エンタステージ 2/19 05:00


話題:V6


第11回柴田錬三郎賞を受賞した夢枕獏の山岳小説「神々の山嶺」を、映画『愛を乞うひと』の平山秀幸監督により映画される。東宝、アスミック・エース配給で2016年全国ロードショーとなる映画『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』である。本日、本作の主要キャストに岡田准一、阿部寛、尾野真千子が決定したことが発表された。

世界最高峰の山に魅せられた二人の男、その男たちを待つ一人の女性、彼らの交錯する人生を軸に、厳しい山嶺に命を懸けて挑む人々の姿と強い想いを描く本作。そのスケールの大きさから、未だに映画化が実現していなかったが、強力なキャスト・スタッフを得て、日本映画史上初めてとなる過酷なエヴェレスト撮影なども行いながら、極限に挑む。

カトマンズであるカメラを見つけたことで、伝説のクライマー羽生丈二と出会い、次第に自らも人生を賭けてエヴェレストに挑むこととなる、山岳カメラマン深町誠には、昨年『軍師官兵衛』でNHK大河ドラマ初主演を飾り、映画では『永遠の0』『蜩ノ記』の演技で、本年度日本アカデミー賞優秀主演男優賞及び優秀助演男優賞、さらには話題賞俳優部門も含めトリプル受賞に輝いた岡田准一。過去の出演作でもストイックなまでに役作りをする岡田が、極限状態の役作りで厳しい山岳ロケに挑む。

天才的な才能を持ちながらも、その独善的な生き方で孤立し、消息を絶ったままとなっていた伝説のクライマー、羽生丈二役を演じるのは、『ふしぎな岬の物語』『柘榴坂の仇討』で同じく本年度日本アカデミー賞優秀主演男優賞と優秀助演男優賞をW受賞、ただいま大活躍中の阿部寛。

羽生を慕っていた兄を雪山で失い、その人生を狂わされながらも、彼を愛しその帰りを待ち続けている女性、岸涼子を演じるのは、NHK朝の連続テレビ小説や数々の映画に出演、昨年度日本アカデミー賞で優秀主演女優賞並びに優秀助演女優賞を獲得した尾野真千子だ。

すでに撮影準備は始まっており、3月よりネパール他、実際にエヴェレスト現地にて撮影を開始予定。全体で約4か月の撮影期間の中で、各キャストも通称エヴェレスト街道を高度順応しながら10日間かけて登り、高度6000m付近での撮影を行う予定。

山岳アドバイザーとして本作に帯同するのは、世界屈指の登山家であり、『植村直己物語』では撮影隊隊長としてエヴェレストでの撮影にも参加した日本山岳協会副会長の八木原圀明。また、ネパールでは、第72回米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた映画『キャラバン』で主演を務めたシェルパの長老ティンレー・ロンドゥップの出演が決定している。

V6としてデビュー20周年というアニバーサリーイヤーに超大作の主演を務める岡田は、「原作の「神々の山嶺」は大好きな作品で、実際のエヴェレストでも撮影できるということを今から楽しみにしています。平山監督をはじめとするスタッフの皆様、初めて共演させていただく阿部さん、尾野さん、キャストの皆様ともに過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたいと思います」とコメントしている。
映画『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』は、2016年全国ロードショー。



岡田准一 邦画初!過酷エベレストロケ!山岳カメラマン役
スポニチアネックス 2/19 05:07

 V6の岡田准一(34)が主演映画で邦画史上初となるエベレスト(標高8848メートル)での撮影に挑む。来年公開予定の「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」(監督平山秀幸)で、共演の阿部寛(50)、尾野真千子(33)とともに実際に登って高度6000メートル付近でのロケを敢行する。

 低酸素の高度6000メートル付近はベテラン登山家でも冷静な判断ができなくなる過酷な場所。高秀蘭プロデューサーは「50年、100年後に残る映像を撮りたかった。構想5年。やっと出演を受けてくれる俳優が見つかった」と話している。ドキュメンタリーを除くと、世界でも異例の挑戦が大きな注目を集めそうだ。

 夢枕獏氏の小説「神々の山嶺」が原作。主人公はエベレスト登山史の謎を追う山岳カメラマン。消息不明だった孤高のクライマー(阿部)と出会い、ともに極限の山に挑む。尾野はクライマーを愛し、行方を捜す女性役を演じる。

 エベレストは3〜4月が登山期で、現地ロケは3月に開始。3人はネパール側から「エベレスト街道」といわれる登山道を高度順応しながら約10日間かけて登り、ベースキャンプに寝泊まりしながら約10日間の撮影を行う。世界屈指の登山家の八木原圀明氏がアドバイザーとして同行。日本からはスタッフ約40人が参加し、現地でガイド役のシェルパやポーターら約80人が加わる。

 総製作費は邦画では破格の15億円。キャスト・スタッフ全員に特殊な保険が掛けられる。原作小説の大ファンという岡田は「過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたい」とやる気満々。阿部も「できる限りリアルを追求するこの作品に参加できてうれしい」と張り切っている。尾野は「迷惑を掛けないように日本でのトレーニング頑張ります」と話している。