少しの隙間を埋めようとして
それは勝手に成長を続けて
いつの間にか小さなそれが暗い闇底に。

ならばもう這い上がるだけだろ?


何を気にしてんだ?

どうして立ち上がらない?


今の場所が心地良いからとか
傷付くのが怖いとか

全部ただの戯れ言だろ。

なら最初から欲しいなんて言うな。


一番遠くに見える小さい背中に

もしも、何か言葉をかけてやりたいと思うなら

言ってやればいい


ちゃんと見えてるからやってみろ。
失敗しても、手を差し伸べてやる。
見放しなんてしない。
お前は出来るって知ってるから。


それがその背中に響けば、お前は立ち上がれる。


そうでしょ?
だってもう、お前はもう小さな背中を震わせてないから。

ゆっくり立ち上がって振り返って、言うんだ。


うるせぇ、ばぁーか
知ってるよ。


きっともう、笑ってる。