題名に反してまたヤンデレ。
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(きみの目はきれいなビー玉のようなスカイブルーの飴玉)
たまたまネットを探って会った君、最初はこんな馬鹿げたチームをつくるのなんてどんな奴なのかなぁとあくまで興味本位で、君に会った。
そのためには君を此処まで上京させる必要があったけど、色素の抜けた傷んだ髪の君の親友を使っていい具合に煮詰まって君は上京してくれた。
計画は上出来、大丈夫、「竜ヶ峰帝人」、失敗なんてしない。
(きみの綺麗で柔な白い肌は砂糖菓子のように繊細、シフォンケーキのよう)
なんていうか、初めて会ったのとき、このこが、竜ヶ峰帝人で、ダラーズの創始者、だというデータは揃ってるんだけど、目にしたときは余りにイメージにかけ離れていたものだから自分の目を疑った。
普通の、いや少し体系は幼くて、女子高生に…頼りない風貌に、どこかおどおどした、女のこ。
だから、だから、それだけならよかった。
ダラーズの頂点は、まさかの女のこで、まさかこんな子がしている。
それだけならよかった帝人くん
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俺が造り上げた偶然に君は引き寄せられて、そのまま俺はきみを突き落とすつもりだった。
いつでも君の背中を押す準備は出来ていて、でも君は少しずつ変色していく。
そう。
そう
偶然を装って何回か目の奇遇だねに、君が少しずつその表情を変えていく。
いつものように雑居ビルの路地裏に君を引きこんで、それからはきみは覚えてるかな?
いつものようにきみに呪いの声をかけたおれをみて。
きみはすごくかわいい表情をしたんだから
:
ああ。
「飽きちゃった。」
まっしろな君は多少色がかわるかなぁとおもったのに、きみはきみらしくて、その目が濁るのを見る前に、俺を見てもらう前に、きみはその目を閉ざしてしまった。
本格的に目が見えなくなったみたいで、君は死んだようにベッドに横になっている。
ああ。見て欲しかったのになぁ。
君を愛したいが為のこの無様なまでの俺を。
邪魔なものは消した。
まっしろな君を真っ白なワンピースを着させて想いを馳せるのは、君の奥に隠された綺麗なスカイブルー。
君のスカイブルーに囚われてから、君を突き落とす為の俺の計画も全部崩れて、変色して屈折したきみをこんな風に見るなんて思わなかった。
まっしろなドレスのようなワンピースも、君の左手の薬指に定期的に噛痕を付けるのも、君の為に用意したそのすべてを見て欲しかったのになあ
きみの全てはおれが管理するから、君が目を失ってから、目が見えない人間が一人でも対処できるようなことは教えていない。
だから、彼女は何も一人で出来ない。
目を忘れてのメリットはそこだった、否応なしにも彼女は俺を必要とする。
着替えの場所だって自分では解からないし、何も教えていない彼女はされるがままにおれのその手を受ける。
大体一人で何もできないのと、目を無くしたのは俺のせいなのに、状況からして彼女はいかなるときもおれのシャツを離さない。
まるで赤子のような、幼女のように、俺に哀願する。
彼女はそんな人間ではなかった気がしたが、今の少女自体が彼女なので気にしないことにした。
ただ一つ、砂糖菓子のようなきめ細やかさは、無くならずに俺を砂糖漬けにするから。
(さぁ、真っ白なドレスを着ておれを喜ばせて。
君はあまりそんな服を望んで着なかった、でもそれでよかった。
こんな可愛い君を知る必要なんてないからね。
それと今夜はもっとたっぷり愛してあげる。
綺麗な満月だし、恐らくきみの体も、色んな時期が綺麗に重なって凄く今日は調子がいいみたいなんだ。)
はやく、きれいに孕んでね。
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おま誰警報