「…暑い、な…」

コトリ
そう音を立て、筆を置く

今、私は書を書いている
政務の書だ

だが暑くてやる気にもならん

「…少しは涼しくならんものか…」

そうだ、井戸の水でも汲んでくるか

すっと立ち上がろうとする

だが

グラリ

「っ……!?」

目の前が回る

ドサ

「ぐっ…」

倒れた衝撃で肩を打つ

「…ぅ……」

痛みに思わず呻く

「三成、居る…か…」

…刑部か

「三成!どうした、三成!」

意識が朦朧として返事すら返せない

ああ、みっともない所を…見られ…て……――――――――


















ふと、目を覚ます

「…ん…どこだ…ここは…」

「起きたか…」

そう言葉の聞こえた方向を見る

すると見つけたのは刑部だ

そうか、倒れたのか、私は

「…すまん、迷惑を掛けたな」

そう言って立ち上がろうとする

だがやはりまだぐらつく

「無茶をするな、三成」

刑部はそう言ってまた、私を寝かせる

「だがまだやり残した政務が…」

「そんなにも我に心配を掛けたいのか、主は」

はっとする

刑部の瞳が曇る

「主なくしては…我は我で居られぬのだ、三成よ」

ズキンと痛む胸

「…すまん」

…悲しませてしまった

「ただ、お前への負担を少しでも軽くしようと思って…な…」

「主の優しさはわかる
だが我の見えぬ所で無茶をするな
不安になるであろう」

ふわりと頬を撫でられる

「冷たい肌よの…」

「…暖かい手だな」

甘えるように、私も手を伸ばす

その手は刑部の後頭部に添えられる

そしてそっと目を伏せる

すると唇に暖かい感覚が広がる

「…刑部…好きだ、狂おしい程に…」

「三成…我も主を愛している…」

そう、愛を囁き合って、私はまた、眠りについた……――――――














――end―――――














吉三でしたー!
もう最近この二人が好き過ぎて萌え禿げそうです(ぇ
それにしても三成可愛いですよね!結構おバカだし!←
でも私の文才ではそれを演出しきれなかった…orz
お目汚し失礼しました^p^