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この目を閉じてみれば、わかる。

のんくん
「生きてるよ」


「おい、一週間後に返事するて なによ」

のんくん
「なによって、なによ
返事返したってんやから
ありがたく思え くそガキ」


「うっさい」

のんくん
「なあ、この時間 亀さんラーメンの前
トラック止められへんかな?」


「誰もいてなかったら 止めれると思うけど」

のんくん
「すでにおったわーい」


「あら残念」

のんくん
「また通る時 ラッパ鳴らすわ」


「了解」

のんくん
「グルチャどない?」


「知りませーん、退会したもん」

のんくん
「そうなんや
ともとトラブルあったな?」


「そやで、ともとゴタゴタなったから
グルチャもやめたし 連絡も取ってないよー
全部 知ってるくせに のんくんは いつもそう」

のんくん
「ははは、ごめんやでー」


「なんで のんくん 飛んでたん?」

のんくん
「誰かに聞いたんちゃうん?
もう、猫柳の耳に
入ってるもんやと思ってたけど」


「なんとなく、触りは聞いたで
けど、真相は本人のみぞ知る
ってところでしょ?」

のんくん
「そやな、俺も悪い
けど、俺も100%悪いわけじゃない
えっ?って思うところもあったし
もう グルチャの人とは連絡とってない」


「ともを除いて?」

のんくん
「そうそう」


「ともって いっつもお金ない」

のんくん
「そやな、あいつ 同棲して
お小遣い制やからな」


「のんくんって、ともにお金あげてた?」

のんくん
「あげてたよ
俺は貸した金は返ってこやん
思ってるからな
まさか、猫柳 貸したりしてないよな?」


「貸してたんかな、あげてたんかな
よーわからん」

のんくん
「そうなんか、ほんま ごめんな
俺から また返すわ」


「いや、いいんよ べつに」

のんくん
「あんな、俺から絶対に聞いたって言うなよ」


「なに?」

のんくん
「とも、彼女と別れたんやって
だから いっぺん ちゃんと、話ししてみ?」


「なにも話すことなんてないよ」

のんくん
「いい方向に進むかもしらんやん」


「私、ともと付き合いたいとか
そんなん 思ってないで」

のんくん
「えらい、はっきりしてんね」


「グレー好きな のんくんとは、訳がちゃう」

のんくん
「猫柳の 白黒はっきりつける性格に
憧れるけどな」


「白黒以外、なにがあんねん!
グレーとか反則やで」

のんくん
「やっぱり猫柳は、俺の敵や」


「そやろ?笑
私ものんくんのこと
永遠の敵やと思ってます」

のんくん
「その響きすらも、今は懐かしいな」


「そやね、グルチャ退会組やもんな」

のんくん
「グルチャ退会組で、同盟組もうか?」


「なんで敵と同盟結ばなあかんねん(笑)」

のんくん
「それも そーやな
まあ、猫柳が元気そうで良かった」


「のんくんこそ、減らず口で
元気そうで 良かったです」

のんくん
「減らず口は、一言余計(笑)」

削除すれば、この痛みも消せるの?

たかみつ
「なーした? グルチャ抜けんさ?」


「もう戻らない」

たかみつ
「だから、なーしたて? ともも?」


「そやね」

たかみつ
「なーあったん?」


「お金たかられ続けてたんと
たばこ盗られたんと
なんか 色々 積もりに積もって
ムカついたから縁切った」

たかみつ
「たばこの中に爆竹しかけといちゃれ!
猫柳、信用する人おかしい!」


「ね、ほんと それ。私おかしいんよ
すぐに人、信用してしまうし」

たかみつ
「人なんかねー、簡単に信用しちゃあかんよ
猫柳がおかしいんじゃないやろうけど
盗られたりしてるんやったら
前からなんかあるはずやで
他に盗られたものはないん?」


「そやね、現金とかは すられてないな
あげてたからかな?」

たかみつ
「逆援助交際やん
なんな シングルマザーのくせして
一丁前に 金持ちな!」


「お金なんてねーよ、ともにあげた分
真面目に貯金しとけばよかったって
何度、後悔したか」

たかみつ
「なんで、お金あげたん?」


「ツラそうな顔とか、話とか聞いてたら
助けてあげなきゃって気持ちが強くなって」

たかみつ
「オイラもツラそうな顔してたら
助けてくれるんか?」


「たかみつは、そんなこと言わんはずやで
だって お金持ちやんか
四千万円の家建てたくらいやから
うーん、でも 助けてまうやろな 数万程度なら」

たかみつ
「お金ってな
簡単に人間性変えてしまう魔物やから
猫柳は、ともに弱みでも握られてたん?」


「まーったくないよ
なーんも弱み的なものは、なかった」

たかみつ
「バカやから貢いだんやな
助けたかったんやなー
いい勉強代やん
安くついて よかった思え」


「ほんまバカです」

たかみつ
「ほんまに お金に困ってる人って
人に貸してなんか言わんで
猫柳も そうやろ?
金ないけど 頑張って働いてるやん」


「うん、働かなきゃ生きていけない」

たかみつ
「それやのに、ともに貸せたんな?」


「私よりも ツラそうな生活
送ってるんかと思ったら心が痛くて」

たかみつ
「猫柳は、お金より教養なんかな?
お金戻ってこーへんのはツライけど
今回の一件で勉強なったやろ?
勉強したことは盗まれることないから
これも また成長や!」


「お金より教養
そんな人に少なからず憧れていて
自分も誰かを救えるかなって
ヒーローになりたかったんでしょうか」

たかみつ
「難しく考えんなやー」


「たかみつ、元気出た」

たかみつ
「オイラは、いつだって元気やで」


「違う、私が元気出たってこと」

たかみつ
「主語がおかしいやないかー
私って入れろ、ほんま ゆとりが!」


「ゆとりで、すいません(笑)」



これでまた、たかみつさんに
助けられてしまったな

励ましてくれてありがとうございます

吹っ切って新たな生活を楽しみます!

塵も積もれば山となるとは、このことか。

とも
「もう終わりなん?」


「終わり」

とも
「いやだ」


「とものワガママに
もう、付き合っていられない」

とも
「ごめん」


「楽しかったんは、楽しかったんやで
けど お金たかられるのは もう、ごめん
私だって そんないくらでも
助けれるわけないんやからさ」


お互いに好きって感情はなくって
一体 なにで 繋がれていたんだろうか

ともからしたら、私はカモれる奴で

私からしたら、ともは非現実な奴で

楽しいからこのままでいいか
なんて 思っていたけど

自己破産する前に言わなくちゃって






「お金をくれない私は
好きじゃないんでしょう?
お金をくれるから
優しくだってしてくれてたんでしょう?」




ねえ、なんか 答えてよ

私が離れれそうな言葉で

嫌いになってよ

嫌いにならせてよ






とも
「ごめん」


「ん、いいよ。今まで ありがとう」





愛情と憎しみのベクトルは比例していて

マイナスへ切り替わる瞬間だった



彼に対して、ひどく憎悪を抱き

睨みつけ 大っ嫌いと口が開くのだった。

彼はいつだってぶっきらぼう、私はいつだって無愛想。

とも
「もう着くで」


「私も、もう着くで」




駅の改札をくぐり抜け
いつものロータリーへ直行

クラクションを鳴らしながら
横切っていく車






「あ、とも」





スモークだらけの窓が開いて

とも
「猫柳ー」


「とも」

とも
「乗れや」


「うん」








とも
「ハイパーノア、行こ」


「…」

とも
「え、聞いてる?」


「聞いてるよ」

とも
「へー」


そう言うと、ともは
運転しながら そっぽを向いてしまった






ホテルについて
私は カバンの中から
ビンビールを取り出し
ともの目の前に突き出した






「ん」

とも
「なんこれ」


青いビンを、まじまじと見つめている



「今日、世界ビールのお店で
飲んでたから お土産」

とも
「前に言うてたやつか」


「そう、覚えてた?」

とも
「覚えてるよ、ありがとう」


ともは、にこにこしながら
立ったままの私のことを抱きしめた


とも
「ありがとう」


そして、再度 私にお礼を述べたのだ



「…いいえ」

捨てるのが苦手。

明日、ともと会う

けど、なにも決めてない

会う時間

待ち合わせ場所

いつも通りでいいのかな




昨日と、今日と 電話した



とも
「猫柳ー」


「なに?」

とも
「何時頃 集合?」


「ともの都合にあわせるよ」

とも
「えー」




という風に、なにも決まらずまま
電話を切ることになってしまった




まあ、明日 決めりゃいいかな




ともと、ごはん食べに行くのかな?
鳥貴族は どうなってんだろ
行きたいなー

ていうか、なんでもいいから
ビール飲みたいな←
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