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 「気功治療への道案内」を書くにあたって

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 みなさんこんにちは!
 みなさんは気功の技を身につけて、気の力で家族や友人が抱えている辛い症状や体調を良くしてあげたいと思ったことはありませんか?
 そんなみなさんの思いにお応えして、次回から「気功治療への道案内」という記事を書くことに致しました。

 僕は2015年まで、36年間にわたって鍼灸師として、東洋医学の立場から患者さんの治療に取り組んで来たんですが、その鍼灸師の立場から言えば、何の資格も免許もない者が治療をするという気功治療には疑問を抱き、これまで気功治療に対しては一線を引いていたんです。
 あんま・マッサージ・指圧師は勿論ですが、僕たち鍼灸師も、3年間、治療を教える専門の学校に通って、医学的な学問と、鍼灸あんま等の技術を身につけ、その上で国家試験に相当する試験を受け、合格して免許を取り、その上で保健所に登録して鍼灸あんま等の治療を行なって来たんです。
 ですから公に、医師や歯科医師、柔道整復師と同等に院を開設して患者さんの治療に当たることが認められているんです。
 その立場から言えば、国家試験もなく、免許も資格もない気功治療は、どんなに治療的に効果を上げていようと、いかがわしい治療まがいのことをする人も自由に参入でき白タクと同じで脱法行為なんですね。

 そしてもう一つ、気功治療に対しては、僕の信条でもある釈尊の教えに反していると考えていたんです。
 それは、「自らを光とし、自らを依り処にせよ、他に頼ることをやめよ」という教えです。
 気功というものは、自らの取り組みによって自らを健康体にしていくものであり、従って、養生気功が気功の本流であり、他人からされるものではないと考えていたんです。

 しかし、最近、少しずつ考え方に変化が起こってきました。
 気功治療を「営業」にするのは納得できませんが、個人的に身につけて、家族や友人に対してする気功治療は有りだし、その為には、僕が取り組んできたふぁんそんテクニックや養生気功などと同じで、法則的に身につけていく方法を探り、定式化し、それを伝えていく必要があるんでは無いかと考えるようになって来たんです。
 つまり、白タクはダメだけれど、個人で運転することを禁止する必要はないし、それならば、僕が鍼灸治療の中で培ってきた東洋的な診察、診断、治療の技を気功治療に応用してお伝えする必要があるのでは無いかと考え出したんです。

 鍼灸という道具の代わりに気(手や指から発する気)を用いることによって、気の巡りを改善し、乱れを調えていくという東洋医学としての効果を上げられると考えたんです。

 そんな思いから、「気功治療への道案内」という記事を連載していきますので、期待していてくださいませ。