話題:精神科
2:意識変化であって以下を含むもの
外傷的事件の健忘、或いは過剰記憶
一過性の解離エピソード
離人症・非現実感
再体験であっても侵入性外傷後ストレス障害の症状、或いは反芻的没頭(再演など)のいずれかの形態をとるもの

3:自己感覚変化であって以下を含むもの
孤立無援感、或いはイニシアティブ(主動性)の麻痺
恥辱・罪業・自己非難
汚辱感、或いはスティグマ感
他者とは完全に違った人間であるという感覚(特殊感・全くの弧在感。判ってくれる人はいないという思い込み。自分は人間ではなくなったという自己規定が含まれる)

4:加害者への感覚の変化であって以下のものを含むもの
加害者との関係の没頭(復讐への没頭含む)
加害者への全能性の非現実的付与(但し、被害者の力関係のアセスメントの現実性は臨床家よりも高いことがありうるのに注意)
理想化・逆説的感謝
特別、或いは超自然的関係の感覚
信条体系の受容、或いは加害者を合理化すること

5:他者との関係の変化で以下を含むもの
孤立と引きこもり
親密な対人関係を打ち切ること
反復的な救済者探索(孤立・引きこもりと交代して現れることがあってもよい)
持続的不信
反復的な自己防衛の失敗

6:意味体系の変化
維持していた信仰の喪失
希望損失と絶望の感覚

◎児童への長期的な性虐待
子供の場合、被害が人格形成にダイレクトに影響するので、上記のようなPTSD症状が精神的に根付いてしまう。
回復への道のりは子供の頃に被害を受けた人ほど辛く苦しいと思われる。