聖なる夜、クリスマス

世の中の子供達は両親からプレゼントを貰い、朝起きるとサンタさんからのプレゼントが枕元に置かれている。


そんなクリスマス


「恭平、恭夜、ごめんね」


母はいつも悲しげな顔をして、俺達二人を残して仕事に出かける。

もちろん、父も不在だ。


毎年クリスマスは家政婦さんの作ってくれた冷めた料理と恭夜と言葉も交わさずに食べて終わる。


両親からのプレゼントも、サンタさんからのプレゼントも貰った記憶はない。