話題:創作小説
こんばんはー!
パチパチありがとうございます(´∀`)
このお話の最後の山場に来ています。
本編では絡む事の無い、ダリアンとセリア。
折角なので、ダリアンには言いたい事を言って貰おうと思います。
(実際に言うのはもう少し先ですが(^_^;))
ではでは、追記よりどうぞ★
(もう、隠せない…!
アリルのお父様だもの。ウソなんかすぐに見抜かれちゃう…!)
『−…あのっ!』
『そろそろ。ご本人の口から話を聞かせて貰えないか?
エリュージャルの、“白き聖浄なる光”よ』
耳を疑った。
今の自分は、アリルの姿の筈。
それとも、ダリアンには本当の姿が見えるのか。
真っ白になった頭は回転が悪く、思考が纏まらなかった。
『な、んで…』
『何故?オレを舐めてくれるなよ?
オレは、創世神ヴェスパの直属の神官騎士だ。
貴殿の事も、ヴェスパ神より伺っているぞ。
この清らかな天界に、ネズミが入り込んでいると…な?』
『ダリアンさま!陛下は悪意を持って侵入した訳ではありません!
アリルの承諾の元です!』
『あいつの承諾があろうと、許されざる行為である事は違いなかろう?』
帯剣していた小振りの剣を、スラリと引き抜く。
瞬間、息を飲むもジャミルはしなやかにセリアの前に立つ。
『ほう?オレに刃を向けるか?ジャミルよ』
『バカな事を仰らないで下さい!
貴方に勝てるとは思いませんよ!
…それでも、オレはエリュージャル四大聖神の端くれ。アリルの部下だ。
セリア女王陛下を危険に晒す訳には行かない!
陛下を無事に元の御姿に御戻しすると言う、アリルからの勅命を果たす迄です!』
たっぷりと十を数える程の睨み合い。
『ダリアンどの!』
これ以上、事態を大きくすれば取り返しが付かなくなる。
ここでダリアンと分かり合えずに、彼に斬られたとしても、仕方がない。
静かに、ジャミルの前に立ち、ダリアンと対峙する。
『陛下!』
『お初にお目にかかります。ダリアン=ヴァリスどの。
私(わたくし)はセリア=エリュージャル。今の世を治めさせて頂いている身でございます』
『…』
『この度は、我が国のみならず、天界をも混乱させてしまい申し訳ありませんでした。
この件は、すぐにでも創世神ヴェスパさまにお詫びを申し上げにくい参りたく思っています。
それは、お許し願えますか?』
『どうかな。後で聞いてみるとしよう』
ダリアンは、どこか怒った様子で、口調は短い。
『ダリアンどの…?』
『ダリアンさま!』
二人の問いかけに応えない。
自身の中で何かを考えているかの様だ。
セリアもジャミルも、ただ黙って見つめる事しか出来なかった。