話題:びっくりしたこと

息子は夜釣りが好きで よく行きます
その日 重いクーラーを抱えて

「変な魚釣った」中を見ると海水に
茶色の見た事ない15〜20cm位の
小ぶりな魚が1匹泳いでいました

氷を持って行くの忘れ
海水に生きたまま持ってきたそうで
見ると風貌が何て言ったらいいか

ボコボコと かなり凄い、興味深々な
猫達が覗く影が見えるのか

背鰭を立て威嚇する仕草が怒る猫に
似ていたので 私は胸がキュンとして

「この子 飼うの?」と聞くと息子は
「食う」と悪魔のように呟くのです

食べるには・・・ちょと色々凄いので
私はリリースを懇願しましたが

「今更戻るなんて」と言い息子は
調理の為 台所から猫と私を追い出し

バンバン捌く音に猫はびびり
私は台所で起きてる惨事にびびり
やがて静かになりました

翌日は日曜で起きた私は台所で
冷蔵庫を開けると

いつの間にか皿に鎮座している
あの魚に絶句した

夕方やっと起きた息子に調理途中で
冷蔵庫に魚を放置した理由を聞くと

片方の腫れ上がった手を見せて
魚を捌く時に背針が刺さり肩まで
激痛が走り手は痺れ上がり

暫く動けなかったと言いました
私は危ないから魚を捨てるよう言うと
「殺したのだから食べる」と言い

「鰭はハサミで切って安全だ」と
痺れる手で刺身を作り「食べよ」と
勧めてきました

「知らない物 食べたらお腹壊す」と
拒絶、

息子はこんな状態になっても
「うまー」と野獣のように叫んでいた

「一応病院に行きなさい」と言うと
血を絞り氷で冷やしたから大丈夫と
結局 病院には行きませんでした

息子は小さい頃から色々な物を
やたら触り その度に色々と
刺されるのでした

それから暫くして気になったのか
息子は釣り仲間にその事を話すと
「オコゼじゃないか」と言われ

針もただの針でなく毒針だそうで
この毒で死者も出ているとの事でした

私は毒針を持つ魚の恐怖より
何でも触ってみる、何でも食べてみる
あんたが怖い