スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

無題

id43.fm-p.jp

拍手返信

28日歌華様>こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
拙作ですが少しでもお気に召しましたら幸いです。犬飼はチャラそうなので身を固めなさそうでもありますけれど。下手に保育園より本部内の方が安全そうな気もします。
リクエストは受け付けてもおそらく当分消化できませんので、しばらくはご遠慮いただけるとありがたいです。コメントありがとうございました☆ミ

影遊



 あれおいしそうだな。全国展開されているドーナツのチェーン店の外のメニュー表に視線を釘付けにした空閑に、腹が減ってるのかと聞けばうんと頷いた。ドーナツ店に入った経緯はそんな単純なもので、影浦も小腹が空いていたから入店に異論はなかった。
 多種多様のドーナツを目の前に目を輝かせた空閑は、この店は初めてだと言った。セルフでドーナツをトレーに乗せることも知らなかったらしい。やりたがり、おれがとるから欲しいの言ってとトングとトレーを持った。迷い箸のようにトングを右往左往させる空閑を注意しつつ、ドーナツを選んでいく。高い段にある欲しいらしい商品に手が届かない空閑にドーナツを取ってやると、ありがとうとにんまり笑ってきた。この店に入ってよかったと心を弾ませたことは、悟らせまい。別会計は面倒だから影浦が支払い、二度目のありがとうを頂戴した。
 空閑が選んだドーナツはカスタードクリームとホイップクリームのドーナツだ。どちらも粉砂糖がまぶされている。影浦はというと、フランクフルトのパイにグラタンパイにコーヒーと、甘さは控えめにした。イートインで、目の前に座ってせっせとドーナツにかぶりついている空閑を、影浦は片肘をつきながら眺める。
「うめーかそれ」
「うん。かげうら先輩も食べてみる?」
 ドーナツを差し出してくる。甘いものは好きじゃない。が。
 空閑の口端についたクリームを指で拭い、舐めとった。僅かに混ざった粉砂糖が、甘さをさらに引き立てる。
「甘ぇ。よくそんなん食えんな」
「ん……おいしいよ。こっちの食べ物はなんでもおいしい。おいしいと幸せになれるね」
「ハッ。こんなことぐれーで幸せになれんなら、また連れてきてやらぁ」
「ほんと? ありがとかげうら先輩」
 本日三度目のありがとう。空閑は再びドーナツにかぶり付く。食べることに夢中になっているように見えて、影浦のサイドエフェクトは空閑からの感情を感じ取っている。
 ほんのり桜に色付いた空閑の頬に幸福感で満たされる。こんなことぐらいで幸せになれるから、空閑のことは笑えない。



***
20160129
貴方は影遊で『ありふれた日常の中の幸せ』をお題にして140文字SSを書いてください。
shindanmaker.com

いいないいな

かげゆーっていいな

知りたきゃ心を読んでみなよ のコマは本当にかわいすぎるし影浦は惚れたし 遊真しかみないし 13巻と待ち合わせ回をひたすら見返すだけで影遊の公式同人誌堪能できるし たまらん

本誌は特に遊真も影浦もいないため最近感想はなし ランク戦直前までいちゃついてるんちゃう…強いてあげるならベンゾーのくま変装は影浦なら見破れたナっと 本部なのにベイルアウトしたらどこにいくのか作戦室か謎
影浦の声が杉田はんでぎんときしか出てこない 嫌いじゃないけど 私の中では影浦は関智はんなんで

背景ありだと時間かかりすぎてもう顔漫画でよくない…
かげうら先輩にひたすら抱かれるだけのえろ漫画たまにかきたくなるけど影遊まじ需要ないから脳内でおk
31日のあにとりに影浦出るから影遊人口増えないかな あにめ頑張れ
大体ついったに入り浸ってるから最近のここは外部記憶やな 更新履歴もいらない気がする

影遊



 影浦隊の作戦室で初めて影浦に押し倒されたとき、遊真は涙を溢した。
 キスは何回も交わしていた。皮一枚を掠める程度のものから、舌を絡ませ唾液を混ぜ合わせる深い口付けまで様々で、概ね影浦から仕掛けてくる。だからその先もしたいだろうなとは予想していたし、実際その日は存外早く訪れた。
 遊真は影浦と性交をすることに対しては抵抗はない。好きな人とつながりたいと願うのは、多分おかしくないと思う。ただ、気持ちに反して勇気が足りず、怖じ気づいてしまっただけなのだ。そこには行為への羞恥も含まれていて、影浦を満足させられないかもしれないという不安も混在していた。
 その結果が、泣くという行動に現れてしまったのだ。影浦は珍しく困惑し、悪いと遊真の頭を一撫でして身を起こした。嫌われるかもしれない。とにかく伝えたかったのは影浦が好きという事実で、決して嫌ではないから、もう少し待ってほしいという願いだった。わかったと頷いてくれた影浦は、やはり優しい。
 さて、影浦とのまぐわいに向けて遊真はまず知識の充実を試みた。親しい隊員に話を振ってみたり、その成り行きで貸してもらったえろほんとやらが主な情報源だ。どうやら彼を気持ちよくさせるには、当然だが陰部への刺激が必然で、その方法は擦ったり舐めたり、乳房に挟んでしごいたりすると効果的らしかった。遊真は男だから、最後のはないものとした。
 問題は実践できるかどうかだ。遊真に男性経験はない。いきなり挑戦し、失敗してがっかりさせたくはない。となれば、練習する必要が出てくる。だが影浦以外を相手にするのは浮気だし、影浦以外としたくもない。そうこうしているうちに、影浦は二度目の誘いをかけてきた。
 どうしようまだうまくできないのに。焦燥と懸念で口が思うように回らない。そして、初めてのセックスはやっぱりこわい。もう少し時間がほしいと考えて、前回を振り返ってみた。
 あぁそうだ泣けばいいんだ。泣けばとりあえずは先伸ばしにできる。涙は嘘ではないし、影浦のサイドエフェクトに気取られないように申し訳なさを強く念じた。これも本当だから、当面疑念を抱かれはしまい。案の定影浦は事に及ばず、この日も何かをすることはなかった。影浦に対し多少の罪悪感は感じていたが、影浦に刺さったそれを、彼がどう捉えたのかはわからない。
 その後も影浦はアプローチを続け、都度同じやり取りを繰り返すこと数回。来るべくして来たのか、影浦に誤魔化しが効かなくなる日が、ついに訪れた。
 影浦隊作戦室における影浦の定位置であるソファーは今日も柔かく、背中に優しい。違うのは、両手首をソファー縫い付けてくる影浦の握力と、眉間のシワの数だ。喧嘩っ早い影浦は喧嘩に強く、筋力がそれなりについている。トリオン体の遊真が振りほどけなくはないが、拒絶はしたくない。影浦に勘違いもされたくない。進退極まり、硬直した。
「おい。オメー最初はマジで泣いてたけど、最近は嘘だっての、ミエミエなんだよ。したくないならそう言えよ。しねえから」
「し……したくないんじゃないよ。おれ、はじめてだから。かげうら先輩をきもちよくできないかもしれないから」
 かげうら先輩につまんなそうにされたくない。おんなのこの方がいいって、そっぽ向かれたくない。言えば、影浦は盛大なしかめっ面を形作った。
「んなもんは、してから心配しろってんだ。それに、セックスくらいで俺が他のやつになびくと思ってんのか」
 見くびられてんな。顎を掴まれ、重ねた唇から侵入してきた舌はとろけるほどに熱い。体温がじんわりと上がっていく。
「オメーは何もしなくていんだよ。俺が気持ちよくしてやる。素直にしてりゃ、俺も楽しい」
 なるべく痛くねーようにしてやる。怖けりゃ俺に掴まってろ。ジーパンの中に影浦の手が滑り混んできて、ぞくりと背筋が痺れた。中心をやわやわと揉まれて、緩かな動きに刺激され下着に隠された秘部は硬度を増していく。
 体が影浦を受け入れる準備をしていた。こりゃあ、今夜こそはいよいよ腹を括らねばなるまい。影浦の背に腕を回しながら、遊真は身を委ねた。


***
20160124
貴方は影遊で『絶対絶命』をお題にして140文字SSを書いてください。
shindanmaker.com

お題とずれゆくはなし
前の記事へ 次の記事へ