これは正義が覚醒する前
松戸杯が始まる前の話
都内某所
夕焼けが眩しい
とあるアパートから遊志と同じ制服を着た学生が階段を降りている
まだ幼い容姿で男子制服を着ていなかったら男の子か女の子かわからない
森川:よう 螺旋!!
螺旋:あ まけm……
森川くんじゃないの
スタスタ…
森川が螺旋のアパートに近づき誘いかける
森川:これからラファスさんのデュエルを見に行くって作戦なんだけど螺旋もくるか?
ウホ
螺旋:いやぁ〜 今日は遠慮しがちかな
気乗りしなくてね
森川は螺旋の顔を見てある事に気がつく
森川:お前…………また親に殴られたのかよ?
頬に傷が……
螺旋は森川から顔を隠す
螺旋:別に僕にとっては自然な事だからね
変な心配は無用………皆無
ダダダ!!
螺旋は素早く森川の前から逃げ出すように駆け出した。
森川:螺旋………
螺旋は森川をふりきるとバス停に着いた。
螺旋:はあはあ………
く 情けない
親に殴られた事が恥ずかしくて逃げて…
これじゃただの敗北
螺旋が束の間の休憩をしているとバスが到着した
螺旋:だが しかし
100回負けても諦めなきゃ敗けじゃない
101回目に勝てばいいだけの話ってわけさ
螺旋はブツブツ一人囁きながらバスに乗る
行くあては無いけど
ここには居たくない