いきてる

きみのまちから
帰るときがきた
きみの姿がないまま
僕の身体は運ばれる
抗うことなく身を任せ
きみを頭の片隅に
ちらつかせ

またいつ会えるかもワカラズに
また始まる僕の探し物

見つかりそうな予感はした
これかと思ったこともあった
手にしてみたら
ドロドロに零れ落ちる
違ったみたい
違ったみたいだった
僕が軽率に曖昧に触れるべきではなかったみたい

期待した
嬉しかった
黒い隙間から輝いて見えたモノが
確かに本物だった
確信していた
そうであってほしい
そうなんだって
大切だ
欲しいと思った
そう思うことが間違いだった?

手にした
弾けた
脆く歪んだ
儚い僕の探し物

見つけなきゃ良かった?
探さなきゃ良かった?

僕がいなかったら良かったんだ


こんな思いをするくらいなら
こんな
もうこんな 
苦しい…


やり直しリセット
ロード
巻き戻しリスタート
どれかひとつでもあればいいのに

ちゃんと手にしてみせるから
ちゃんと大切にするから

ねぇ神様
僕の手に腕に胸に響く儚い僕の
宝物をもう壊さないでください

そんな勝手な僕は
やっぱり諦めが悪いらしい