桜徒然


1月13日 01:27 :読書
『闇に咲く おいち不思議がたり』

今日は朝から小雨まじりの曇り空。
久しぶりに寒い朝だった。


今回の3連休は珍しくカレンダー通りに休めたので、久しぶりに映画を観に行っちゃったりして。
スター・ウォーズシリーズを映画館で観たのは初めてだったから、オープニングで、あのテーマソングが流れてちょっと感動。
でも、シリーズ中で私が一番好きなキャラがあんな悲惨な目に遭うなんて…
映画を観た翌日には竹田圭吾さんの訃報、そして昨日はデヴィッド・ボウイの訃報。
振り返ってみると、なんだか悲しい3日間だった。


そして今日は遅番だったので昼から出勤。
とにかく寒い一日だったせいか、今日の図書館は利用者も少なくて、案内カウンターはずっと穏やか。
日没から夜間は特に利用者も少なくなって、なんだか寂しいくらい。
おかげでカウンター業務の合間に自分の仕事が捗ったけれど。



そんなこんなで今日も本の話。






江戸深川で頻発する夜鷹殺し。亡き姉の影におびえ、おいちに救いを求めてきた男は下手人なのか、それとも…。青春時代ミステリー、「おいち不思議がたり」シリーズ第3弾。『文蔵』連載を改題、加筆修正して単行本化。






江戸深川を舞台に、不思議な能力を持った娘おいちが身近で起きる事件の謎を解いていく青春時代ミステリーシリーズの第3弾。
前作とはちょっと作品の印象が変わったかな。
父親の松庵や伯母のおうたとのユーモラスな掛け合いは相変わらず。
でも、おいちの出生にまつわる話とか過去のエピソードをちょっと忘れ気味なので、もう一度読み返さないとダメかしら。


今回おいちが関わることになったのは、幼くして亡くなった姉の霊に怯える商家の若旦那・庄之助からの相談と深川での連続夜鷹殺し。
人の心の闇に迫っていく物語は、なんだか「弥勒」シリーズに似ているかな。
ただ、こちらは主人公が18歳の女の子で、闇そのものより主人公の成長に重きを置いているようなので、読後感は「弥勒」シリーズよりは重くない。


このシリーズわりと好きなんだけど、今回は相談事を持ち込んだ庄之助の物語といった印象で、主人公であるおいちの影がかなり薄かった。
前作とはちょっと作品の印象が変わったと思えるのは、そういうことからくるものなのかもしれない。
でも、おいちの不思議な力のエピソードよりも、ミステリ色が強かったので謎解きの面白さは楽しめた。




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