くだらない死の旋律と
愛し愛される夢の真実は
無形成のまま散る残酷の
裸足の足音に消される

苦痛を待てば
また矛盾を汚す
隠された卑屈を
まだ、信じているの?

ベランダの最上階に吊った
足の抜け殻を見つめては
不安感しか残らずに
今日も目を伏せて歩く

確かな欲望と
不確かな欲情は
抑制された血の海に
沈んでは浴室に跡を残す

「愚かな翌日の到来を拒むのは日課なのです。」