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http://yaplog.jp/lolita16g/

こっそりとおずおずと生きています
ゆるやかなペエスで貴方ともう一度繋がりたく存じます

がらんどう

黒い爪が掻いた悲恋の跡
血が滲む皮膚細胞までも、食い尽くしたい


不思議な愛の形は未だに無形


飲み干したフルウツジュウスの涙が
口内を侵すのを、ただ、待っている
嗚咽に包まれた朝を招いてる


ずっと、ずっと、夜を浮遊して
苦しみの彼方に惑星があるとするならば
それはきっと、あたしが眠るべき地


誰にもわからない場所で、砂塵と化した花と眠り
誰にもみつからぬ場所で、木霊しない叫び声を上げ


貴方に届かない腕を投げ出して


がらんどう
がらんどう


赤い爪が蘇らせた未練の跡
首筋に繋がれたチェインに、酔いしれたい


不思議な愛の形は今は醜形

誕生日/喪服の列

黒い渦にさらわれて
貴方は涙も流さず死んだ
あたしの白い渦は
あなたのタアルを帯びて
いつもより強く泣いた

時計が12時をさした

夢の淵からはいずる、
音、人影、息遣い

貴方はカラカラに干からびて
枯渇した声で言った

「お前は今日、死ぬんだ。」

神様、ありがとう
20歳の誕生日に
あたしは愛する人に殺されます

青春の狂気

晴れやかな青空の日、
孤独の裏側にナイフを仕込んだ。


明日、刺す。
明日、刺すんだ。


光を塗りつぶす作業に熱心な、
見た目はどこにでもいそうな学生。
自分のこと、そう言ってみるよ。


分かってる。
分かってるんだ。
明日、孤独と闇が共存出来るって事。


何だか退屈な授業も、
持て余したシャーペンの先で指先刺して、
血の匂い嗅げば優雅になれるよね。
自分のこと、傷付けたりするよ。


笑ってる。
笑ってるんだ。
明日、世界は赤色に輝いて綺麗な事。


僕らは真面目な優等生。
誰が見ても真面目な優等生。
親も教師も安心の塊で出来た椅子に座る。


僕は真面目な優等生。
誰にも好かれる優等生。
親も教師ももう撃ち殺したぜ。


後は僕だけ。
独りぼっちは僕だけ。

モノトオン

苦いアフタヌウン
天使がじゃれ合う森に
掠れた声で鳥が泣いた
悲しいのは自愛で
哀しいのは慈愛で
何もかも捨てたように
焼き払った
花の蜜は毒の味
刺した現実に惑えば
最期の匂いは降る
貴方の血の雨と
私の卑屈な爪の色
根底にあるビジョンは
剥がれ落ちて行く
走る狂気、去る虚偽
森の中、名前の無い死
天使たちの羽音は
痛々しいほどに凍り付く
そして食らい付く
あたしの羽根は黒いから
あなたの白さをもっと
細胞までも欲するのは
強欲でしょうか?
(地に堕ちた天使たちのオママゴトは際限なく続く)
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プロフィール
あいりすさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 10月4日