苦くて青臭いという理由から子供にはあまり人気がないピーマン。ピーマンのあの独特な青臭いにおいには、血液をサラサラにする効果あります。

そのにおいの成分はピラジンといい、血液が固まるのを抑える働きがあります。そのため、血栓が原因となる脳梗塞や心筋梗塞の世オブに効果があると考えられています。さらに血圧降下作用も認められています。
ピラジンはピーマン以外にも、トマトやキュウリ、ネギ類、シソ、セリ科の野菜など、青臭いにおいのある野菜に多く含まれています。

ホウレンソウやブロッコリー、小松菜、アシタバなどの葉が緑色をしている野菜には、その色のもとになるクロロフィル(葉緑素)が含まれています。このクロロフィルにも血液を浄化して、サラサラにする効果があります。
クロロフィルの成分は、人間の赤血球とよく似ています。色素が赤と緑という違いがありますが、同じような働きをもつと考えられています。人間の体内に入ると赤血球にくっつきやすい毒素と結びつき、これによって血液を浄化してサラサラにするのです。また、クロロフィル()には抗酸化作用もあり、動脈硬化の予防にも役立ちます。

緑黄色野菜に含まれる抗酸化物質のうち、ベータカロテンとビタミンEは脂溶性のビタミンです。したがって、油といっしょにとるほうが吸収率もアップします。一方、ビタミンCは水溶性のビタミンなので、洗ったり、刻むときの損失が大きいので注意してください。

一般に厚生労働省がすすめる健康的な食生活では、1日に120g以上の緑黄色野菜をとるように指導しています。ただ、サラサラ血液やピチピチ血管を目指すなら、最低でもその倍はとりたいもの。火を通して調理すれば、意外に食べられます。

また、当然のことですが、トマトだけ、あるいはホウレンソウだけとかたよらないように気をつけます。
抗酸化作用をもる成分は、緑黄色野菜の色の数だけあると考えてください。ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ、トマトなど、野菜の彩りが増えれば、それだけ摂取できる抗酸化成分も増えるのです。