※注意※
今日、見た夢の話を書きます。
あくまで夢で見た話です。
しかしながら話の内容としては暗いです。
しかも某アイドル事務所タレントが出てます。
その辺りを理解のうえ、それでも読んでみるって方はスクロールしてください。
ちなみに今日は話を書くだけで長くなるので感想は明日にします。
今日は内容だけメモしておきます。
場所は家具の配置が違うだけで僕の部屋。
僕の部屋なんだけれども今は弟・健ちゃんの部屋。
多分、小学校高学年〜中学校1年ぐらいの大きさ。(なのに顔はボイジャコンのうちわって感じ)
もうすぐ最期が近いと知っている姉・僕と健ちゃん。
そんな今日も弟の様子を気にして、ずっとベットの端に二人で座って一緒に話をしている。
やっぱり口数は決して多くはないけれど話は尽きない。
話がすごく盛り上がってテンションが上がり、話の成り行きで思い切り立ち上がった健ちゃん。
でも今や、じっとしていなくてはいけない身。
立ち上がった瞬間にフラフラっと倒れ込む。
「健ちゃん!!」
床に倒れ込む前に支えた僕は弟を抱き抱えて(お姫様だっこ)ゆっくりとベットに寝かせてあげる。
しばらく唸るように目を閉じて苦しそうにしている弟。
「大丈夫!?大丈夫!?」
って何回も声をかける僕。
その声に「うん。ごめんね。」って、やっぱりまだ苦しそうにうなずく弟。
しばらく無言でいる二人。
ベッドの近くのイスに座って手を握って頭を撫でてあげる僕。
少しだけはにかんで(まだ本調子ではない)手を握り返す弟。
「…静かにしてないと。」
「…うん。」
「………大丈夫だから。」
少し俯いて涙目になった弟に何の保証もないのに声をかける僕。
「…ぼくね、…ぼくね…」
何か言いたいんだろうけど、ほとんど泣いてしまって声にできないでいる。
「…分かった。分かったから。…大丈夫。きっと大丈夫だから。」
自分の声もいつの間にか震えてる。
自分に言うようにささやくように言う僕。
「…うん。」
それだけ言って僕に泣きつくようにしがみついて静かに泣く弟。
「…今のままで良いから。…ずっと良くならなくてもいいから。…もっと大変になっても良いから。………悪くなる、…居なくなるのだけは。…それだけは絶対…ヤだよ。」
「…うん。そうだね。…大丈夫だよ。…こんなに頑張ってるから大丈夫だよ。」
それから二人で泣き合うこと数時間。
お互い泣きはらした顔ではあるものの微笑み合うことができるようになってきた頃。
部屋に静かに入ってくる僕の姉。
入り口へ僕は歩いて行く。
話を聞くと僕は用事が出来て出かけなくてはいけないらしい。
弟を残して。
直後、確実と言えるほど良いとは決して言いがたい「予感」の空気が漂い走る室内。
「どうしても行かなくちゃいけないかな?」
返ってくる答えは知っているけどささやかな希望のように聞き返す僕。
「う〜ん。何かそうみたい…。」
すごく言いづらそうに話す姉。
「健ちゃ…
「僕も、僕も連れてって!!」
勢いよく跳び起きる弟。
その瞬間、駆け寄る僕、そして姉。
案の定、またフラフラと倒れ込むようになる弟。
壁に当たりそうになる寸前に必死で手を伸ばし支え、顔を覗き込む僕。
「…一緒に…行く。行きたいよ〜。………ねぇ、僕も!!僕も連れてってよ!!いいでしょ!?」
泣きながら懇願する弟。
無言で返せないでいる姉妹。
「…ごめんね。待っててね。すぐに帰ってくるからね。…待っててね。」
優しく頭を撫でながら出来るだけの笑顔で返して言う僕。
多分、ほとんど笑えてない。
少しの間、そうしたのち出かける僕。
何をしてるかすら分からない状況で用事を少しでも早く済ませる。
一目散に帰路に着く。
走れる限り走って我が家へ飛び込み玄関を開ける。
静まり帰った我が家、リビングには誰もいない。
いつも付いているはずのテレビ、この時期は常につけっぱなしなストーブも点いてない。
しかもそこまで暖かくはない室内。
きっとしばらくストーブは点いてない。
となるとしばらくここには人は居なかった。
いつも誰かしらいるはず。
…間違いない。
嫌な「予感」がする。
いや、そんなの玄関を入った時の重たい空気で知っていた気がする。
いそいで階段をかけあがる。
僕の部屋、健ちゃんの部屋への扉に思い切り手をかけ、ほとんど叫びながら開け放つ。
「健ちゃん〜!!!」
ベッドのそばのイスから黙って静かに立ち上がる姉。
「健ちゃん!ねぇ、健ちゃん!!ただいま!帰ってきたよ!ちゃんと帰ってきたよ!!ごめんね!遅くなっちゃったよね!ごめんね!!でも、でもちゃんと帰ってきたよ!ねぇ、健ちゃん!健ちゃん!!」
駆け寄って、叫ぶように一気に言う僕。
手を握ったと同時に肩にもう片方の手を乗せて小さく弟を揺すってみる。
「…ごめんね。帰ってくるまで待っててあげてって、帰ってくるまでちゃんと待ってるからって約束したんだけどね。」
涙でほとんど見えない弟の顔。
でも、すごく気持ちよさそうに、寝るように、眠ってしまった弟。
「…うん。…うん。…疲れちゃったね。…疲れちゃったよね。…おやすみ。…待たせちゃったもんね。…待ちくたびれちゃったよね。…ごめんね。…ゆっくり休もうね。…ゆっくり休んで元気でね。…待っててね。…まだまだ時間はかかるかもしれないけど、きっと待っててね。…うん。…ありがとうね。……ありがとう。」
泣きながら頭を撫でて笑顔で言う僕。
「…健ちゃんに…「大丈夫」なんて…言っちゃったんだよね、僕。…最低だよ。…健ちゃんに、健ちゃんに嘘ついちゃった。」
「…。」
苦笑いをしながら弟のすぐ近くに顔を埋めて泣き始める僕。
姉が僕に毛布をかけて、しばらく寄り添った後、静かに部屋を出ていく。
「こめんね。ごめんね。」
そう何回も言う僕。
言う度に泣いてしまう。
−そして、いつの間にか眠りについていた。−
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