見せずにあがった。俺は未だ現状を受け入れるので精一杯でその後ろに続いた。

「で、なんなのいきなり」

とりあえずリビングのソファに座ってもらい俺はその向かいに座った。

「最近会ってないなと思って。調度まとまった休みも取れたから来ちゃった。どうせこのゴールデンウイークも帰ってこないんでしょ」
「まぁ生徒会の仕事があるから」
「そんなこと行って春休みも帰ってこなかったじゃない。千尋も千秋も寂しがってたわよ。それに私だってちゃんと話したかったのに」

学校のこととか、と姉さんはにんまりと笑った。
ああ……やっぱり!

「もう、自分ばっかり楽しんで狡いんだから。……で、編入生とか編入生とか編入生とかは来たの?」
「来てないよ。てか来たらまっ先に報告するって」
「そうよね、そう簡単にはこないわよねー」

姉さんは残念そうに少しだけ顔を曇らせた。まさか本当にそれだけを目的に来たのだろうか。

「やだーそんなわけないじゃない。これよこれよ」

姉さんは足元に置いていたボストンバックを指した。

「それなに。……まさか泊まる気?」
「それこそまっさかー。開けてみ」

言われるままに開けば俺が実家に住んでいたときによく通っていた本屋の紙袋が入っていた。しかも大袋。

「中見ていい?」
「当然よ、あんたに持ってきたんだから」

わくわくしながら紙袋の中を見れば俺は予想通りなその中身に歓喜した。

「すっげー!」

中身は俺の好きな作家さんの漫画や小説だった。しかもそれ以外にも俺好みの表紙がちらほらと入っていた。

「どうよ。大河好みの詰め合わせは」
「最高!……でもなんで?」
「あんたこないだ誕生日だったでしょう。ちょっと遅くなっちゃったけど」
「マジ姉さん神!ありがとう!」
「そうでしょうとも。崇め奉りなさい」

姉さんは演技がかった仕種で足を組み替え踏ん反り返る。俺もそれに倣ってお礼を言った。

「というわけで素晴らしいお姉様のためにお茶でもいれてきてちょうだい」
「了解致しました」

言葉の通りに俺は紅茶をいれるべくキッチンへ向かう。
素晴らしいお土産のおかげで先程の身体の怠さが嘘のようだ。
……あれ身体の怠さ?

「あ!」
「どうかしたの?」

やばい。超やばい。目茶苦茶やばい。
姉さんの背後のドアの奥には成瀬がまだ眠っているのをすっかり忘れていた。今出てこられたら確実に姉さんの妄想の餌食になってしまう。

「あああ、あのさ茶葉切らしてたの忘れてたから、……食堂にでも行かない?さっきのお礼に奢るからさ」

そう自然に。極力冷静に。
姉さんの興味を外に引き付けなくては。

「……食堂?……ふふふ、食堂。いいわね」

そしてそれは見事成功したようで姉さんから不気味な笑いが聞こえてきた。そして俺は姉さんが妄想に浸っている隙に服が置いてある寝室へ入った。







たぶん続きます^ω^

きんきょう!+超SS

お久しぶりです。生きてます(`・ω・´)キリッ

日記、最後が新潟とかすいません。もう当然ながら東京へ戻ってきてます^^^
てかむしろ週3ペースで大学行ってて夏休みという言葉の意味が理解できません
そういえばこないだ成績発表あったんですが初のフル単^^^去年は前期も後期もみらくるに必修落としたのでわりと真面目に取り組んだ甲斐がありました



もいっこ近況といえば!モンハン!楽しいですwww暇潰しにやってたらどっぷりはまりました
ボウガンと大剣大好き^q^
火竜の紅玉が欲しいけどまだ私上位でしかないので中々出てこない´・ω・`てか報酬確率1%wwwとかwwwてなわけでボマーに睡眠爆殺の閃光ハメしまくってもっぱらリオ夫妻を乱獲中^O^

痛い名前ですが気にしたら負けです
今のお気に入り装備。アイルーが最高に不気味でやばいですwww



突発超SS

大河と成瀬













まさかこの飽食の時代に餓えるとは。俺は空っぽの冷蔵庫の中を見ながらそんなことを思いつつ今晩の夕食をどうするか絶望した。

食堂は9時までだし購買もとうに営業時間を過ぎている。
たかだか一食だし諦めるという選択肢も無きにしもあらずだが、昼から飲み物以外摂取していない胃は許してくれないようだった。








「あんま材料無いから簡単なのしかできないよ」
「いやいや食べさせてくれるなら!まじありがと」

というわけで食物を求めて成瀬の部屋まできたわけである。俺の突然の訪問に驚いた様だったが俺が事情を話せば気前良く夕飯を提供してくれることになった。これで空腹のまま寝ずに済む。
あ、何故互いに素で喋っているのかといえば運よく成瀬の同室者がいなかったからだ。同室者は他の部屋に泊まりに行っているらしく今日は戻って来ないらしい。気を使わなくていいので楽だ。

「なんか手伝うことある?」
「別にいいよ。どうせ今まで生徒会の仕事やってたんでしょ」
「いや、でもさ……」
「いいから。テレビでも見てゆっくりしてな」

そう言って成瀬はテレビの前にあるソファまで俺を引きずるように連れていった。申し訳なくも思うが事実疲れていたのでお言葉に甘えることにしてテレビを点けた。普段ニュースかアニメ等しか見ないのだがどうもこの時間はその類が放映されていないので適当にバラエティにチャンネルを合わせた。あ、そういやあとで見たいのあったんだ。危ねー。

しばらくテレビから流れてくる笑い声と効果音を聞きながらうとうとと船を漕いでいるとキッチンから良い匂いが漂ってきた。

「お待たせ」

だが出された料理にそれまであった眠気は吹っ飛んだ。

「おぉ〜」

目の前に並ぶはお店でよくあるトロトロ半熟オムライスと野菜たっぷりのスープである。これのどこがどこが簡単なものなのだろうか。

「いただきます!」

俺は一緒に並べられたスプーンに手を伸ばした。
















お皿を洗った後、リビングに戻れば大河は僕が絶対見ないようなアニメを流したままソファに沈んでいた。手にはリモコンが握られているあたり眠気との戦いはあったらしい。
僕はとりあえず大河の手からリモコンを抜き取り録画ボタンを押した。後々に見逃したと絶望する姿が手にとるようにわかるからね。

「大河、起きてる?」
「んー……」
「部屋戻らないの?」
「……も、どるー」

そうは言いながらも大河は目を閉じたままだ。眠っている姿は普段の凶悪な成りの影を潜めさせ幾分か普段より大河を幼く見せる。しかも寝ぼけながらの舌っ足らずな口調は僕の理性の防波堤に盛大にひびをいれた。
自然と指が大河の唇に向かい撫でる。

自分に欲を向けている人物の前でよくもまぁこんな眠れるな。それだけ信頼されてるのかと思えば嬉しくないわけではないが。
そんなことを思いながら大河の顔にかかる前髪をどかした。微かに眉がひそめられるがそれはすぐに戻る。

「あーもう本当可愛いなぁ」

早く僕だけのものになればいいのに。
でも僕と普段してるのだって大河は単なる僕の気まぐれな性欲処理ぐらいにしか捉えていないようだからその望みが叶う可能性は薄い。いくら最中に恥ずかしくなるくらい好きだの愛してるだの告げても大河には本気ととってもらえない。うん、あれは割りと堪える。まぁ僕もそれをフォローしないからいけないのだ。でもそれは大河自身にちゃんと気付いて欲しいからしないという単なる僕の身勝手から来てるんだけど。

「はぁ」

僕はため息をつき、部屋から薄での掛布だけ持ってきて大河にかけてやる。
このまま手を出すのはたやすいけれど、それは大河の僕に対する信頼に響きそうなので我慢。

でも夕飯代という名目で、触れるだけのキスをした。








end.


―――――――――――――――――――――――


や まなし
お ちなし
い みなし


書きたいとこを書けないままうっかり話が切りよくなってしまった/^O^\

日記+SS


おぅふっ!サイトが!もうすぐ!二十万打!
ありがとうございます!


レポートが終わらない/^o^\
指定図書を読んで論証って一番嫌なパターンktkr
火曜までに3200字とかwwww無茶wwwうぇwwwうぇwww
内容が理解できなくてまだ半分しか書けていないおっおっ
あまりの絶望感にテンションが抑え切れない^^





下は拍手小咄の続きっぽいもの`・ω・´





「適当に選んでこい」

食堂へつき開口一番に俺が言えば千尋が千秋の手を取り嬉しそうに顔を綻ばせメニューのあるほうへ走って行った。
俺達もそれについていく。

「走ると転ぶぞ!……ったく。ああ、神田、お前も好きなの選べ。あのアホを見つけた礼だ」
「え、あ、ありがとうございます」

もはや俺の声など聞こえていないだろう空腹者に注意した後神田にも同じように言っておく。一応偶然にではあるが千秋を保護しておいてくれたし。普段もこき使ってる自覚はあるし、それの意味も含めてだ。

「あ、俺味噌ラーメン!」
「お兄ちゃん、僕オムライスがいい」
「じゃあ俺は親子丼でお願いします」
「僕はサンドイッチでいいですよ」

四つの返事。おかしい、俺が奢るといったのは三人のはずだ。

「おい真崎、お前には聞いていない」
「いいじゃないですか、一人分ぐらい」
「……仕方ねぇな。ほらよ」

にっこりと言われればなんとなく抵抗しにくくて俺はため息をつきつつ真崎にカードを渡した。

「大河は何になさいますか」

自然な動作で真崎はそれを受け取り問われる。

「なんでもいい。先に座ってるから適当に買ってこい」

自分で決めるのも面倒だったので任せることにする。結構長い間行動を共にしていたわけだから互いの好みは知りつくしているといっても過言ではない。そんなわけで嫌がらせでもされない限り任せても大丈夫だ。

「了解しました」

思った通り真崎は淀みなく返してきた。







真崎たちが買いに行っている間、俺は手近な席に座っていることにした。今日は別に混んでいるわけでないし問題はない。というか今日は休日であるから一般生徒はこちらを使わないのだ。
証拠にちらほらといるのはどれも見学者ばかりのようでいつものような視線はあまり向けられていなくなんとなく心安らかだ。
しばらく、食堂を眺めていれば手ぶらで千尋がこちらへ歩いてきた。

「どうしたんだ?」
「危なっかしいから先に戻ってってちぃちゃんに言われて」

そう言う表情は沈んでいる。
まぁ確かに言い方は悪いが千尋は鈍臭い。さっきみたいによく迷子になるし、何もないところで転ぶ。
千秋がそう言うのももっともだ。しかもあいつは俺よりも千尋と一緒にいるのが長いんだからな。

「あー……まぁ、隣座れ」
「…うん」

隣を指せば素直に座る。
なんて言葉をかけてやればいいかわからない。下手に言ったら余計沈めてしまいそうだ。
言葉を探していると千尋が口を開いた。

「そういえば」
「なんだ」
「なんでお兄ちゃんお家と全然違うの?」
「……あ?」

千尋は上目遣いにこちらを見てくる。
しかし言われてみれば確かにそうだ、学園だから特に気にせず喋っていたけど俺は『会長』としているわけだから千尋がそう思うのも無理ないのか。

「あー、うん。色々あるんだよ」
「色々?」
「そう、色々」
「色々……」

何か思うところがあるのか千尋はその言葉を繰り返す。なんとなくバツが悪くなって俺は無言で千尋の頭を撫でた。

「こんな兄ちゃん嫌か?」
「ううん、ただ気になっただけだから。……だってお兄ちゃんは僕が大好きなお兄ちゃんだもん」

「……俺も、千尋のこと好きだよ」
「うん!」

うわぁぁ、天使がいる。
我が弟ながらいい子すぎる!なんだろう心の底から愛しさが沸き上がってきた!





――――――――――――――――――


ブラコン大河光臨

モブ×大河(SS)


長い上に終わっていないです。しかもまだオチが決まっていないという
大河が殴られたりしてるほんのりエロ









生徒会の仕事が終わり、寮へ戻る道すがら。ふと外を硝子越しにみれば雲の隙間からは月が覘いていた。虫の鳴き声も聞こえてきて夏を実感する。

「暑い……」

日が沈んだとはいえまだ気温と湿度は高い。俺はネクタイとシャツの釦を緩めた。シャツをバタバタとすれば汗で湿っぽい肌に生ぬるいが風が通って幾分か涼しくなる。
丁度その時だった。背後で何かが動く気配を感じた。

「な、に?」

知らず口から呟きが零れおちた。…だってこんな夜に片足を突っ込んだような放課後に生徒が、しかも生徒会室のある棟にいるわけがない。今日だって生徒会室に残っていたのは俺だけだ。

せ、生徒じゃない……?
嫌な汗が背を伝うのがわかった。
俺は情けないながら幽霊とかお化けとかが大の苦手だ。ホラー的なものは一切読めない。ほらさ。人間なら実態があるから殴ったりすれば逃げられるけど、お化けだよ!?触れないんだよ!?
ああもう無意識に早足になるのを抑えられない。

「………っ」



だってさ!
背後には……背後には、………お化けがいるかもしれないんだぁぁぁぁぁ!

俺は恐怖に耐えられなくなり早歩きどころか全力で廊下を走っていた。勢いのまま階段を転げるように走る。
なんで、生徒会室は六階なんだよ!怖いよ!長いよ!
だがぐるぐると心の中で叫びながら走っていれば背後からは今度ははっきりと足音が聞こえてきた。あれ、人間?いや、人間であっても追いかけられているらしき状況は怖くはある。だがお化けでないのならそこまでの恐怖感ではない。だって応戦すればそれなりに何とかはなる。
俺はそう思い走っていた速度を緩めた。

「……っ、何のようだ」

階段を見上げながらなんとか会長の仮面を被って追いかけてきていた奴を振り返える。逃げておきながら今更とか言うな。

「は?」

小さく声が漏れる。そこには俺の予想のはるか斜め上をいく風貌をした奴がいた。
そいつはよく映画とかで強盗などが使っている目出し帽を被っていたからだ。

「……っ」

俺があまりの衝撃にぽかんとしてしまっていると男は無言のままに俺に殴りかかってきた。それを咄嗟に避け腕を引き勢いのまま首の裏に肘打ちを叩きこんだ。だがそのまま男は倒れこむかと思いきや俺の腕を振り払い転がりながら態勢を立て直し距離をとっている。
まじ。こ、怖すぎる!しかし、これで相手は絶対に人間だと確定できた。触れる幽霊なんて聞いたことがないしね!

「…ふふっ」

相手からは微かに笑っているような声が聞こえた。何が楽しいのだろう。散々俺を怖がらせておいて、笑いやがって。

「…誰だ、お前」

噛みしめるように言えば相手は答える替わりに口角を釣り上げ不気味な笑みを浮かべながら再び殴りかかってくる。俺はその笑みに怯み一瞬反応が遅れてしまい寸でのところで眉間に迫っていた拳を避ける。
今度は俺が不利になる番であった。

「…ちっ」

目出し帽は俺が次に着地する場所を予測しているかのように、そこへ向かって拳を叩きこんだり足払いをかけてこようとする。
しかし、俺だって負けてはいられない。大変不名誉ではあるが一応この学園の不良のトップにいるのだ。

「甘い…」

俺の一瞬の隙をついて右足を狙ってきた足を踏みつけバランスを崩させることに成功した。相手は俺の突然の行動に驚いたのか一瞬怯む。
だが間髪いれずそのまま相手の後頭部を掴み額から床へ叩きつけた。

「…ぅっ」

ゴン!と鈍い音が廊下に響く。やばい、勢いをつけすぎたかもしれない。案の定俺の手の下にいる奴は微動だにしない。

「おい」

掴んだままのそれをぐっとそのまま仰け反らせる様にして相手の顔を上げさせる。
目出し帽と中の髪をそのまま引っ張りあげれば呻き声がしたので生きてはいるらしい。よ、よかったぁ。いくら襲われたからといって殺しちゃったら洒落にならない。
そうとなれば、とっとと顔を暴いてやって処罰だ。チクショウ、無駄にビビらせやがって。
相手の首を掴みながら勢いをつけて目出し帽を引っ張った。

「…っ!」

だがその瞬間、後頭部に鈍い痛みを受けぐらりと視界が揺れる。
……仲間がいたのか。

「あーあ…やっぱつえーのね」
「まぁまぁお疲れさん」
「さー、愉しいことしましょうねー……会長さん?」

そんな声が薄れていく意識の中で聞こえた気がした。






次に俺が意識を取り戻したのは闇の中であった。しかしそれは両眼が何かで覆われているせいだ。
それを払いのけようとはするが、両手を後ろ手に拘束されているようで叶わない。せめて足だけは閉じようと力を込めるが棒かなにかに固定されているのか開かれたままで、非常に人間を不安にさせるのはもってこいな態勢だった。

「…っ!?」

どうにか腕だけでも、ともがいているといきなり頬を指らしきものでなぞられる。
視界を奪われているため突然の他人の存在にビクリと身体が跳ねた。

「…誰だ」

相手がいるだろう方へ怯えを悟られないようにどうにか喉から搾り出すように声を出せば嘲りを含んだ笑いが聞こえた。
さっき襲ってきた奴の仲間か。気を失う前に微かに聞こえたやり取りを思い出す。やっぱりさっきそのまま拉致られたに違いない。自分の迂闊さに涙もでない。
ていうかさここで俺みたいなのを拉致るのはお門違いではないのだろうか。ほらさ、やっぱ桜田という王道主人公がいるんだからさぁっ!俺様鬼畜会長(設定)を拉致とか本当聞いたことないですけど!
しかしそんなことを思っても手遅れで、俺は首を振ることぐらいしか抵抗する術はなかった。
ああ、このままボコボコのタコ殴りにされるのだろうか。そう思えば自然と身体が緊張する。

「…ぅ!」

絶望に身を強張らせていると顎を思い切り捕まれ上を向かされた。そのまま喉も微かに圧迫されると同時に反れて息がつまる。

「このまま絞めたらどうなると思う?」
「殺すなよー、……ほどほどにしとけ」
「…お前ら、どういうつもりだ」
「あー……っと、こういうつもり、かな」

バシッと頬を平手で打たれる。それは容赦のかけらのないものであったので歯が当たったらしく口の中に鉄の味が広がっていく。痺れる様な痛みを残す頬を撫でられその刺激に身体が跳ねた。

「感じちゃった?でーも!さっきのお返しだからさぁ」

ということは今俺を打ったのは先程の目出し帽か。

「お前じゃあるまいし、こんなんでさすがに感じねぇだろ」
「もー俺マゾじゃないよ」
「嘘つけ。さっきおっ勃ててたろ、お前」
「えー……だってあそこまで容赦なくやられたらさぁ、ねぇ」
「同意求めんじゃねぇよ」
「…おい」

頭の上で理解しがたい会話が繰り広げられていて、我慢ならずに口を挟んでしまう。

「あ、ごめんね、でも今からいーっぱい構ってあげるから、…ね!」

そんな声とともに今度は鳩尾に拳を叩き込まれた。視界を奪われた今心の瞳で見るなんて芸当も出来ないので構えることも出来ずそれはもろに入ってしまう。だが俺の呻きなど気にしておらずにそれは立て続けに二発三発と打ち込まれた。

「…ぅぐ……何、が目的だ」

問いかけに呻きが混じってしまうのはしかたないだろう。きっと胃に何か入っていたら出していたに違いない。

「んー個人的な恨みはないんだけど、頼まれちゃってさぁ」
「……誰にだ」
「あっはー、会長って意外とおバカさん?言うわけないじゃん、ねぇショウ」
「馬鹿はお前だろうが、名前言ったら目隠しの意味ないじゃねぇか」
「え、これってそんな意味あったの」
「それ以外にどんな理由があるってんだ」
「興奮要素倍増!…みたいな?」
「…」
「ウソウソそんな目で見ないでー」
「…はぁ」
「でもさぁ正直目隠しなんて必要ないじゃん…だってさぁ……」

ごそごそと何かを探しているような気配がした。

「ん?…まぁそれもそうだな、リョウ」
「でっしょー?!」

きっとリョウと呼ばれた方だろう。そいつは俺のネクタイを引き抜くとシャツを引き千切るかのように開いた。ボタンの弾け飛ぶ虚しい音が聞こえる。
俺は予想だにしていなかった行動に身が竦んだ。

「これから俺等が何するかわかるー?」

冷やりとした、たぶん手だろうそれが俺の首をたどり胸へ下りてくる。

「…っ、わかりたくもないな」
「いいねー強気なのは大好きだせ。…教えてやるよ」

胸のあたりに熱い息がかかり、そのまま突起をギリっと噛まれる。思わず息をのめばその反応に気をよくしたのか今度は反対側の突起も同じようにされる。

「…ぅ…っ」

俺は今度こそ漏れ出る声を抑えることができなかった。しつこいまでに弄られ、噛まれた突起に濡れた感触が押し付けられたからだ。焦らすような緩やかな動きに身体が震えた。
以前であればこんなのはなんでもない。だが成瀬に快感を与えられた記憶を持つ身体にはそれは快感への足掛けに過ぎなかった。

「会長って意外と敏感さんだー」
「…だな」

いやに弾んでいる声に恐怖を感じたと同時にぐちゅりと耳に舌を差し込まれ、ゾワリと全身が総毛立つ感覚に苛まれる。胸では先程の様に舌やら指で突起を弄られていて。

俺には、声が漏れないように歯を食いしばることしか出来なかった。





――――――――――――――――――

えすえむじゃないですがとりあえず大河を虐めてみました
喧嘩描写は好きですが文章力にはそれが反映されないという/^o^\

あと真崎×大河お道具えちー書きたい^ω^
ろーたーとりんぐで羞恥。ろーたーを固定されたまま全校集会でイロイロ真崎がイジメる、とか考えたけど萌える前に自分で吹いたのでボツ
勃ってるの目立たないように貞操帯(革系)とかつけさせて桜田を連れて来させてその道中の遠隔プレイもいいかもしれない^q^

あまりの湿度の高さに脳まで腐敗したようですみません(>_<*)



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プロフィール
田中まぐろさんのプロフィール
性 別 女性
地 域 東京都
系 統 アキバ系
職 業 大学生
血液型 AB型
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