桜徒然


12月6日 15:54 :読書
『帝国の女』

今日も朝から良い天気。
先週は体調崩して仕事を一日休んでしまったので、今週末は体力回復のため、家でゴロゴロ読書三昧。
普段も残業続くで疲れて週末はゴロゴロしてるんだけどさ。



12月になって、我が家も母がクリスマスツリーやリースやオーナメントを飾りつけたので、家の中が思いっきりクリスマスムード。
でも、私は高校生のときから毎年クリスマスイブはライブだから家にいないんだよねぇ。
いまだに母に文句を言われるけれど、こればっかりはしょうがない。


そういえば、今年は母に「家でのクリスマスの飾り付けやクリスマスツリーは、いつからやるのものなの?」と聞かれたので調べてみた。
デパートや街中では11月の初めごろからクリスマスの飾りつけが始まるけど、本来、キリスト教の暦の上ではクリスマスシーズンは待降節から降誕節,顕現日までなんだって。
日本はすっかり独自のお祭り状態になっているけど、クリスマスは「イエス・キリストの誕生を祝う日」だもんね。
というわけで、待降節(アドべント)はクリスマスの4週前の日曜日なので、今年は11月29日。
我が家はクリスチャンでもなんでもないけど、今年もクリスマスの飾りつけをしてみた。
実際の飾りつけの写真はTwitterで。





ま、そんなこんなで、なんの脈絡もなく今日も本の話。







大手テレビ局「帝国テレビジョン」での仕事にオンオフの区別はない。恋も夢も曖昧なまま、それぞれの“戦場”に向かう日々-。憧れと現実のあいだで揺れる5人の女性の切実な生き様を描く。『小説宝石』掲載に書下ろしを追加。






「帝国の女」って何だ?と思ったら、テレビ局「帝国テレビジョン」の仕事をする5人の女性を描いたお仕事小説だった。
今までの宮木あや子作品が好きな人には安心して楽しめる作品かな。逆に言えばあまり変わり映えがしないかも。
ソフト(笑)な「野良女」に「婚外恋愛に似たもの」の風味がプラスされたような物語。
でも、私はこの作品結構好きだなぁ。


仕事も恋愛も夢も、自分が思い描いていたようにはうまくいかず、全てが中途半端。それでも諦め切れない何かのために今日も明日も頑張ろうとする自分がいる。
ああ、なんかリアルだわ。
 「野良女」よりも登場人物たちの年齢がちょっとだけ上だから余計リアルなんだろうなぁ。 勢いや情熱や憧れだけじゃ人生も仕事もどうにもならないことを既に嫌と言うほど知っているから。
 テレビ局にまつわる彼女たちの仕事は、宣伝、プロデューサー、脚本家、マネージャー、テレビ誌記者。それぞれの仕事の裏側も知ることが出来て面白かった。


傷だらけになりながらも毎日闘う彼女たちの姿に切なくなったり励まされたり。
作中いろいろとつらいことも悲しいこともあるけれど、いつもの(?)書き下ろし最終章「愛して野良ルーム」で安心できるのはいいな。


『婚外恋愛に似たもの』に出ていたディセンバーズが今作にも登場。
思わずニヤリ。
こういうリンクは楽しい。




話題:本の感想




:0


prev next



bookmark



-エムブロ-