な、なんだ?手が、俺の右手が勝手に動きだし…くっ……!まさか、あいつが……?!
大丈夫だ。前回は抑え切れた。そして、前回発動時あんなに堅く強い封印をしたんだ。今回も同じようにっ…うっ…!
強い…!何故だ。何故こんなに強いんだ。また千年の眠りにつくんじゃなかったのか…?!
どうしてまたこんなすぐに発動しようとするんだ!
はっ…!まさか!
……そうか。封印とは、ただあいつの動きを止め、眠りを誘うものでしかない。あいつの力は全く殺がれないのだ。
もし、先の封印が、あいつの休息の助けになっていたとしたら?
もし俺の中の封印の奥で、誰にも邪魔されず鋭気を養いつつ、俺のスキを伺っていたとしたら…?
もしそうなら…時空が、破壊されてしまう…!
まずい!皆、俺から離れろ!ここは俺がなんとしても食い止める!
振り返るな!俺のことはいいんだよ!それよりも、おまえは生きていて欲しいんだよ!
だから、早く逃げろ!
あいつが、時を食らう魔獣『凝り性』が、再び目覚めるまえに!
はやく!
逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
今日の予定は凝り性に喰らわれました。
300あり!私より先にぱら子(あすぱら)が気づいてたっていう。