∵ ギターときらきら星
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2013/06/11 23:24
もこみちはギターを弾く。
かっこいい。
京都で一人暮らししてた時のもこみちの部屋には、エレキがあった気がする。真っ赤なギター。
かっこいい。
実家に戻ってからも、もこみちはギターを弾いているようだった。
木村カエラがダブルベットの上であぐらかいて、木目のギターを弾いてるとこ想像してくれたらそれがもこみち。
煙草咥えて、夜だからって控えめに遠慮がちにギターを弾くのがもこみち。
後ろに見える棚には長門ちゃんのフィギュアとかあるし、ゲッターあるし、スラダンとかジョジョとかデビルマンとかいるけど。
「弾きたい」
「ギター?」ともこみちがちょっと困ったような顔になる。「夜だし駄目…」
「うそつけ!もこみちも今弾いてる!」
「ばれたか」
いやなんとなくチューニング的ななにやらで駄目なんだろうっていうのは分かったから、うちもそれ以上食いつかなかった。
「もこみちかっこいいでござる」
「ござるwwありがとうでござるw」
何の曲弾いてるか分からなかったけど、なんか、いい感じの曲だった。
でももこみちばっか見てても面白くないので、ベッドに乗り上げて、持って来てたモンハンをもこみちの横でやり始めるこてち。
「煙草危ないで」
「大丈夫でござる。この弓で射ってみせるでござる。プーギーを!」
「やめろし!モンスはどんだけ狩ってもいいけど、ブタさんだけは傷つけたら許さない」
もこみちもモンハンやったことあるらしいけど、モンス狩らずにずっとプーギーとの交流を深めようとしていたらしい。(その話はまた今度!)
「\とっても上手に焼けました〜/」
「ブタさん?!ブタさん?!それはブタさんのことですか」
ブタじゃなくてプーギーって名前を覚えてあげた方が交流深まると思う、と思ったけど口には出さずに黙々とモンハンやり始める。もこみちがなんか「もう何百時間もやってるのにw」って言って来たけど仕方ないのである。上手くなるまでやる。
「キラキラ星弾ける?」
「弾けるよー。弾く?」
「うたう」
モンハンやりながら、もこみちがきらきら星弾いてくれるのに合わせて、「どどそそららそ」と歌ったら笑われた。ドレミとは予想外、って言われたけど、そっちの方が楽なのである。
「なんのお遊戯会w」
「あ、しゃちょうおかえりー」ともこみちがお風呂貰ってたしゃちょうに言った。「今うちと旦那さまセッションしてるから。コスモ感じてるから」
「どっちからもそんな宇宙規模のエナジー感じないんだがww」
その言葉聞いてから、うちはPSPの電源切って、ベッドの上に立ち上がる。
「あらぶる白鳥のポーズ!」
「旦那さまだから煙草危ないって」
「1乙したからつい…あらぶった…」
モンハン上手くならない。