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二人組

ズッグとシンの二人組
部屋を譲る。翌日あうと、偉いひとでした。一日護衛を頼まれた。
姉妹のような二人。
特になにもなかったともったや先に奇襲。金髪が上手く働く。背丈ほどの剣を振り回す。
何者なんだ?女二人組なら有名そうだが。
お礼を重ねて別れることに。


の、序盤。


 夕暮れ、町外れの質素な宿にランプが静かに灯る。

 受け付けには主人がひとりで腰かけており、その手もとにも小さなランプが揺らいでいた。昼には部屋が埋まってしまい、外出中の客が戻ってきたら戸を閉める予定であった。
「申し訳ありませんがね、今夜はすでに満室なのですよ」
「病人がいるんだ。それをどうにかしてくれと言っている!」

急いた様子の男二人が入ってきたと思うと、主人に詰め寄った。外套や腰に下げている剣の装飾は品が良く、身分のある者たちのようであった。
 片方の男はぐったりともう一人の肩にもたれている。
「そういわれましても・・・お客様を床に寝せられませんし」
 薄くなった頭をかいても、客は粘った。
 主人の切り盛りする質素な宿は地域で唯一の寝床であるが、人通りの少ない場所にあるために部屋が埋まることは希である。つい先日まで受付の奥に人ひとり横になれるソファが合ったが丁度修理に出してしまっている。この男達は運が悪いとしか言いようがない。

「いくらでも出すから部屋を用意してくれないか」
 男が連れを担ぎ直して訴えたとき、宿の入り口から人が入ってきた。
 目付きの悪い黒髪の女とやけに甘い雰囲気の金髪の女だった。
 黒髪の女は宿の主人に詰め寄っている男を一瞥しただけで台帳サインすると、金髪の女を連れて奥に向かって歩き出した。
「待ってくれ」
「なあに?」
 金髪の女が振り返った。
「一晩、部屋を譲ってくれないか?こいつ怪我して・・・休ませたいんだ」
「見知らずのあなた方を?私たちの代わりに?他をあたってちょうだい」
 女はあきれを隠さずにいった。

「無理を承知で頼んでいるんだ」
「私たちもやっとこの宿をみつけたのよ」
「明日、早朝に出ていく!それでも駄目か」
「だからぁ」
「いいじゃないか、シン」
 男が食い下がり、金髪の女が眉間に皺を寄せたとき、黒髪の女が声をかけた。
「一晩だけなら、私たちは近くで野宿しよう。部屋は突き当たりだ」
「感謝する!」
 男は早口に礼を言うと、連れを引きずるようにして足早に奥に消えていった。

「ズッグのお人好し・・・。久しぶりのベッドなのに」
「楽しみが一日延びただけだ。行こう」
 女達は話をしながら宿を出ると暗闇に消えていった。

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思い浮かんで文にしたはいいものの、力尽きたり飽きたりするのでくすぶっているのですよね。

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