「マーリン、あなたに」と、小さな手で差し出されたのは小さな白い花で編まれた花冠。
青い澄んだ瞳はきらきらとボクを見つめているから、苦渋の決断にちょっと時間を、と云っても一瞬のことだが、食ってしまった。
「アルトリア、折角だけどコレは受け取れないよ」
と、丁重に断りを入れると、思った通りにむくれ顔。
「なぜですか、マーリン。もしかしたら、よれよれだからですか?
それとも、ほかのおんなから、プレゼントをもらうと、ややこしいことになるからですか?それでしたら、わたしはだいじょうぶです。
だって、わたしはおんなではありませんから!」
それはちょっと失念していたけど、大事なのはソコじゃない。
「そうじゃないよ。ただ王様なんてボクのがらじゃないだろう」
と、いうのは建前で。
だって、キミも云ったろう。女の子じゃないって。
キミが花冠とはいえ、誰かに王冠を差し出すなんて、あってはならないことだ。
「だから、かわりにアルトリア。
これを編み直して首飾りにしてくれないか?」
「そうでした」
と、こくりと今はまだ弟子のキミは素直に頷いて。
「わたしとしたことが、しったいです。アナタにはたづなのほうがにあいますね」
うん、それで納得されるのも複雑なのだが。
まあ、いいか。
だって、ボクの王様。
キミが笑ってくれるなら、それで。
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ロリトリアとマーリン。
習作って、ことで多目に見てくらさい。
「感想ですか?そうですね。みかんつめつめゼリーが美味しそうですね。勿論、おこたでみかんはこの小さなミカンでよろしいかと思うのですが。
ミカン以外のことと云えば、唐揚げですかね。美味しそうでした。レモンに関しては両方とも試したいです。おいしさとカリっと感。半分ずつにすれば良いのではと思いました。
ただ、問題は量が少ないと思いませんか?あれでは一人分だと思いました。4人なら山盛りで欲しいところです。しかし、本当に美味しそうな唐揚げでしたね」
と、セイバーが云うから、エミヤのおうちの今日のゴハンは、特製唐揚げ。
勿論、半分だけレモンをたっぷりとかけて。
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リハビリというか、なんというか。カルテット見てね!