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盲目的に(庭球夢)※筆記中

※白石が小学2年生
※夢主が「正体不明」という人外
(格好は人間)
※途中まで白石視点




僕のお兄ちゃんは優しくてカッコイイ、まさに自慢のお兄ちゃんや。

「スゲー!これ蔵の母さん作ったんか!」
「ピカ●ュウや!ピ●チュウの顔あんで!!」
「蔵ノ介君のお弁当、美味しそうやねー」

今日は学校唯一のお弁当の日。
皆家族お手製のお弁当を携えて、昼食の時間を今か今かと待ち構える日でもある。

そんな中、俺が持って来たお弁当は他の友人逹の目を釘付けにする程のモノだった。
ケチャップライスをピカチュウ型にした卵で包み、周囲を彩りの良い野菜やオカズを散りばめられてある。
豪華、とは言わない。
だが手の込んだそのお弁当は他のどのお弁当より輝いて見えた。

「母さんちゃう、和樹兄ちゃんが作ってくれたんや」

俺は友人逹が羨ましそうにこちらを見る優越感に浸りながら、食べるのが勿体無いと思われるオムライスの中にチーズが入っているのに更に喜びを感じながら口に運んだ。



****



「そいえば蔵ノ介の弁当ホンマに凄かったな!」
「ホンマホンマ!!」

授業も終り、ゾロゾロと列を成しながら下校をしていると、フと友人逹が昼のお弁当についての話題を振って来た。

「当たり前や。和樹兄ちゃんのお手製やからな!」

意気揚々とした口振りで俺は答える。
自分の身内、更に言えば兄を褒められる事は自分にとっても嬉しい所だからだ。

「蔵ノ介、兄ちゃん居ったっけ?」
「あー、あれやな!最近こっちに越してきたっちゅう親戚の」

友人逹は納得したように頷き、俺も笑顔で頷いた。


白石和樹

それが兄ちゃんの名前だ。
親のどちらも

後ろを見ないで(イナゴ夢)

これの夢主
※不動寄りの輝夢
※フィフスセクターに捕まっていた(前提)夢主を救出した後の話






やっと捕まえた。

やっと見付けてくれた。



そう言い合って彼らは、再会を心から喜び合い、抱き締め合った。

僕はそれを遠目に観ながら、あの人達が今まで背負っていた過去や人物像を鬼道監督が語るのを聞いていた。

゙彼らは昔、互いの想いとすれ違い、互いに違う方法で互いを守り合っていだ

゙一人は自らを犠牲にしその身体を闇に染め悪行を働いだ

゙一人は守られてばかりの自分に劣等感を感じ、自ら進んで闇に染まっだ

゙全ては互いを守りたいが為に゙


「…いいなぁ」

それはまるで―…いや、共依存そのものだ。

互いを守りたいが為に泥沼に沈んでいく二人の哀(あい)。
そしてその中心に居たのは他でもない僕の叔父だと言うのだから、

僕はこの上無く、彼らに運命性を感じてやまなかった。



****コンコン
「失礼します、」

「あきっ!ぉ、じゃないな…ハハ」

練習が早めに終わったある日の事、僕はとある病室の扉を開けた。
広い広い病室に片割れ…又瀬さんは寝そべっていた。
来客は特定の人物に限られていたんだろう。
思い人では無いと気付くと、又瀬さんは恥ずかしそうに苦笑し「入って来いよ」と僕を手招きした。

「アンタが影山さんの甥っ子?」

ベッドの脇にある病人用の小さな冷蔵庫から缶ジュースを取り出し僕に渡すと、又瀬さんもプルタブを開け飲み始める。

ジュースを飲む音と小さな虫の声が静寂を保っていた数秒後、又瀬さんはゆっくり口を開いた。

「は、はい。影山輝です」

「輝かぁ…。ハハ、影山さんと全然似てない」

きっとアンタは母親に似たんだなと笑う又瀬さんは、確かに笑っていたけど悲しそうでもあった。

それから僕は又瀬さんに叔父の話をいくつかして貰った。
悪い事も良い事も含め沢山沢山教えてくれた。

次第に表情が明るくなり、彼は本当に叔父が大好きだった事を知った。
(もちろん、LoveではなくLikeの意味で)

「―…それで影山さん、逮捕直前までずっとベンチでチーム見据えてたんだよ。あの時は凄かった」

「…………」

「逮捕される前に頭撫でて貰ってさ、帰って来たらちゃんとした影山さんのサッカー、教えてくれって約束したんだけどなぁ…」

結局、破られちまったよ

「…そうだったんですか」

フと落とされた小さな影に、僕はなんと言えば良いか分からず只々頷く事しか出来なかった。

あぁ、僕の叔父はなんて罪の多い人物であったんだろう。

自分が歩む道に立つ心優しき人々の人生を変え、悲しみや憎しみを与え続けた。

それが例え自らが望まないものだったとしても、彼はそうでなくてはならなかった。
それしか出来なかった。

沢山の人を傷付けた代償に、彼は命を落としたのだろうけど、
彼は目の前にいるこの人や他にも色んな人に、もう治す事の出来ない傷を残して去ってしまった。

何処まで逝っても、彼は…


「なぁ…」

「?」

「お願いがあるんだ」

数秒の間を空けて、又瀬さんが僕に向けてそう言った。
酷く優しい顔で。

その笑みに見とれて「なんですか?」と僕が言う前に又瀬さんは僕を引き寄せた。

身体が余り動けない筈の彼の力は強く、僕は戸惑いながらも顔を埋める状態でジッと硬直した。

「しばらく、このままにさして」

頭上から聞こえて来た、少し弱々しい声色に、僕は黙って頷いた。

吐息の含んだ「ごめんなさい」という小さな小さな声に、僕は又瀬さんが叔父に向けて懺悔をしているというのが分かった。

何を謝っているのだろうか。

そう思ったのと同時に僕は心の中で小さな哀しみと叔父に対しての小さな小さな怒りが生まれた事に、気付かないようソッと目を閉じた。





僕を見て


(叔父が居なかったら僕を好きになってくれてたのかな)

(…無理だよなぁ)

(あー、やんなっちゃう)


****
輝君が病んでると良いな。
影山さんばっかりの話して影山さんの影を輝君に追う又瀬さん。
それにイラッ★とした輝君が又瀬さんに言い寄る感じ。
でも又瀬さん本命は不動さんだから結局叶わない恋。

あの夏、愛した人は(青エク夢)

※悪魔系男主です
※勝呂さんの使い魔になってますが、京都組(主に志摩)は彼を知っています



「おはようこんにちはこんばんは初めまして!今日から君の使い魔として仕える事になった晴夜と言います。趣味は散歩、好物はきゅうり。風と火を操るのが得意です。以後、よろしくお願いします主人(マスター)!」

そう言って、坊の呼び出した使い魔は満面の笑みを浮かべながら主人に向かって飛び付いた。

「ちょ、」

突然ペチャクチャと喋り始めたかと思うと自分に向かってダイブして来た自称悪魔に、坊は反応が一呼吸追い付かず、雪崩のようにそのまま地面に倒れ込んでしまった。

「すっげな勝呂!人?召喚したぞ!?」

「ぉ、奥村君、あれは人や無くて悪魔…!というか坊、大丈夫ですか?」

「ほぅ、これは興味深いな」

奥村君が笑い、小猫さんが慌て、先生がほくそ笑む。
そんな状況の中、俺だけは坊の召喚した人型悪魔から一時も目を離さず凝視していた。

…なんでアンタが居るんですか?

そう溢した言葉は空気に溶けて消えてしまっていた。

「コイツはリオ・晴夜。訳あってこの学校で使い魔の補助として飼われていた悪魔だ」

先生が言うには、何でもメフィスト校長が何処からか拾って来た中級悪魔らしい。

先生達の手伝いや学校周辺の警備など日常のほとんどは雑用で過ごしているとの事だ。

「普段は面倒な奴だが、戦闘時は使えるだろう」

「えー、何それ酷いなー!」

言葉に非難する事もなく晴夜と呼ばれた悪魔は笑う。

「まぁともかく、これで晴れて俺も誰かのモノって訳だ。丁重に扱ってね、主人(はぁと)」

「やかましいわ」

坊の周りを自前の翼をもって飛び回る悪魔は笑う。


まるで、あの人のように。




もう死んだのだ



****
続いたらいいな。

教えて神様(オリジ)

※pixivのとある交流キャラの小話
※小さい頃



物心ついた頃、
俺の両手は手に余る程の大きな銃を握っていた。

俺の生まれた時代は丁度戦争の真っ只中だったらしい。
外で死屍累々を作っている傍らで、俺のような空気を読まない赤ん坊がぽんぽんと量産されていたと思うと、軽く笑えてくる。
と言っても、腹を痛めて必死に生んだ俺を大事に育てる訳でもなく、生まれて間もない俺を両親は軍に売ったそうだ。
なんでも出産と同時に居場所がバレ、慈悲を媚びた所、見逃す条件として俺を差し出せ…と言ったらしい。
言った軍人も軍人だが、その案を二つ返事で了解した俺の両親も大概イカれていた。

結果、俺は軍のナースに育てられ、
自分で物を喰い、自分の頭で行動出来るようになると、
もう立派な一少年兵、
一男娼として扱われるようになった。

元々軍の慰めモノとして育てあげようとしていたらしいが、冗談で武器を持たせた所、意外に戦いのセンスがあったらしく、俺は言われるがままされるがまま戦場とテントの中を行き来している。

俺の気が休まる所は、無い。



楽園は何処にあるのでしょう



****
気が向いたら続きます

ごめんなさい(庭球夢)

※男主
※青学2年ですが元立海
※全色盲(色がモノクロに見えてしまう)な主人公
※赤也→←男主←菊丸



「こんな事、普段なら絶対に言わないんだけどな…!」

そう呟いて、自分の隣のベンチに腰掛け、試合を眺めていた大石先輩は照れ臭そうに笑った。

先輩は、この学園に来て余り打ち解けてなかった頃から僕の事を気に掛けていてくれたから。

視力の事も、転校して来たの事もあるから最初は皆と壁があったからと。
お前は控え目で、余り人に心配を掛けたくないという意識が大きいのか全部抱え込むような姿を時折見ていたからと。
だから今こうしてマネージャー業をして他の皆と戯れている姿を見て、なんだか安心したと。
それが息子が父親から手を離して独りでに育っていくのを眺めている心境なんだ、と解りやすく教えてくれた。

確かに、と僕は頷く。
そして「皆さんが親身にして下さったから…」「でも、なにより、大石先輩と乾先輩のお陰なんですよ?」とはにかんだ。

すると背後から乾汁を片手に嬉々とした乾先輩を見て、僕と大石先輩は苦笑いするしかなかった。





でも先輩、
僕は貴方が思うほど進歩なんてしてないんですよ?



****



「大石と喋ってたね」

青年は普段と変わらない声色でジャージから制服に着替えている僕の後ろに立っていた。

でも僕には分かる。

彼は怒っていた。

背後からひしひしと伝わる視線とオーラに気付かないフリをして僕は「そうです」と小さく頷いた。

ダンッ

「ッ、」
「仲良さそうに話すなっていつも言ってんじゃん」

突然背後から手が伸びて来て、僕は身体ごとクルリと回されロッカーに叩き付けられる。
目の前が黒に塗り潰され、そこにまるで心霊現象のように猫目が2つ、こちらを向いていた。
白黒でも分かる、憎悪と嫉妬に満ちた瞳。
僕はそれに目を背ける事無く、ただ黙って彼――菊丸先輩――がこれから起こす行動の予測を立てていた。




僕は臆病な人間です




(せめて皆の前では明るくいよう)

(あぁ、本当に)

(自分が嫌いで嫌になる…)



訳:主人公は青学に来て自殺しようとしたのを菊丸に助けられます。
そこからテニス部と仲良くなっていき、いつの間にかマネージャーをしていました。
最初に仲良くなった菊丸は皆にちやほやされている男主を見て「俺が一番に仲良くなったのに…!」と男主に執着し気に入らない事があるとすぐ暴力を振るうようになります(狂愛?)
菊丸の気持ちを知らず、日常のストレスの発散に暴行して来るんだと男主は感じ、
しかし他の仲間に心配をされたくない男主は皆の前では気丈に接します。
大石は見事に騙され、青学では誰も(越前や桃城?以外は)彼の本心を知らない…なんて前提。

書きたかった所を書いたけどまとまんなかったの巻(´・ω・`)
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