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想像と異なるもの



「フリスクどこですか」



バイト中、商品の賞味期限を確認していると頭上からそんな質問が飛んできた。



「あ…え、フリスクですか」

「はい」



その人の顔はやけにドランクドラゴンの鈴木と似ていた。そんなことを脳裏に浮かべつつ、フリスクの場所をゴマは案内する。そして、そのまま自分の持ち場に戻った。

再び、地味で面倒な賞味期限の確認を始めるとスタッフさんが騒がしかった。



「あの人ってさ…」

「あー……ですよね」

「そうそう…」



どうしたんだろうか。

気になったので賞味期限の確認よりもスタッフさんの声を聞き取る方に集中してみる。








「あの人、ドランクドラゴンの鈴木だよね」



やけに似てるなあと思っていた人は正しく


本人だった。



「えっ!やっぱ、本人だったんですか」



思わず、スタッフさんの会話に入るゴマ。



「なんか似てるなあって思いましたもん!」



そして、ペラペラと話し出すゴマ。

そんなゴマにスタッフさんたちも気にすることなく返事をしてくれた。



「見えないわよねえ。だって、オーラが違うもの」

「ですよね!テレビでは暗い感じですよね!」

「そうそう。意外に元気そうだったわ」



スタッフさんの言葉にうんうんと首を上下に振るゴマ。

彼は病人か。

つい最近、アメトークで鈴木の特集があったせいかゴマも彼のイメージは暗かった。

しかし、これがゴマの人生初となる芸能人とやらと会話を交えた瞬間である。ゴマ的にこれはれっきとした会話だと思う。

そう言えば、友人から聞いた話によるとバイト中、玉木宏がバイト先の店にやってきたことがあるらしい。

ドランクドラゴンの鈴木と玉木宏。


……………。


それにしても彼に芸能人ってオーラがなかった。芸能人ってオーラがどんな感じかゴマは知らないけども。


そんなもんだろうか。

同じ人間だもんね。


猫かぶりの現実

先月の中旬からゴマは人生初の長期バイトを始めました。バイトを始めたきっかけは春休みがあまりに暇だったためです。

大学の学生アルバイト情報を見ていると大学に近く、時給が1200円のバイトがあったので、応募をすると、あっさり採用してくれました。ひゃっほう。

ただ、ゴマはコンビニのバイトだと思って応募したのですが、そこはドラッグストアでした。しかも、ゴマが応募したところは化粧品のみを扱い、ノーメイクで大学へ通うゴマにとっては無縁のお店でした。


なんてこった。


応募時の電話のやり取りで気付いたのですが、チキンハートのゴマは後には引けず、そのままそこへ働くことになりました。

1週間程度、別の店舗で研修をし、その後は応募した店舗で働き始めたのです。

今日はそこで働いて1週間が経過した日でした。


ゴマが商品にはたきを掛けているとスタッフのTさんが声を掛けてきました。


T「ゴマちゃんって化粧しないの?」


ゴマは化粧品売り場のスタッフの中でただ一人、素っぴんでした。

かなり場違いです。


ゴ「え?あ…えっと、興味はあるんですけど、化粧出来ないんです」


と言うより、飽き性かつ面倒臭がり屋のゴマにそんな芸当が出来るとは思えません。

興味があるのは本当だけど。


T「そうなの?じゃあ、やってあげるよ」







……………はい?


ゴ「…化粧をですか?」

T「うん!ほら、こっちに座って」



ちょ…え?

今、バイト中じゃないんですか?

Tさんはいつもの可愛らしい笑顔を浮かべ、普段はお客様が座っている椅子を引きます。そして、ゴマに座るよう促してきました。


ゴ「え、え?」


未だに状況が理解できないゴマ。

取り敢えず、


ゴ「て、店長に怒られませんか?」


一番気になることを訊いてみましょう。

この時、店長は休憩に入っていましたがいつ戻ってくるかゴマは知りませんでした。


T「大丈夫だよ〜。実習ってことにすればいいんだし!ほら、座って」


どうやら大丈夫らしい。

でも、ゴマが大丈夫じゃないんですけど。

すると、別のスタッフのSさんがこんなことを言ってきました。


S「なら、こっちでしなさいよ!こっちの方が高いし!」

T「ありがとうございます〜。じゃあ、そっちにしますね」


今、Tさんがゴマに化粧する際に用いようとしていたメーカーさんより更にお値段が張るメーカーさんで化粧をしろと言い出すSさん。

マジですか。


そんなわけで、Tさんは鼻歌混じりにゴマへ化粧をし始めたのでした。


「ファンデーション塗るね〜」

「チークするね〜」

「眉もやろっか〜」


Tさんが色々やってくれます。

それと同時に説明もしてくれますがゴマにはちんぷんかんぷんでした。

最後にグロスを塗って頂き、お化粧は終了です。


鏡で見ると異様に唇がてかてか光っていました。


…き、気になる。

無言で鏡の中の自分と見つめ合うゴマにTさんがこんなことを言ってきます。


T「これでゴマちゃん、キスできちゃうね〜」







で き ま せ ん 。


Tさん。あなた何言っちゃってんのおおお!?


心の底からそう思ったゴマでした。


T「今度は目の方やろうね〜」








…え?

今度もあるんですか。

いや、化粧は興味ありますよ。でも、これは恥ずかしい。

他のスタッフさん、にまにましてゴマのこと見てるし。

恥ずかしいんですけど。


そして、化粧を終えたゴマにSさんがにんまりと笑います。


S「うん、今度からはこれくらいしなくっちゃね!」

ゴ「あ…そうですね…」

S「あ。でも、化粧品持ってないんだっけ?じゃあ、無理か。あはは!」


そうですよ。

化粧品持ってないですよ。

あはは…。


Sさんの言葉に苦笑を滲ますゴマでした。

華やかな式の前に


一昨日はゴマ兄が結婚式の日でした。


嘘です。


ゴマ兄の大学時代のお友達が結婚式の日でした。そして、ゴマ兄は2次会で、司会進行役を頼まれていました。

ゴマ兄曰く、「友達の手のひらで転がされた」と言っていましたが、よく分からないので無視しましょう。

10時にゴマ兄が友人のRさんとゴマの家の最寄り駅で待ち合わせする約束をしていました。

因みにこの時のゴマはバイトのため、10時までにはゴマの家の最寄り駅に居なければなりません。

そして、ゴマ兄は三十路前になった今でも遅刻癖は治っていないようです。

ゴマが家を出る頃にはゴマ兄が家の中を走り回ってました。


パニクってら。


そんなゴマ兄を一瞥し、ゴマは最寄りの駅に向かいます。

そういや、ゴマ兄は友達を待たせてるんだっけ?

ゴマの駅は小さい駅です。待ち合わせに使われるほど有名な駅でも犬の像が建っているわけでもないので、最寄りの駅へ行ってみるとゴマ兄の友人さんが誰か分かったんですね。


……この時、ゴマは何を思ったのかある行動を取ります。


ここからはゴマ兄のRさん(女性の方)の視点で行きましょう。そして、ゴマ兄のこともコマと呼ぶことにします。


───Rさん視点


コマん家の最寄り駅でコマを待って、約束の10時が過ぎた。

…あのバカ、何で来ないんだよ。

携帯を見るけど連絡もない。いっそ、こっちから連絡してやろうか。

そんなイライラしてる私の前に一人の女が近付いてきた。


え?何?

道とか訊かれるとか?

私、ここに住んでないし、分かんないんだけど。


でも、女は私に近付くなり、こんなことを言った。


「コマさんを待ってるんですよね?」







……は?

てか、誰?


呆気にとられて、何も言わない私に女は同じ台詞を繰り返す。


「コマさんを待ってるんですよね?」

「あ、はい……」


私がそう返すと女はニコリと笑った。


「あ、私、コマの妹です」




へ…?

妹…?



「すみません。兄、もう少し遅れるみたいなんで」

「あ…そう…」

「すみません、じゃあ」


コマの妹と思われる女は私にそう言うと、満足げな表情でその場から離れていった。



……なんだあの子。



それから、私はすぐにコマへ電話を掛けた。


R「今、どこにいんの?」

コ「あ、悪いR!まだ、家!」

R「家!?」

コ「ごめん、1分でそっちに行けるから!」


驚く私に「1分」を強調して自慢気に言ったコマ。

ぶっちゃけ、1分とかそういう問題じゃない。

待ち合わせ時間前に来んのが当たり前だ。


大体、コマの妹も意味不明だ。

いきなり声を掛けて、第一声があれ。

普通、自分の兄貴の名前って「さん」付けするか?

あの満足げな表情はなんだ?

やり遂げたから?


1分後、コマが慌ててやってきた。さっきのことを話してみるとコマは頭を抱えていた。


それにしても、コマに似てる。

顔もだけど、頭も。

兄の友人の話

こんにちは。寒い時期が続いておりますが皆様、如何お過ごしでしょうか。

もうすぐ2010年ですね。今年ももう終わりかと思うと早いものですね。

さて、昨夜、ゴマ兄がスーパーマリオブラザーズを片手に彼女さん宅から帰宅しました。どうやら、彼女さんと一日中やっていたとか何とか。

最近まで、ゴマ兄はmixiのマチツクやら携帯のドラクエVやらにハマっていたのですが今はマリオっ子です。

ドラクエで思い出したのですが皆さん、ドラクエVをやったことがありますか。

ゴマはないです。ゲームの才能がないせいか中々先に進まないため、ゲーム自体あまりやらないのですよ。

ドラクエVが発売された当時、丁度ブームの時期でもあり、どのゲーム店も長蛇の列を為していたそうです。今で言う、モンハンですかね。

ですが、販売されたドラクエVは未完成のもので所々で不具合が発生したんですね。ゴマ兄が購入したドラクエVも途中で終わり、かなり不完全燃焼だったと聞きます。

しかし、ゴマ兄より酷い不具合が発生した人がいます。ゴマ兄の友人さんです。


前置きがかなーり長くなりましたが今日はこの話をしましょう。


「V」に関係なく、ドラクエをやったことがある人は分かると思うのですがドラクエのはじまりは主人公がお母さんから起こされるところからはじまります。

その時、主人公の部屋は2階にあり、主人公は2階のベッドで寝ています。

お母さんに起こされた主人公はお母さんに誘導され、1階のリビングへ行きます。その後、家を出て友人に出会い、誘われるかなんかして冒険がはじまります。

…ドラクエのはじまりは大体こんな感じです。ゴマは基本、ゴマ母と兄がやっていたのを隣で見てたので。

未完成とは言え、ドラクエVもはじまりは同じです。

ゴマ兄の友人さんも主人公がお母さんに起こされるところから始まりました。

ここまでは順調です。

そして、お母さんに誘導され、階段を下り、リビングへ行………


けませんでした。


いきなり画面が暗くなり、友人さんは壊れたのかと思ったそうです。

ですが、実際は違いました。


暗い画面に現れたのはラスボス


ラスボス「よくぞここまで来たな」







はあ?

さぞかしゴマ兄の友人さんはそんなことを思ったでしょう。

気付けば隣にいた筈の主人公のお母さんがいない。


え?お母さんんん…!??


どうやら、お母さんはラスボスの手先だったようですね。そのまま、バトルが開始されるのですが主人公、何も装備していない。


確実に死ぬ。

負けない方がおかしい。


準備体操もしてなければ、経験値もない。寝起きですもんね。

瞬殺だったそうです。

その後も何度か一からやり直したそうですがお母さんは主人公をリビングへ連れては行かず、ラスボスの元へ連れていったそうです。


そら無理だわ!


クリアが確実に出来ないゲームを購入した友人さんを哀れに思ったゴマでした。

添付はゴマ兄が現在ハマってるやつ↓↓↓

気持ちのゆとり

今日は英語と体育のみの楽な授業でした。


が、


英語は1限にあり、予定していた時刻より30分遅れて起床。お陰様で遅刻する羽目になりました。

苦手科目でもあるため、英語をなるべくサボりたくなかったゴマ。大学の最寄り駅にて足早に歩いておりました。

すると、


「わああ…っ!」


こ け た 。

ゴマは何もないところで小さな悲鳴を上げ、滑ってしまったのでした。


うわー!

恥ずかしー!


顔に熱が集中するも恐る恐る回りを確認するゴマ。


うん、誰もいない!

良かった!


つい、へらっとにやけてしまったのは言うまでもありません。ゴマは安堵感を胸にダッシュで大学へ向かったのでした。

ゴマのとこの大学の先生は授業開始時刻ピッタリに来ることはあまりありません。そのお陰もあって、出席をとる前に教室へ滑り込むことが出来ました。

もう、ぜぇはぁですよ。こう見えても万年帰宅部ですからね、ゴマは。救心が欲しくなった瞬間でした。

さて、先生も出席をとり、授業が開始されます。

授業の進め方は、教科書に載っている長ったらしい長文を一文ずつ生徒が和訳していく形式なのですが、ゴマは最悪な事態に直面したんですね。


ん?んん…!?

(電子)辞書がない!


毎回、授業中に和訳を辞書を用いて必死にやるゴマ。そんな必要不可欠の辞書が手元にありません。


……お、終わった。


ですが、そこで諦めないのがゴマ。同じクラスであり、クラスで唯一の女子、Yが隣に座っているじゃないですか。Yから辞書を借りることにしましょう。


ゴ「Y、ちょっと辞書貸してもらってもいい?」

Y「いいよー」


やった!

電子辞書ゲットー!

Yのものだし、分かんない単語だけ調べてさっさと返そう!


と、心に決めて電子辞書を開きます。当然、ゴマの持っている電子辞書と多少作りが異なっているYの電子辞書。

慣れない手付きで検索していると再び思わぬ事態に陥りました。

電子辞書を借りてから数十分経過した時、その事態は起こりました。

教科書に載っている『mosquito』と言う単語が『蚊』であっているのか一抹の不安を覚えたゴマ。英語はてんでダメなのですよ。

念のため、検索をしてみると『蚊』と載っており、ほっと一安心。削除ボタンを押して、次の単語を調べようとしたゴマに予想外なことが起こりました。


「ズーズー…mosquito」


電子辞書から漏れるノイズと滑らかな発音。


ゴ「………」

Y「………」

先生「………」

他の皆「………」


すんごい、教室が静かになりました。

ゴマは体温が一気に上昇しました。もしや、最近流行りのインフルか。

削除ボタンではなく発音のボタンを押すと言うハプニングを起こしたゴマ。


先生「ふふっ」

ゴ「…す、すみません」


消え入りそうな声で謝るゴマに各地から漏れる笑い声。


は、は、恥ずかしい…!

自分のバカー!


その上、授業中一度も当たらなかったゴマ。正直、喜んでいいのか分からん。何、さっきまでの頑張りは。わざわざ、電子辞書に『mosquito』と発音までさせたのにね。


そう言えば授業が終わった後も手違いで非常ベルを押し、警備員の方に迷惑を掛けましたね。


まあ、そんな日もあるよね!

ドンマイ!自分!!
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プロフィール
ゴマさんのプロフィール
性 別 女性
年 齢 33
誕生日 11月20日
地 域 東京都
系 統 普通系
職 業 大学生
血液型 A型