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今日から

過去の話、父が死んだ時の事を改めて詳しく聞いて貰った。
冷たくなった父を見つけた時のこと
葬式で泣けなかったこと
その後病んで発作がでてしまったこと
ODしていたこと
話してる途中からやっぱり泣いた。
でも最後までちゃんと話しきれた。

最後までちゃんと聞いた上で彼は泣いた。
話を聞いているだけで俺は辛いのに、
にーなは一人でこんなに辛い思いをしたのかと泣いた。

ただそれだけなのに、とても嬉しかった。
こんな自分の為に泣いてくれる人が居た、それだけで良かった。

その後も私はありとあらゆる死に方を探して
自殺する為に生きていた事を話した。
それも他人からしたら引くような内容だったが、しっかり最後まで聞いてくれた。


そしてその後、普段あまり使わない声色で静かに
自分より先に死なないでって俺に言ったよね
だから、にーなも絶対自殺なんてしないで。

と言った。

いや、しないで欲しいんだけど、
して楽になるならしてもいい。
でもその前に必ず俺に言って欲しい。
それでもだめならしてもいい。

そう言われた。

あー、人間って言うのはこんなにも単純なのかと思う位
あの日から止まっていた心が動いていた。
たったこれだけの事なのに、冷えて固まって砕ける寸前だったものが柔らかく暖まって行く気がした。
この人は私に必要な人なんだろうと思い込んでしまうくらい嬉しくて、愛しい人。
うまく言葉に出来ないけど暖かくて優しいものを貰った気がする。

大切にしよう。
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