何か小説書きたくて読みたくてしょうがないので、書いたのです。
この前一度かいたけど没にした作品のリメイク。
今度はクオンとクオンのお兄さんリスタのお話。
などなど。
・すごく仲がいいロゼル兄弟
・ほっぺにキスは普通です
・断じて禁断要素はありません(真顔)
・ですが仲がいいのは事実です。
・リスタはすごく、ブラコンです
大丈夫な方は追記からどうぞ。
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
何か小説書きたくて読みたくてしょうがないので、書いたのです。
この前一度かいたけど没にした作品のリメイク。
今度はクオンとクオンのお兄さんリスタのお話。
などなど。
・すごく仲がいいロゼル兄弟
・ほっぺにキスは普通です
・断じて禁断要素はありません(真顔)
・ですが仲がいいのは事実です。
・リスタはすごく、ブラコンです
大丈夫な方は追記からどうぞ。
「なぁ、君、雪狼の騎士さんかい?」
中庭を散歩していたフィアはそんな声でふいに呼び止められた。
振り向くと、そこには長身の男性。
長い銀の髪を背に下した、銀灰色の瞳の男性。
フィアは怪訝そうに眉をしかめた。
自分より十は年上であろう男性に話しかけられる記憶はない。
一体、誰だろう?
「……そうですが」
相手が年上、そして身分がわからないとあって一応敬語で返答したが、
その声には不快感が滲んでいた。
それを感じ取ったとあって、男性は“あぁ、すまない”と謝罪した。
「急に話しかけられて驚いただろ。初対面だもんな。
君は確か、俺がディアロ城騎士団(ここ)にいた時には、まだいなかったよな?
君くらい目立つ容姿の子なら、忘れるはずないもの」
「!」
その言葉にフィアは目を見開く。
今の言葉で、彼が何者であるかを悟ったのだ。
名前だけは聞いたことがあったし、何より容姿が似ている。
「……リスタ・ロゼル様ですか?」
「やめろよ“様”なんて。俺はもう統率官(セラ)じゃないぜ?」
おかしそうに笑う男性……リスタに、フィアはあわてて一礼した。
リスタ・ロゼル……風隼のセラ、クオンの兄であり、一代前の風隼の統率官だ。
名前はルカから聞いていた。
深々と頭を下げながら、フィアは謝罪した。
「ご無礼をお許しください」
「いいや、本当に気にしないでくれ。いきなり声をかけた俺が悪いし……
何より、騎士としては正しい反応だったよ。
いきなり知らない人間に話しかけられたら警戒するのが筋ってもんさ」
そういって笑いつつ、リスタはウインクをした。
その仕草も、“彼”によく似ている。
「クオン様に会いにいらしたのですか?」
「ああ、そうそう。ついでに他のセラの顔も見にな。
……もしかして、ルカの従弟のフィアって子かな?」
「はい、そうです。フィア・オーフェスと申します」
やっぱりね、というようにうなずくリスタを見て、フィアはふと疑問に思ったことを口にした。
「先刻、俺に声をかけた時“雪狼の騎士か”と訊ねられましたよね?
なぜ、お判りに?」
「ん?あぁ、魔力だな。あ、そんな驚いた顔しないでくれよ?
君の魔力が強すぎるとかそういうのじゃなくて、俺の特性なんだ。
相手が魔力を隠したり消したり誤魔化したりしていても、それがわかる。
だから君が氷属性魔術の使い手ってわかってな。
まぁ、そっから先は推測さ。氷が得意なのは雪狼、って」
人懐っこく笑ってみせるリスタに、フィアも笑みを返す。
「よし、じゃあ一緒に行くか」
「え?」
「セラに会いに。そして、俺の弟に会いに」
な?というと既に歩き出しているリスタ。
フィアの腕をしっかりつかんでいる。
半ば拒否権がないまま、フィアはリスタと一緒にセラたちがいるであろう部屋へ向かっていった。
***
「失礼しまーす!」
リスタはそう声をかけながらバッとドアを開けた。
焦ったのはフィアだ。まさか自分たちの上官のいる場所にこんな形で入ることになるとは。
セラたちも一瞬きょとんとしたが、その人物を知るや否や、表情を緩めた。
まずは、というようにリスタが歩み寄ったのは緑の髪の彼。
笑顔でジェイドの頭を撫でるリスタに、フィアは驚いた。
この騎士団で一番年上のジェイドの頭を撫でることができる人間はまずいないだろう。
ジェイドもジェイドで笑みを返し、その手を握る。
「リスタ、久しぶりですね」
「おー、ジェイド!久しぶりだなぁ。お前は相変わらず博識そうというか」
「ふふ……堅苦しそう、と言ってくださって結構ですよ」
ジェイドを話すと、今度はその隣に座る茶髪のセラに声をかける。
「アレク、お前またデカくなってないか?」
「なってないなってない。とっくに成長期は終わってるよ」
「はは、だよな!」
豪快に笑うアレクの背中をバンバンと叩いてから、
その隣のアンバーに声をかける。
「君が彼の息子か。確かに、似てるな。賢そうなところも、ちょっと悪戯っぽいところも」
「見ただけでわかりますか。やっぱり、すごいですね」
笑みを見せるアンバー。彼がセラになる前……ヴァーチェの頃のセラだからか、
彼にしては珍しい敬語で応対している。
そして、フィアの従兄に笑顔を向け、リスタは言った。
「お前の従弟、噂通り美人だなぁ。声かけた時は気づかなかったけど」
「そいつ、褒めても変わったリアクションしませんよ」
「っぽいな。性格はお前と真逆、って感じみたいだ」
そういって、ルカとフィアを交互に見た後、リスタはようやくフィアの腕を話した。
そして、彼の弟のもとへ歩み寄り……
「クオン!久しぶりだなぁ!元気だったか?」
……抱き着いた。
そのまま、頬にキスをしている。
「え?」
「驚くな。いつものことだから」
平然としているほかのセラたち。
フィアは驚きの表情で、ロゼル兄弟をみつめる。
「兄さん、久しぶり。相変わらず元気そうだな」
「もちろん。ちょっとさびしいけどな、お前がいなくて」
彼自身によく似た銀髪を撫でながら、リスタは微笑む。
クオンもニコリと微笑んで、リスタの頬にキスをする。
「……」
「あれが彼らのあいさつらしいです。
僕も初めて見た時は驚きましたけど、いい加減になれましたね」
「クオンがヴァーチェの時からしょっちゅうだったもんな」
「仲がいい、ってレベルじゃないよね」
茫然とするフィアを見て笑いながら、ジェイドとアレクが言う。
アンバーもおかしそうに笑っていた。
「クオン、今度はいつ家に帰ってこれる?連れて行きたい場所があるんだ」
「連れて行きたい、じゃなくて一緒に行きたい、だろ。
兄さんもわかってると思うけど、セラの仕事は楽じゃない。
……休みが取れたら連絡いれるから、それまで待っててくれないか?」
「まぁ、そうだよなぁ……わかった。待ってるよ」
……これでは兄弟じゃない。恋人だ。
フィアはそう思いつつ、苦笑した。
そんな和やかな雰囲気の兄弟を視界から外して、
フィアはルカに尋ねた。
「何でリスタ様はあの年で騎士団を離れたんだ?」
フィアの質問ももっともだった。
彼はまだ若い。おそらく、年がいっていて二十代後半から三十に行くか行かないか。
今のセラ勢はやたら若いが、アンバーの父のように、魔力が弱まるまで働く騎士もざらにいる。
なのに、見るからに活発な彼が騎士を辞めた理由が、わからなかった。
「ああ。俺の親父と同じさ」
「え?」
「任務中に足を魔獣にやられてな。素早さが欠けたら風隼の騎士は務まらないだろ?
あの人、頭もいいから水兎への移籍も勧められたんだが……
拒否したんだ。“クオンと同じ部隊にいられないなら意味がない”ってな」
最後は嘘か本当か別として、恐らく前半は本当なのだろう。
怪我をした騎士が引退を余儀なくされる例は、数多くある。
「ま、それでもこうして時々来てくれるし……いい先輩だよ。
……若干兄弟間のスキンシップが多いことを除けば、な」
そういってルカは視線を彼らにやる。
先刻からリスタはずっとクオンの手を握っており、
クオンはクオンでそれを振りほどこうとするそぶりはない。
恐らく、彼らの間では普通のことなのだろう。
「……なぁ、ルカ」
「なんだ?」
「前々から思っていたんだが……クオン様って、少し変わってるよな」
思わず、口にしてしまった。
ルカがそれに吹きだす。
「お前、それだいぶいまさらだぞ」
「や、だってお前に比べたら……」
「おい!」
クオンはフィアにとって模範的な騎士だった。
清く正しく。女性にも優しく、かつ勇敢。
ジェイドやアレクも(アンバーとルカは少々特殊だが)騎士らしいといえば騎士らしいのだが、
フィアが思う理想の騎士像、というのはクオンが一番近かった。
……のだが、案外クオンが天然(というかずれている)ことに、気づいたらしかった。
「……まぁ、それでも兄弟仲がいいことは、いいとおもうけどな」
「喧嘩ばっかり、よりはいいだろ」
ルカと二人で頷き合って、フィアもロゼル兄弟に視線を戻した。
楽しそうに笑う二人を見ていれば、まぁ、それはそうだと思う。
セラたちからしても、リスタの訪問は喜ばしい事だった。
変身魔術を得意とするクオンが時折ふさぎ込むのを心配しているからだ。
自分が誰だかわからなくなる。
そういって不安げな顔をするクオンの姿は、しょっちゅう見ていた。
しかし、兄と話している彼は、とても楽しそうで、悩みも何もかも忘れている様子。
その形がどうであれ、仲間が笑顔でいられることが一番だ、と思うのは
恐らくこの騎士団の特性なのだろう。
暫く、騎士の棟の談話室では和やかな会話の声が響き渡っていたという。
Fin
はい、書いてみました、ロゼル兄弟。
リメイク前は、もっとあほな子だったリスタさん。
さすがにやりすぎ、と思い書きなおしました。
容姿はクオンとそっくりです。
クオンよりはだいぶ背が高いです(クオンはセラ勢では小さめ)
年齢は27歳、ジェイドより三つ上ですね。
優しくて強い兄さん的存在です。
ジェイドもアレクも呼び捨てにしているのは、リスタがそう望んだから。
「さん付けはキャラじゃあない」そうです。
得意なのは拘束魔術系。
クオンのように変身魔術は使えませんが、優れた魔術師なのは事実。
ロゼル家は特殊魔術師の家系なのでございます。
実はイラストもあまりかいてあげてないクオンさん。
ごめんね、もっとちゃんとかいてあげるからね!!
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |