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一年の計は元旦にあり


「おはよ、コナツ」

「あれ、ヒュウガさん…早いですね」

「いや、部屋にコナツいなかったからここかな、と思って」

年が明けたばかりの執務室。普通の人はみな、休みを取ってぬくぬくしている中、少しでも仕事を減らそうと作業に勤む青年が一人。

「邪魔しに来たんだったら帰ってくださいね」

「んー、思い出づくりに来たんだよ」

「思い出づくりって…誰のせいで元旦からこんなこと」

ちゅっ

唇が触れる軽い音にはっと驚いて相手を見る。

「初チューいただき☆」

ニコリと嬉しそうに笑むヒュウガに、心臓がどきりと高鳴る。

「な、な、なにを…」

「今年もたくさん“初めて”の思い出作ろうね」

「……そうですね。それじゃあ早速、初バットはいかがですか」

「遠慮します…」

コナツは、これから来るであろう新たな一年に、期待で胸を膨らませるのであった。
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