君＝僕。

日音
会話文のみ
//←使ってます注意！

X'masネタの日音

音無が病んでる
流血表現がちょっとあります

日向に消えて欲しくない。あの時俺は、確かにそう思った。
日向の邪魔をしたユイに、気付けば俺は、心の中で凄く感謝していた。なんだかんだで俺に良くしてくれている日向の存在は、知らず知らずの内に俺にとって掛け替えのないものになっていたんだ。

だけど、
だけど、俺の想いは、日向に消えて欲しくないという想いは、あいつにとって、本当に良い事だったのだろうか。
たった今、奏と話した通りなら、消える事の方があいつにとって良い事なのかもしれない。

俺は、まだ心のどっかで日向に消えて欲しくないと思っている。
…あいつだけじゃない。ゆりや、他の皆も。皆、良い奴ばっかりで。
俺は、そんな空間が、心地よかったんだ。
…さっき奏と約束したばかりなのに、俺、駄目だな。


「なーに一人でにやけてんだ？」
「！…日向」
「あんまり眉間に皺寄せてっと、…戻らなくなるぞ。」
「それが眉間に皺寄せて言うことかよ。っていうか、お前は気を抜きすぎなんだよ。」

そう。
俺がお前を消すために行動してるってのにも気付かない。
気付いて、くれないんだ。