アメさんと妄想してた褒めてくれるせっつんをアメさんが140字で書いてくださった//
ギャァアアアアアッ!
やばいカッコイイせっつん!!
アメさんの子ども扱いしないでよせっつんに萌えたので、自分も書いてみる
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やさしくふれてくる指がきらい。
「よくやったな」
戦闘後、そう言って、セッツァーがあたしの頭を撫でてくる。
目を細めて優しく笑いかけてくる、そのときのセッツァーが嫌いだ。
あたしの保護者の気分でいるのか、戦闘後に必ずセッツァーが近寄ってくる。
ブラキオレイドスの死骸からおたからを漁るロックと、それにケチをつけてるエドガーが気になるのに、
セッツァーがあたしの視界を塞ぐ。
頭に触れてくる、シルバーリングを嵌めた男の指の感触に、
迷子になった子どものような気持ちにいつもなってしまう。
それでつい、言葉を荒げてしまう。
「子ども扱いしないでよ!」
……本当は嬉しいのに、可愛くないことばかり言っちゃう。
見上げるあたしから顔を逸らして、セッツァーが懐から煙草を取り出す。
箱をひょいと軽く振って、飛び出した煙草の一本を口に咥える。
セッツァーのその仕草に、いつもどぎまぎしてしまう。
なんとなく、生々しい男の仕草に思えて仕方ないのだ。
シュボッ と音を立てて、ライターの火を煙草につける。
ひと吸いすると、ハアッ と溜息をついた。
セッツァーの息の音に、心臓が落ち着かなく騒ぎだす。
「……子ども扱いなんざ、してねェよ」
溜息とともに吐き出された言葉に、ますます鼓動が高鳴る。
セッツァーの他の皆より低い声が、あたしは嫌いで好き。
好き。
セッツァーが好き。
この気まぐれで、常にやる気がなさそうで、昼間は元気ないこの男が。
たまに本気を出した時の目が、……その目があたしは好き。
いつか本気にさせたいと思うのに、いつだって子ども扱いされてしまうのが悔しい。
セッツァーの吐き出す紫煙が夕空に向かって立ちのぼっていく。
時間の流れを味わうように、飄々と煙草の煙を燻らせる姿が忌々しくて愛おしい。
同時に湧きあがるふたつの感情にいつも悩まされてきた。
好きで嫌い、なんて初めてだ。
「嘘ばっかり! 子ども扱いしてるくせに!」
頬を膨らませるあたしを、面白げに見つめてくるのが気に食わない。
「なによ! なんか文句あるなら言いなさいよ!」
「……文句なんざ、ひとつもねェよ」
あたしとセッツァーの低い声が重なると同時に、向こうから声がした。
ロックだ。
「おぉおーーーい! おふたりさんよぉーーー!!
痴話喧嘩もいいけど、あんまり遅いと置いてくぞ!!」
焦げ茶のグローブをつけた手をぶんぶんと振りながら、エドガーと顔を見合わせてニヤついている。
「ちょっとぉ!
痴話げんかってどーゆー意味よ!?
待ちなさいよロックぅ!!」
「やーなこったぁ!」とニシニシ笑うロックが忌々しい。
あいつ、とっちめてやるんだから!
駆け出そうとした瞬間に、後ろからセッツァーに捕まえられた。
「ちょっとなにす……」
振り向いた途端に触れる、唇の柔らかい感触に、目を大きく見開く。
目の前で閉じられている睫毛が意外と長くて、くすぐったい気分で目を閉じた。
「ん……んぅ…っ…」
結局翻弄されて、キスまで好きにされるのがほんっと悔しい。
くやしいのに……。
***
「なんでいきなりこんなこと……!」
キスが終わった瞬間にビンタをかましたあたしに、セッツァーが唖然としている。
それから面白そうにくつくつと笑いだした。
「キスした女に殴られたのは初めてだぜ……!」
「ちょっと、あたしは真剣に!」
「……お前、俺以外の男、勝手に追い廻そうとしてんじゃねぇよ……」
セッツァーの紫色の瞳が、あたしの前で真面目な表情になる。
その顔つきに、一瞬圧倒されそうになったけど、内心の動揺を悟られないように叫んでやった。
「泥棒おっかけて何が悪いのよ!
なにそれヤキモチ妬いてんの!?」
ずいと詰め寄るあたしに、またもや頭を撫でてくる。
「ま、そんなとこだな
そこまでわかんなら、お前にしちゃ、上出来だ。 褒めてやんよ」
「そっ そんなとこって、どういう……!?」
頭をわしゃわしゃ撫でられながら、いっぱいいっぱいになっているあたしを、
目を細めて見つめてくるセッツァーの目が優しくて、その目が優しくて、好きで嫌い。
「こういうことだ」
そう言ってニヤリと笑い、またもやあたしの唇を塞いでくる。
言葉で言わないなんてずるい。
有無を言わさず塞がれた、強引な口付けだけが、あたしの質問に対する答えだった。
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「あたしのファーストキス、返せぇ!」
「なんだ、お前、初めてだったのかよ」
目を丸くするセッツァーの腕をつねってやる。
「悪い!?」
「……悪くねぇよ」
「なっ! なに嬉しそうにしてんのよ!」
にやついているセッツァーにいたたまれない気持ちになる。
「これから俺が、色々と教えてやるからよ……」
俺が、がやけに強調されていて、その声音から独占欲のようなものを感じてしまった。
こんな俺様男にいいようにされてしまうなんて悔しい!
そう思いながらも結局拒めない自分を感じて、それがまた悔しかった。
fin
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元ネタはこれ
わい「セツに頭撫で撫でされながら褒められたい。 でもヒロインは意地張っちゃって 「子ども扱いしないでよ!」 「ガキじゃねーか」 とか言う奴」
この後アメさんのキッス妄想に荒ぶりまくりました!
素敵!!