「のぅブンブン。知っとるか?」

「何がだよぃ。」

「実はな、ジャッカルはアソパソマソの子孫なんじゃ。」

「はぁ!?仁王なに馬鹿なこと言ってんだよぃ?!
ジャッカルはただの貧乏ブラジル人だろぃ!?」

「しぃっ!声がでかい。
ここだけの話、それは建前なんじゃ。」

「………(絶対嘘だ、信じねぇ)」

「あのこんがり焼けた肌、丸い頭……。
中にはぎっしりとあんこが詰まっちょる。」

「な、なんで言い切れるんだよぃ。」

「(ニヤリ)だいぶ前のことじゃった。朝飯を食べず、昼食も財布も忘れた日じゃったな……。俺は空腹で今にも倒れそうじゃった。」

「へ、ぇー」

「倒れる、そう思った瞬間ジャッカルが俺を引き止めた。どうしたのか、と尋ねられ、正直に話すと、『そうか、俺は昼飯食っちまったし、金はねぇし……。しかたねぇ。これを食べろ』と、自ら頭を割って、俺に差し出したんじゃ。」

「ジャッカル……!」

「空腹に常識など忘れちょった俺は、すかさず割られたジャッカルの頭を食べた。」

「それで、それで!?」

「うまかった。こんなにもうまいものがあったのかと思ったぐらいじゃ。」

「!!」

「その後、ジャッカルは『元気になったみたいだな!』と言って去っていった。
俺はおまんになにしたらええと叫んだ。
すると、『腹をすかせた奴を助けるのが俺の役割だ。気にするな』と笑ったんじゃ。
はじめてじゃった。中学にあがって泣いたんは……。」

「ジャ、ジャッカルぅぅう!!」


ダダダダダ


「ククッ。ブンブンは騙しやすいのぅ。」

Fin.

こんなニオブンが大好きです。←