そういえば、緊急小口資金に関して、前職でたまたま事務が出来てある程度の役職だからっていうこじつけでその担当になったんだよね。5人くらいのチームで、小口のお客さんがきたら受付をする、みたいな。隣の部署の部長に「客じゃねえんだから、客っていうなよ」ってすごい言われたっけな・・・
まあそんな感じで、基本的には書類を受け取るだけの仕事だったんだけど、しょっぱな引いた私のお客さんは、自分より年下の女の人だった。まだコロナもはやり始めで、どこか遠い話だったころ、その人は「コロナで解雇された」んだって言った。びっくりした。自分より年下の人が、コロナで解雇されて、困ってお金借りに来たって。
本当に困ってたのか、だいぶ不愛想でうつむいていて(そりゃ笑ってるはずもないんだけど)、わからないこととか後続の知らせは全部社協から行くからってほぼ丸投げみたいな仕事。
あの時は会社からも仕事をもらえてなかった時期だし、本当に役に立っているみたいでうれしかったな。
知ってる人は来てくれたけど、どれだけの人の手に渡ったのかな、とは思う。
裁量権がなかったから説明しなかったけど、返す時に本当につらかったら返さなくていい仕組みになってるとか、結構ハードル低く借りれるようになってるとか、いいシステムだなあって思ってたんだよね。それはちゃんと、言いたかったなとは思う。心残り的な意味で。

この間某会社の面接にいったとき、「丁寧に丁寧にっていうけど、どこまでやるの、際限は決めてるの」って言われて。営業だったからしょうがないんだけど、丁寧にやっても実らなければ意味がないという意味なんだなと思った。
「丁寧にやることがメインじゃない。売上を稼ぐことがメイン。丁寧は手段。とれれば丁寧なんてある程度でいいのよ」ともとれる。営業ならね、そうなんだよ。
だけど、心底「誰かの課題解決に寄り添う」と思うなら、それはいっちゃいけないんじゃないの?って思った。
私だって「丁寧が手段」だったころはあるさ。営業なら誰しもがそうだし。でも、なんかそれを言ってしまうのは、本当に怖いなと思った。その瞬間、私と面接官の間で、食うもの食われるものの関係性が築かれたような気すらした。
顧客の利益追求のためとか言っちゃってる経営理念も、まあ当たり前だけど金を支払う意思がある人間だけ。社会はあらゆる建前を