旧知、と言っても高校時代からのご縁のある方を始め、色んな立場を絡めた気持ち複雑な発表会。

ソロはミミの一幕のアリア。

何故かいつになく調子もよく、リハーサルも思い通りにかつ正しく歌うことができた。

のだが…

本番は言葉がコケました。

しかしアリアなのでそれ以外の部分までも終わりにしてはいけません。

演奏中は深く気にせず、しっかり気を取り直しました。

悪い演奏ではきっとなかったと思う。

だけどなんだかすっと胸に収まらない演奏をしてしまった。

ああ…とあの独特の達成感は遠い昔のものなのでしょうか。

いいえ、努力がたりません。

しかしそれだけではかなわない。

闘いですね。

アンサンブルもね、もっと頑張れたんだろうなぁ…。

でも、フランス語に自然に関われたのはとてもよかったと思うのだ。

試験だとか、いわゆる切羽詰まった状況で勉強したわけでないところ。

だからこそ詰めは甘いんだけれど、そこを突き詰めていく楽しさ、最近なかったもんなぁ。

パズルのように言葉を学び、一筆書きの絵のように旋律を辿り、白紙に筆を重ねるように構築していく、私の歌の理想。

理想という言葉が相応しいかは、わからないけれど。