椅子に揺られて腕の中
雲がゆっくり流れていく景色を、今日も変わらず二人眺めて過ぎ行く時間は、とてもやさしくて、あたたかで。
時折、貴方を見上げて目と目が合えば、確かに貴方は微笑んで
肩を抱く腕に、僅かに力が込められる。それが心地好くて、収まるように丸くなれば、あとは意識を手放すだけだった。

目覚めたら何をしよう。
桜咲く庭を歩こうか。それともこのまま揺られていようか。
切り取られた時間の中で、幸せの選択肢。

今日も二人、生きていく




誰も止めてはくれなかった、もういいって手を引いてくれる事なんかなかった
少しでもはやく、この悪夢が覚めますように。ひとり見上げる空は広過ぎたのです