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日曜日の日本テレビと言えば、17時30分からの『笑点』を皮切りに、19時台の『ザ!鉄腕DASH!!』、20時台の『世界の果てまでイッテQ!』、21時台の『行列のできる法律相談所』と、高視聴率番組がずらりと並ぶ、日テレの黄金時間帯。しかし、22時台のドラマの視聴率がまったく振るわず、完全に“死に枠”と化している。

 日曜夕方〜夜にかけての日テレの鉄板ぶりは、他の追随を許さない完璧さだ。台風に襲われた10月最終週も、『笑点』が22.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『イッテQ』が18.1%をマークするなど、盤石の強さを発揮し、日テレは月間視聴率「三冠王」(全日:6〜12時、プライム:19〜23時、ゴールデン:19〜22時)を47カ月連続で獲得。『笑点』と『ザ!鉄腕DASH!!』に挟まれた18時台の『バンキシャ!』が、高視聴率の上位常連だった『サザエさん』(フジテレビ系)を上回る日さえ少なくない。

 そんな中、その勢いをまったく生かせていないのが、22時台のドラマだ。テレビ情報誌記者が語る。

「視聴率データを見る限り、日曜のお茶の間は、『笑点』から22時台の『おしゃれイズム』まで、日本テレビをつけっぱなしという家庭が、かなりの数を占めています。しかも23時台には『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』という人気番組もある。その中で、見事なエアポケットになっているのが、22時30分からのドラマ枠です。この枠は、以前は『有吉反省会』でしたが、2015年にドラマになりました。これまで『デスノート』『ゆとりですがなにか』などが放送されてきましたが、ヒットらしいヒット作はなく、10月15日に始まった武井咲とディーン・フジオカ主演のドラマ『今からあなたを脅迫します』の視聴率は、第1回の8.0%から2回目で5.7%に急落しました」

 29日放送の第2回の数字は、直前の『おしゃれイズム』に武井が出演した上でのもの。となると、今後も苦戦は予想されるが、芸能誌記者はこの枠をドラマにしたこと自体に疑問を呈する。

「そもそもこの枠がドラマ化される時、日テレは『ストックコンテンツの強化』を理由として挙げました。つまり配信やDVD化、映画や舞台への派生でもうけたいということです。しかし日曜の22時30分から1時間のドラマを見るのは、時間帯としていかにも深すぎます。武井とディーンのドラマも、日テレの流れがあるから、この数字で済んでいるとみるべき。他の局なら、もっと悲惨な数字になっているでしょう。これまで同枠では、松坂桃李や綾野剛など、一流どころを投入してきましたが、このまま“数字が伸びない枠”という評価が定まれば、役者側から敬遠されかねません」

 ドラマ界全体が低調な昨今、あえてドラマで勝負する攻めの姿勢は買いたいが、今のところは、せっかくの勢いの足を引っ張る結果になっているようだ。

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