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「ひばりにゃんとつにゃん」(フライングでにゃんつにゃの日!)と追記に1/8のコメレスですー><

並盛町の沢田家にはたくさんの家族がいます。
少し前まで母子だけだった生活から一変。赤ん坊や小さい子ども達。年上の友達のお姉さん。それからカメレオンや小さなライオンもいる大家族です。
そして最近また、沢田家には新たな家族が増えました。
新しい家族は黒い猫です。綱吉の後を追っかけてきたその猫は、そのまま家に居着いてしまったのです。真っ黒な黒猫はとてもクールですこしばかりツンデレな猫で、綱吉以外には奈々にしか懐きません。
ですが綱吉に対する愛情表現もあまり優しくはない猫なのです。
綱吉の服をがじがじとかじったり、綱吉が嫌いな勉強をしている最中に膝の上にのってきたり。邪魔ばかりする悪い猫ですが、綱吉は大層その黒猫を可愛がっています。
だってその黒猫の名はひばり。
それは綱吉の恋人と同じ名前なのですから。

「雲雀さん、こんにちは」
「うん、よくきたね」
雲雀さんの家にやってきた綱吉の腕の中には大人しくしている黒猫がいます。
彼が何で大人しいかというと、綱吉がひばりに言ったからです。
「ひばりさん、今日は大人しくしててね。じゃないとお留守番だからね。つなに会わせてあげないよ」
「にゃ(しかたがないね、わかったにゃ)」
そんな約束をしていたひばりはたいへん大人しく、綱吉の腕の中に収まっていましたが、小さい子猫の姿を見つけた途端、おろせおろせとぺしぺしと尻尾で綱吉をたたきます。
「もう、ひばりさんってば」
そう言いながらも、綱吉はその腕からひばりをはなしてあげました。
隠れて様子をうかがう猫は、とてもかわいらしい子猫でした。その子の名はつなです。雲雀さんがどこかから見つけてきたまだ幼い子猫です。そんなつなのことがひばりは大好きなのです。
だだだだだ、と腕から逃れることができたひばりは隠れているつなに向かって走り出します。つなはそんなひばりに驚いて逃げ出しました。そして、近くにあるこたつの中へと隠れてしまいます。
「にー、にゃあ(つにゃ、つにゃ、でておいで)」
「にゃあ(やだよう、ひばりさんこわいもん)」
「にゃぁぁん(こわくないよ、だからおいで)」
「にゃ!(やだやだぁ)」
いつも通りの会話です。ひばりはつなが好きすぎていつも怯えさせてしまうのです。
そんな様子を見ていた人間の雲雀と綱吉は仲良しだね、と笑いあいました。
「僕たちもあの子たちみたいに仲良くしようか」
「はい!」
ひばりとつなをおいて、人間の2人は2人だけの甘い世界です。
「にゃーぅ(つにゃ、つにゃ、でてきてくれたら毛づくろいしてあげるよ?)」
だからおいで、と甘い声でひばりはつなを呼びます。
「にゃああ?(ほんとう?いたくしない?ひばりさんこわくない?)」
つなは小さい声でひばりに尋ねます。
「にゃあん、にゃー(ほんとうだよ、僕はつにゃが大好きだもの。ひどいことなんてしないよ)」
ゆっくりと炬燵布団から顔を出してきたつなの顔をぺろぺろなめて毛づくろいです。
「にぃ(つにゃ、毛づくろい好きででょ?)」
「にゃあ(うん、ひばりさんがしてくれの大好き)」
「にゃーう(ぼくもつにゃのこと大好き)」
2匹は幸せそうに毛づくろいをお互いにし合います。
「にゃぁう(もう少しつにゃが大きくなったら、僕のお嫁さんになってね)」
「にゃう!(うん!おれ、大きくなったらひばりさんのおよめさんになる!)」
にゃあにゃあと楽しそうな声は、人間の綱吉と雲雀が二人の世界から戻ってくる頃には止んでいました。

「かわいいなぁ」
「……どっちのこと?」
「二匹ともですよもちろん」
「そう」
寄り添いあって眠る姿は二匹ともとても可愛くて綱吉はにこにこと笑いました。
「……どうして僕の名前をとったのさ」
僕のツナ達にちょっかいを出す可愛くない猫と同じ名前だなんて。
「雲雀さんだって俺の名前とったじゃないですか」
むう、と雲雀さんを見上げれば、雲雀さんはよしよしと綱吉の頭をなでて慰めます。
「君に、似てたからね」
「……それなら俺だって」
雲雀さんに似てたからそう名付けたんです。といえば、パシリと頭を軽く叩かれてしまいました。
「僕はあんなのじゃないよ」
そういって拗ねる雲雀さんは、かまってやらない時のひばりにそっくりで、綱吉はくすくすと笑います。
「俺たちも、この子たちみたいに仲良くしましょう?」
綱吉は雲雀さんの台詞を繰り返しました。
「……君、それって誘ってるの?」
「???」
「うん、わかった。僕の好きにするよ」
そういって綱吉を抱き上げた雲雀さんはえ?え?と、混乱する綱吉を無視して歩き出しました。向かうは寝室です。
しかし、ドアの手前で雲雀さんは振り返ります。
雲雀さん…?と不思議そうに綱吉は尋ねますが、雲雀さんはそれもまたスルーします。そしてひばりとつなが眠っている方向に向かって言い放ちました。
「綱吉は、僕のものだから」
この子は君のものじゃないからね。
ああそうそう、つなのことも、僕は認めてないから。せいぜい頑張りなよ。
そういって雲雀さんは綱吉とともに寝室へと姿を消したのでした。

おわり!
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コメントお返事でっす!

追記にてー!
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おそくなってしまいましたが…

先日、ツイッターでお知り合いになりましたヒバツナーさま方と、オフ会をしました///
えへへへへ、ディーノの誕生日を名目にヒバツナ会^^
というよりも、メンバーのお二方のお誕生日の間を取ったら、ディーノ誕だったという(笑)

当日はそのうちお一方がお風邪で来れませんでしたが、無事、ヒバツナ会を終えることができました!
あれから一週間が経ってしまい遅くなりましたが、簡易レポをば!(といっても無駄に長いですが)
あ!今回は名前だしはしてないでーす!イニシャルのみですです!

ではでは、レポは追記にて!
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塾講×生徒なヒバツナ6

「つーくん。最近はとっても楽しそうねぇ」
何か楽しいことでもあったのかしら?
ニコニコと息子の姿を見て母は嬉しそうに笑う。
塾に行き始めてからこの子は変わった。
内気で、友達付き合いすらまともにできなかったこの子が、講師という年上の大人とちゃんとやっていけるのだろうかと、奈々は少し心配だったのだ。
その心配は杞憂に終わったけれど。
「そうみえるの?」
綱吉は首をかしげて奈々を見る。その瞳はとてもキラキラしている。
「えぇ、とっても。雲雀先生はお優しい?」
「う……、ちょっと怖いところもあるけど、すっごくいい人だよ!わかりやすいし!」
綱吉が通い始めて幾日か経つと雲雀の態度は少しずつ変化していった。
甘さだけじゃなくなった。雲雀はとても厳しい先生だったのだ。

「これ、次に来るまでにやっておいで」
大量の宿題プリントを出されてできるはずもないと綱吉は泣きそうになった。
「君ならできるよ、大丈夫。落ち着いてやればちゃんと解けるはずだから」
家でゲームをする時間を惜しんで頑張ってやれば、すべてはやっぱり終わらなかったけどやったところまでのプリントはすべてあっていたのだ。
プリントの右端に書かれた100点が綱吉は飛び上がりそうになった。
見たことのない、三桁の数字!
「やればできるじゃない」
嬉しそうな綱吉の頭をなでてくれた雲雀先生。その顔は優しげに微笑んでいて。
「じゃあ、このくらいの数はこなせるってことだね」
綱吉の解いてきたプリントの枚数を数えた雲雀先生は、今度も頑張ってくるんだよと、やってきた量と同じくらいのプリントを渡す。
「君は、何度も書かないと覚えないタイプだろう?」
似たような問題のプリントがほとんどだから、とにやり。
「そ、そんなぁ……」
「なに、文句があるなら言ってみなよ」
何も答えられなくなった綱吉に、雲雀先生は言うのだ。
「限界なんてものはないんだよ、沢田。君が頑張れば、それだけ君のためになるんだ」
雲雀先生は綱吉のことを、沢田か君と呼ぶ。
生徒を呼ぶ時は名字。それがこの塾の講師の決まりらしい。
「……沢田?」
「はいっ!頑張ります!」
「うん」
頑張りなよと目を細めて雲雀先生は言う。
「じゃあ今日は終わりにしようか。もし分からないところがあったらいつでも来ていいよ。僕は普段ほとんど暇だからね」
帰ろうと綱吉を促す。
「沢田、今日も送ってあげる」
雲雀先生は綱吉以外の生徒を教える仕事は持っていないらしいのだ。
スーツのポケットに入れてあったらしい車のキーを持って、彼は立ち上がった。

「雲雀先生には、お世話になりっぱなしねぇ」
「うん、そうなんだよ。何かお礼ができればいいんだけどなぁ…」
そういう綱吉に、つーくんの成績が上がるのが一番よ、と奈々はいう。
「そんなこと、わかってるよ……。でも、」
「そうねぇ……。そうだわ!ここまで送ってきてくださるのだら、夕飯を家でご一緒したらどうかしら」
「!母さん、それいいかもっ!!」
それがいい!雲雀先生と長く一緒にいることができるし、と綱吉は喜色満面になる。
「うふふ、じゃあさっそく次に行ったとき、雲雀先生の好きな食べ物を聞いてきてちょうだいね」
「うんっ!!」
こうして、沢田家の母と子は少しでも雲雀に喜んでもらうためにと、楽しそうに計画を立てるのだった。
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