ということで、アウトサイドネグレクト終演いたしました。
どうも演出・脚本・役者の高尾です。
前回、モノクロームカットシアターでは、リリィシュシュ、または映画が題材だったのですが。今回はアウトサイドネグレクト、という題名から幽霊、シューベルトの魔王が題材の演劇でした。ちょっと捻ったタイトルだったのですが、ネタバレになっちゃったかも、と後々考えたりしました。
でも、スタッフさんや色々な方に「タイトルのセンス『だけ』はいいよね!」と言われたので、少し自信を持っています。もちろん、凹んでいますけれどね。
見に来てくれたお客様の貴重なご意見、さまざまありがとうございます。
アンケートはすべて目を通しまして、 好意的な意見や辛らつな意見に一喜一憂させていただきました。
その内容を少しだけ、掻い摘む程度に多かった意見を紹介させていただきたいと思います。
(そのままを転記するわけにはいかないのでこんなんありました、って感じに編集しています)
>継母がむかつく
今回、参加してくれた長野の地方女優「原田あやみ」をお褒めしていただく意見が多かったです。
彼女は前回から参加してくれている胡井源太(えびいげんた)と同じ、風貌や纏っている空気感が実年齢と不一致している珍しい役者で、今回、その風貌とキャスティングが一致したようです。
彼女自身は、「私はもっと若い役がやりたい!」とのたまっていましたが、彼女の才能や器用さは実年齢のエネルギーよりも上をいっていたのだと思います。
>岩井がよかった
初めて外小屋での主役、ということで彼自身非常に緊張をしていました。
しかし、緊張していても、逃げずに立ち向かった姿がお客様の眼に叶ったのかもしれません。
>最初の話の主役が噛みすぎ
俺ですね。俺です。中には主役が噛むから話が切られるとの意見もありました。
精進したいと思います。本当に凹みました。ええ、本当に凹みました。
しかも自分で書いた話をどんだけ噛むんだってくらいに噛みましたからね。
高尾の役者としての進退をまじめに考えようと思います。
>幽霊役の人が良かった
幽霊役は二人いたのですが、その二人が好意的にとらえられたようです。
とくに、宇治一世に関しては台詞が二つの作品でとても少なかったため、印象に残りにくい役だったのですが、それでも印象に残ったのは素晴らしいことだと思います。もちろん三浦朱美も二つ三つの役を兼ねていたのに、怠ることをせず、頑張っていてくれました。
>受付が混んでいた
当日、お客様の数が予想以上に入りましたり、制作の予想を超える事態があったため、お客様ご自身に多大なる迷惑をかけました。今後はスムーズに受け付け作業が出来るように改善していきたいと思います。この場を借りて、陳謝いたします。
こんな感じですが、もっとも多かった意見を紹介したいと思います。
中でも特に、多かった意見。 それは
>内容が判りにくい
二つの作品を通して言われたことですが。これが最も多かったように感じます。
前回ヒロインだった、永野美那子にも言われたのですが、一発単騎では、何も話が判らないとのことでした。
確かにこのアウトサイドネグレクト、一つ目の話は記述トリックに近い話だったので、文字で追う分には楽しい作品だったのかもしれませんが、いざ舞台で伝えるとなるとその距離感を埋めることができませんでした。
二つ目のoutside neglectに関しましては一時間強の中で、設定を伝えきることが出来ず、お客様に混乱を招いてしまった結果だったのかもしれません。これは脚本・演出の高尾の実力が悪いとしか言いようがありません。
しかし、その中でも役者、スタッフは本当に頑張ってくれました。
この判りにくい台本を、一生懸命に紐解き、それぞれで考え、時には衝突しながら作ってくれました。
本当にありがたい限りです。
二度目になりますが、皆様の貴重なご意見感想、本当にありがとうございます。
皆様の意見から、飛鳥キャツッの今後の活動指針が決まります。飛鳥キャツッという劇団は僕達が独りよがりで作るものではなく、お客様と一緒に作っていくものだと思っています。だからこそ、皆様が見に来てくれること。また、このブログを通して活動を見守っていてくれることが何よりもありがたい上、励みになるのです。
上記の意見を参考にして、次の公演「いつか腐敗した大地に咲く向日葵のように」……今度は少し合間をえて、三月、四月になりますが ……の演出方針や脚本制作、製作方針を決めたいと思います。
皆様ご来場いただき、本当にありがとうございました。以上で、アウトサイドネグレクトの演出の挨拶を終わらせていただきます。