∵ 迷子。
2013/06/10 15:03

※ちょっと前の話ですぞー。


こてちがまだ元気で、ふらふらっと遠出もできてたくらいの時。
こてちとしゃちょうともこみち(しゃちょうともこみちの詳細気になった人は続きはwebで)、3人で京都のアトリエに出向いた。
京都は升目で迷いにくいとか言うけど、あれはまやかしだ!というのを、アトリエ目指しながらも2人に力説するこてち。 

「升目の中心に立って一回転したら、もう何がなんだか分からなくなる…。十字路怖い。辛い」
「そーいえばこてち、京都に来て個展来てくれようとしたのに、2時間迷った挙げ句結局辿り着けなくて帰ったんだよねwwね?w」
「えww旦那さまそうなん?w」と横で爆笑するもこみち。「ここまで来るにも結構お金かかるのにw」 

もこみちはこてちのことを「旦那様」と呼ぶ。
ちなみにしゃちょうも呼ぶ。
二人の友達の人たちもこてちのことを「旦那さま」と呼んでいるらしい。なんでか分からないけどこてちは旦那様であって旦那様が定着してしまっている。そして呼ばれる事にもなれた。

「あの時瓶に入ったプリン差し入れで買って行ったのに、持って行けなかった…。重くて肩脱臼するかと思った」
「プリンってそんなに危険物だったっけ?w」
「いや、そんなことないと思う」

とりあえず京都は駄目だ、目的地なんて着いた試しがない。と主張するこてちに、二人は首を振って「いや、極論鴨川に沿って歩いてたらなんとかなる」と答えてくる二人。
そんなやりとりしてたら、一番道路沿いにいたもこみちの横を車が通って行く。
この道車通るの珍しい。
真ん中にいたうちは、もこみちの腕掴んで引き寄せつつ、「危ないから場所変わろう」と場所チェンジしてらもうことに。

「旦那さま…今のなんだ…ときめく…」
「え?」
「そういうとこあるよね、こてち」としゃちょうが一番奥で同意。「さらっとするよね」
「いやだって危なそうだったから…」

なんだかとてもおっ恥ずかしくなってきて、火照りだす顔両手で隠しつつチラチラ二人見てると、「いやそれあぶないから前見てまえw」ともこみちに笑われてしまった。

頭と口も直結してるから、思った事口にすぐ出してしまうけど、思ったら思わず行動してしまうタイプでもどうやらあるらしい。そんな感じでしゃちょうが言っていた。
流石長く一緒に友達やってくれているだけある。
うちよりもうちのことを知ってるしゃちょう。

「そう言えば、なんかこの前もの凄く恥ずかしいことして、逃げる様に全然知らない道入っちゃって迷子になったとか言ってなかった?言ったというか、ブログに書いてた」
「…言ったっけ?」と首捻る。「書いたっけ?」
「旦那様どこでも迷子してる、その道のプロw」
「いやそんなプロ嬉しくないw」

なんだっけ?
と思いつつ、あーそういえば書いたような気もすると何となく思い出す(昔もブログやってた。そしてその時はツイッターとかまだ流行ってなかった)。

「人がいっぱいいるとこに、確かあの時一人で外出てて、うちを追い越してった人がいたんよね。で、その人男の人やったんやけど、歩きタバコしてて、危ないなぁけしからん、って」

これ?って感じでしゃちょうに確認するように顔見ると、「あ、それだ」としゃちょう。「読んだ読んだ」

「丁度奥の方で信号が赤だったみたいで、人の流れが止まったんだけど、そん時歩きタバコしてた人のタバコが、止まって信号待ってたお姉さんの腕に当たりそうになってですね…。思わず腕引っ張ってもうて…」

ぎょっとするお姉さんの顔見てから、うわぁああああああああって口には出さず絶叫。冷や汗とかなんかもう色々頭の中でぐるぐるしてうわぁあああああってなってる中、良い言い訳なんか思い浮かぶ訳もないのである。

「タバコが当たりそうだったので…、って言ったら、そのお姉さん察してくれたのか、ありがとうって言ってくれて、でも超恥ずかしかったから涙堪えて信号渡らずに違う道入って迷子」
「めっちゃええ人www普通出来ないww」ともこみち。
「いやうちもしない…」
「いやしてるからww」としゃちょう。

でもなんか、二人は優しい。
ま、でも旦那さまだからしゃーないか、って。いつも道案内してくれる。ありがたい。







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