わたしは息を切らしながら彼を追いかけた
13:58
おまえはあの日わたしの手をとり声をかけた
わたしは咽び泣き歩いていた
人目も気にせずに
家についてからシャワーをあびそしてからだをなんども洗った
わたしは心の奥でおまえを叫んでいた
そしておまえという生き物を怖れ
このマスクをつけ生きることを決めたのだ
しもべでもいい
おまえのそばにいられるならば
そう思いいままで生きてきたのだ
しかしおまえはいつもわたしを置いていく
どんなにかなしかったかおまえにわかるか
おまえがまぶしかった
わたしはこのマスクのしたから
いつでもおまえを見ていたのだ
そしておまえはあの時のように
冷たくわたしを突き放し
復讐心を煽るように心の中をのぞきこむ
そんなわたしもすでにおまえのやさしさに触れてしまっていた
ただおまえと生きたい
そう思っただけだよ
14:03
大人っぽくてかわいいワンちゃんを街でみつけた
わたしはおまえにいった
勇者にイイエはないのよと
まきげの編んだヘアスタイル
次々に変わる展開にわたしまで胸が熱くなった
あなたをたすける少女
20代の後半が大好きだった
そしてあなたはいつでも歌う
わたしはあなたの言葉を受けて
鍵盤に落ちた
そしてわたしはちいさく歌うの
誰かのために
おまえは何者なのだ
あなたは強いというよりはミステリアス
ここにくるんだといわれても
あなたに出会えたことが
こんなにもかなしく切ないのなら
うずくまる少女
夜に鳴く鳥をわたしは知っている
色のない日常
次々と変わる展開を見るたびに
胸がおどった
目の前でこんなことが起きている
不安な夜を過ごした
平成という輝きの消えた世界のなかで
あなたは秘密のプレイヤー
小説の中だけだと思っていた
封じられたのはわたしたち
さあ、ここにおいで
こんなにも日常がたのしいなんて
色がもどっていくのを感じながら
そう、封じられていたのはわたしたちだった
わたしは平成うまれ
きっとあなたのために動くわ
輝くために
わたしたちは使用済みの小さなマスクをアイスクリーム
そしてわたしは宇宙人だ
パサッ
10:48
(´ー`)やめなさい
★
〓はーと
大人っぽくてかわいいワンちゃんを街でみつけた
市の帰りフレッシュなフルーツを購入した少女
「母がこれを好きなものだから」
壁に寄り掛かり少女を見送るドラキュラ
わたしはおまえにいった
勇者にイイエはないのよと
次々に変わる展開にわたしまで胸がドラキュラし
あなたをたすける少女にわたしの胸が熱くなった
おまえは何者なのだ
あなたは強いというよりはミステリアス
ここにくるんだといわれても
コロコロ変わるお天気のようなあなたをわたしは警戒していた
胸がくるC
あなたに出会えたことが
こんなにもかなしく切ないのなら
うずくまる少女にドラキュラは声をかけた
手のひらをかなしい金魚が泳いでいた
少女は驚き空に金魚を放してしまった
バタバタバタ
金魚は炎に包まれ羽根を大きく広げた
ゴメンナサイ
ドラキュラはイエスとノーを交互に手のひらに乗せていく
夜に鳴く鳥をわたしは知っている
色のない日常に
わたしから
次々と変わる展開に胸がおどった
いま目の前でこんなことが起きている
あなたは秘密のプレイヤー
封じられたのはわたしたち
さあ、ここにおいで
わたしは警戒した心を解き放ち
ドラキュラと共に夜空を飛んだ
10:48