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何に対しても超絶でT

※この前の富良野から東京へ1、2の約一年後、松山の上京話です。微妙に松小次←淳風味、最初ちらっと松山姉が登場します。オリキャラが苦手な方はご注意ください!











高校二年の秋休みの直前―松山は大いに悩んでいた。

三杉から知ってる面子が東京に集まるからもし都合が良ければ来ないか?日向も来るよ!と誘いが来た。自身と反町と井沢が出るピアノの発表会が東京であるらしい。


松山はピアノの発表会を見に行くのはちょっと場違いな気もしたが、みんなに会えるなら行きたい!と自分の部屋のお年玉貯金箱をひっくり返して悩む…東京まで飛行機で行くのにはギリギリかな…

どうしよう、と悩む気持ちがいつの間にか「あー!」と大きな声に出ていたようで大学生の姉が「うるさい!」と部屋に入って来ていた。
姉は松山のもじもじした様子を見て何かあったな?と探ってみると悩める弟はポツポツと語り…

事情を理解した姉は一旦部屋から出て「ほら、出世払いでいいから!」といくらかお金を持って戻ってきた。

「これ、マジでいいのか?ありがとう!もう化粧が濃いなんて言わねーから!」

「化粧が濃いは余計だ、バカ光!」

「痛ってぇ!」

余計な一言を言って姉の拳骨を喰らった松山…日向に殴られるのより痛いかもしれない、と思った。





東京行きの当日―

富良野からバスで旭川空港に、そこから羽田空港に松山は飛んだ。

「オッス!」

「よう!」

日向、若島津、タケシと落ち合う。三杉家のじいやが彼らと一緒に迎えに来てくれていたのだ。もう三杉と両親は会場入りしているという。


車に乗せてもらってピアノの発表会に向かう道中に今回のピアノの発表会の※概要を三杉のじいやから聞かされた。


※三杉の習っている教室と昔反町が習っていた教室が合同で発表会を開催すること、両教室のピアノ教師と自宅でピアノ教室を開いている南葛の井沢の母が音大の同級生で今回の発表会で息子の井沢と連弾をする、三杉は元々出演する予定だったが反町が昔習っていた教室が人数が足りないので何でもいいから弾いて!ということで出演することになった。


口数は決して多くはないが、少年らの質問には答えてくれるじいや。彼は元々三杉父の家庭教師として招かれ、今は三杉家の執事として働いているそうだ。年齢はじいやと呼ぶにはまだ少し若い印象だが三杉が幼いころからそう呼ばれているらしい。



会場に着いてじいやは三杉の両親と一緒にいると言ってその場から離れ、入口で待っていた岬と滝、来生、高杉、森崎と一緒に席を探して座った。


「俺、こーゆーとこあんま来たことねぇ。」

「ま、あんまり俺らには縁のない場所だからな。」

「松山、寝てもいいけどいびきはかかないでよ。」

「んー分かった。」

日向と岬の間に松山が座って久々の再会を喜ぶ。



しばらくして演奏が始まった。


得意科目が音楽の日向と分野は違えど芸術を愛する岬、若島津、タケシ、森崎は起きているが他はだんだんと眠りに落ちて行った。


「もうすぐだよ、出番。」

「…んあ…」


岬が松山を起こした。反町や三杉、井沢の出番まであと少し、のようだ。


つづきます…

秋だ、温泉だ! 三杉クリニックの慰安旅行 後編

慰安旅行二日目の朝―


朝早くから目が覚めた三杉・日向・若島津の三人は朝風呂につかっている。


「お前らホント色白いな。」

「日向さんは黒いよね。」

時おり、若島津は幼なじみが故、日向に対して毒づくことがあって…日向はだんまりとしてしまった。確かに三杉は白いパールのような肌色だし、若島津は雪のような肌色だ。対する日向は健康的な小麦色をしている。

「…僕はノーコメントで。それにしても君たち、いい体してるね。」

三杉が微妙な空気を一掃し、話題を転換する。

「なんだかんだで体動かしてるからな。」

「まぁ一応空手家だし。三杉だって鍛えてるだろ。そういう筋肉の鍛え方、なかなかできないって。」

「フフ、企業秘密だよ。」

三人はそれぞれの肉体談議で盛り上がっていた。



今日は食事を含めて自由行動、ただし酒は飲み過ぎるな!という指令が若い男性、女性陣に副院長三杉から下った。

彼は院長、師長と共に旅館周りを散策したり、近くの私設美術館を見たりして過ごした。

日向は直子を連れて少し歩いたところにある茶屋で特製あんこがたっぷりついただんごを堪能して…

若島津と佐野と新田は全身を整体でじっくりほぐしてもらい、弥生と真紀、美子、町子は美顔やリンパマッサージを時間をかけて受けて来て…



それぞれが心身共にリフレッシュできたようだ。


15時半ごろ、それぞれが部屋に戻ったのを三杉が確認して―


「みんな戻って来ちゃったね。まだ時間に余裕はあるけど…」

「温泉といえば卓球です!」

「そうですよ!みんなでやりましょう!」

三杉クリニック受付の美子と町子が言い出しっぺとなり、卓球をすることになった。

シングルスの部は美子と町子がぶっちぎりの強さを誇り、熱戦の末、決着がつきそうにないのでドローということに。ダブルスはというと…


「淳!弥生さん!あなた方と私たちは年季が違うのよ、年季が!」

「淳のへったくそ!あのくらい返せるでしょ!」

院長・師長組に歯が立たず、更に女性陣にいいように言われて落ち込む三杉と何があっても、聞こえても「ハッハッハ」と笑顔を絶やさない院長。

「うぉぉぉぉ〜!」

「きぇぇぇぇー!」

「はぁぁぁぁ!」

「とりゃぁー!」

日向・真紀組と若島津・直子組は日向と若島津が雄叫びをあげて、つられたように真紀と直子も叫んでいる。はっきり言ってとてもうるさい…

そんな中、寡黙にラリーを打ち合う佐野・美子組と新田・町子組。でも、顔が恐い…


結局、院長・師長組が貫禄勝ちを収めた。


その後はみんなで温泉に行って汗を流し、夕食はバイキングを美味しく食べてお酒は適量を守り…


有意義な一日だったためか皆、比較的早い時間に布団に入り休んだ。



翌朝…一行は朝食を取って帰り支度を済ませてから各所にお土産をどうするか旅館の中のお土産屋で選んだ。

日向と直子は母には温泉水で作った化粧水を、家族にはたくさん入ったお菓子を買った。また日向がいつも何かと世話になっているゴッツァに彼は煎餅を肴にして晩酌するのが好きなので煎餅を買うことにした。

それから、日向は三杉と若島津と友人たちに何を買うか相談しながら結局はリクエスト通りに松山と葵には温泉まんじゅうを、翼にはチョコレート菓子を、岬には煎餅を買った。

全員で今回参加できなかった奈津子にはご当地ラーメンや銘菓を選んだ。


旅館をチェックアウトして少し赤や黄色に色づいた山々を見ながらドライブをして道の駅で休憩と昼食を食べて運転手を院長→三杉、日向→若島津へと交代してそれぞれの自宅へ送って行った後、自らも帰路についた。



ちょっぴりアクシデントもあったけど…

楽しい思い出がたっぷり詰まった慰安旅行になった!今後もこれまで以上に仕事に取り組めそう、と全員が思っているのだった。
▼追記

共通点を探そう!

毎日CSでやってる幽白を見て時代の流れを感じ、蔵馬、飛影に萌えてます。(中の人がC翼Jの淳さまが蔵馬、日向さんが飛影なんです(^^))



今日は私の好きキャラの共通点を探すべくバトンに挑戦しました。

ちょっと似た系統かな?と思われる三人を集めてみました。追記よりご覧ください。
▼追記

秋だ、温泉だ! 三杉クリニックの慰安旅行 中編

注:露天風呂での入浴シーンがちらっと登場しますが全然エロくはありません。苦手な方はご注意ください。






三杉クリニックと若堂流薬局の一行は温泉から上がって少し休憩してから全員で夕食を食べに行った。


食事は全てこのホテルの名物である日替わりメニューのバイキング形式でそれぞれ食べたい物を好きなだけ食べ、飲めない体質の日向を除く男性陣はお酒も楽しみ、女性陣は種類豊富なデザートに舌鼓を打ち…



「おいしかったー!淳、この旅館にして大正解だったね!」

「料理も美味しかったし、お酒もつい飲み過ぎてしまったよ。」


弥生と三杉はこの旅館を選んで本当に良かったと思っていた。


飲み過ぎ、食べ過ぎで少し休むという若い女性陣と院長・師長夫妻は眠くなったらすぐ寝られるように布団に入る、と部屋に篭る。若い男性陣はまだ部屋の中で過ごすことはせずにどこかへ行くようだ。


「お土産の下見に行かないか?」

「いいね(いいな)、賛成!」

若島津の提案に三杉と日向は賛成した。

「俺らこの中の居酒屋で飲んで来ます。」

「あんまり飲み過ぎるんじゃねーぞ。」

佐野と新田はもう少し飲みたいと言い、旅館の中にある居酒屋へ行くようだ。




―ところ変わってゴッツァの店、イタリア料理店の『ユリアーノ』―


いい感じにできあがった岬・松山・翼が飲み会真っ只中である。

現在、葵が本日何回目か分からない飲み物の注文を取った時に三杉クリニックと若堂流薬局の慰安旅行の話を翼から聞かされたところだ。


「そうですかー、日向さんたち今温泉に泊まりに行ってるんですねー。」

「らしいよー。温泉いいなーボクも行きたいー。」

「よーし!なんかお土産買って来てもらおうぜ!」

「いいねー松山くんったら冴えてるぅ!」


松山が日向の携帯に電話をかける。何度か呼び出しすと彼が出た。


「もしもし日向〜?温泉はどうだ〜?」

「ああ、なかなかいいぜ!そんで、電話かけて来て何か用か?」

「オレ、まんじゅう食いたい!」

「俺も〜!」

「チョコっぽいお菓子がいいオレー。」

「ボクはお煎餅系がいいなvv」


松山からの電話のはずなのに何故か翼や葵、岬の声が聞こえる。日向は一瞬混乱したがみんなすぐにゴッツァの店にいるのだ、と察した。


「お前ら、もしかして酔ってるな!つーか葵は仕事中だろ!」


日向のツッコミなんぞなんのその。電話口からは松山たちの笑い声が聞こえる。少し遅れて「ヒューガをあまり困らせるな」とゴッツァの声も聞こえてきて日向はちょっと安心したし嬉しかった。



ひと通りお土産の下見を済ませて三杉、若島津は部屋でくつろぎ日向は一度部屋に戻ってから温泉に、女性部屋では美子と町子、直子が寝てしまい真紀が温泉につかりに行き不在で弥生が一人だったのでトランプでもしないか?と三杉が誘い、彼女はそれに応じた。


「たまにババ抜きも楽しいね。」

「うん、悪くないと思う。」

ババ抜きを楽しんでいる弥生に涼しい顔をしている三杉だがたった今、若島津からババを引いてしまったところだ。

「真紀ちゃん、露天行ったのかなー?」

「そういえば日向さんも露天行くかもって言ってた。あ、俺一抜け!」

若島津がにこりと笑って両手を広げた。

「ちょっと、マズくない?混浴でしょ露天。日向と赤嶺さんが鉢合わせとか…」

三杉はやや険しい表情をして日向と真紀の状況を危惧した。そして依然ババは彼の手にある。

「大丈夫じゃない?さすがに女の子一人で露天には行かないでしょ。」

楽観的な言葉を発する弥生。しかし、三杉にはどうも嫌な予感がしていた。




沸き立つ湯気、上には満天の星空―


日向は念のために前をタオルで隠して露天風呂へ入ろうと足を進めた。

あれ、露天風呂に誰かがいる…誰もいないと思ったのに…日向がそう思っていると…


「きゃっ!」

「おわっ!」


真紀が誰かの気配を感じて露天風呂に入ったままくるっと後ろを振り返ると、前は隠しているが裸の日向が立っていて…

「わ私、ちょうど上がるところだったので…」

「ま前隠してるし、目ぇつぶってるから、早く出ろ!」

「は、はい!」


日向は露天風呂につかりながら顔を赤くしていた。お湯が熱さだけが原因ではないだろう…




日向が露天風呂から出て浴衣を身につけ、部屋に戻ろうと歩いていると途中で真紀と一緒になった。


「あ、あの…」

「悪かったな、さっきは。」

「いえ、こちらこそ…」

「…行くぞ。」


日向は早足で歩き、真紀も後ろを負けじと続く。


もう少しで部屋だ、というところで二人の視界に入ったのは…

「お客様、このような場所で寝られるのは…お部屋までお連れしますか?」

「いいんだよー。オレここで寝るー。」

「水、水飲みたい…」


旅館内の居酒屋に飲みに行っていた新田と佐野が廊下で寝転がったり、座ったりして仲居を困らせている。


「おい!お前ら!」

「すみません、すぐに連れて行きますので。ご迷惑をおかけしました!」




部屋に新田と佐野を連れ帰った日向と真紀。

日向が彼らに一発説教を、と思ったらそれ以上に三杉が怒って説教を始め、若島津もひたすら謝っている、という事態になっている。


「今回のことは院長や師長には報告しないで僕のところで止めておくけど今後はこういうことがないように!分かった?」

「すみません…」

三杉は怒ると恐い。特に目が…力がハンパない。

水を一杯飲んで正気になった佐野とあまりの三杉の恐さにすっかり酔いが醒めた新田…

羽目を外すことはやめようと二人は心に誓った。




明日、明後日はどうなることやら…

慰安旅行一日目の夜は更けていった。




つづきます…

秋だ、温泉だ! 三杉クリニックの慰安旅行 前編

気持ちの良い秋晴れのある土曜日―


三杉クリニックは土曜日の今日、診療が午前のみで仕事を終えてから若堂流薬局と合同で二泊三日の日程で慰安旅行に行く予定である。次の月曜日が祝日で休診のためその日程を幹事の副院長三杉淳と看護師の青葉弥生が汲んだのだ。


受付パートスタッフの大空奈津子は次男大地の部活の大会があって今日は朝から休暇を取っていて残念ながら不参加だが、その他の面々は皆参加することになっていた。




車で二時間半ほどのとある温泉へ車二台で出発する。一台は父である院長の車を息子の三杉が運転し、その車には院長、師長、三杉、弥生、受付の美子と町子が乗っている。

もう一台は若堂流薬局の薬剤師の若島津が最近買ったばかりの八人乗りの新車に運転手若島津、助手席には三杉クリニックの小児科医日向、後ろの座席には日向の妹で薬局の受付として働く日向直子とクリニックの看護師赤嶺真紀、佐野満、薬局の薬剤師の新田瞬を乗せていた。



三杉車ではクラシックが流れ、院長、師長夫妻や美子と町子が和やかに会話し、助手席の弥生は地図を片手に三杉と話をしている。

一方、若島津車は適度なボリュームでラジオがかかっている。運転席と助手席はこれからの道順などを話しているが…その声が後ろの席のワイワイ賑やかというか、うるさいくらいの声でかき消されていた。

「なんかうるせぇな。小学生を乗せたバスみてぇだ。」

「ごめんね日向さん。うちの新田がうるさいんだよ。」


助手席に乗っている日向が信号で車が停車した時にちらりと後ろを確認すると、新田を中心として真紀と直子が大笑いしながら盛り上がっている。そういえば、佐野はどうした?と更に目を凝らすとこのうるさい状況の中舟を漕いでいて…

(中々大物じゃねーか!)

日向は心の中で思った。




やがて高速道路に乗って一時間ほど走ったところのサービスエリアでちょっと遅めのお昼にそのサービスエリア名物の手打ちそばを食べて腹ごしらえを済ませた面々は今度は運転手を副院長から院長へ、若島津から日向へ交代して温泉旅館への道のりを走って行く。



三杉車は相変わらず優雅に走行しているが…日向運転の若島津車は先ほどと様子が変わっていた。


「後ろ、静かになったな。」

「みんな寝ました。」


先ほど寝ていた佐野が起きていて後ろの席の三人がお腹が満たされて気持ちが良いのかすやすや眠っている。


「ったく、のん気なヤツらだぜ。」


日向のセリフに若島津はうんうん、と黙って頷いた。


「それよりこの車、走ってて気持ちいいなー。俺の車がちっぽけに思えてくる。」


自分の愛車がコンパクトカーなので若島津車の馬力を感じる走りに日向は気持ちの良さを感じていた。





一行が旅館に到着したのは日も傾き出したころだった。


チェックインを済ませて宿泊について一通り係員の説明を聞き、それぞれの部屋(三杉夫妻部屋、若い男子部屋、若い女子部屋)に荷物を置いて皆、念願の温泉へ一直線!の面々―




「はー生き返る〜!」

「疲れが吹っ飛ぶ〜!」

「あー気持ちいいー!」


男湯では若い男子たちが気持ちの良さそうな声を上げていた。


「あれ、そういえば院長は?」

「師長と露天に行ったよ。どうも混浴らしいね。」

「へぇ露天か。混浴ってのが難だが…夜遅くに行ってみるかな。」


若島津が三杉に問い、彼の言う露天風呂に日向は関心を持った。


せっかく温泉に来たんだから入っておいても損はないな―と。


つづく…
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プロフィール
こけしさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 2月14日
地 域 宮城県
血液型 AB型