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サクラの解釈


風をだに
待つ程もなき
徒花は
枝にかかれる
春の淡雪



美しい歌だなと思います。
桜の樹の下には屍体が埋まっている様な気がしますが…
もっと率直に、
「これは手だ」と認識する以前に感じている「手」を表現したモノと思われます。

桜の花の儚さ、うつくしさ、妖しさ、
物哀しさ、厳かさ、恥ずかしさ、

アスファルトの上で雨に滲んだ匂い、
その匂い、、、

…これは現代人の解釈ですが、
この歌に詠まれている桜はソメイヨシノではなくて、島桜なのです。
ソメイヨシノは外来種で、
もともと日本に自生していたのは島桜
葉っぱと花が一緒に着く桜です。
昔々の日本にはソメイヨシノなど存在していなかったので、
昔々の人々が歌った桜はつまり島桜なのです。

島桜

私はこっちの桜の方が好きです。
こっちの桜に馴染みのある土地で生まれ育った私は
桜というと、
自然に頭に浮かぶのがこの島桜です。

毛虫のついた葉っぱと、
素朴な白い花弁…
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